トップページ柏レイソル観戦記2004年>2004.5.15 柏レイソル×鹿島アントラーズ

■2004Jリーグディビジョン1 1stステージ第10節
2004.5.15(Sat)19:00〜 国立霞ヶ丘競技場
柏レイソル 0−1 鹿島アントラーズ
【得点者】鹿島−石川竜也(89分)

■もりやすの感想

 先週と同じ国立。でも、先週とは気持ちが全然違うのは、この試合がホームゲームだからです。日立台が最高だけれども、同じ場所に来るとホームゲームの喜びを特に感じることができます。

 そのうえ、試合前には選手がアフラック人形を客席へ投げるファンサービス。そして柏のユニ着た鈴木亜美の登場。う〜んホームゲーム最高。

 さてさて、肝心の試合の方ですが、結果はロスタイムに失点され敗戦となりました。「絶対勝つ」と公言した試合で負けてしまいました。みなさんはこの試合にどのような感想を持たれたでしょうか?

 俺は、こういうことをいうと不謹慎かもしれませんが、負けても心が晴れやかでした。非常に満足でした。なぜなら、それほど、この試合の柏のサッカーは素晴らしかったからです。

 これまで、立ち上がりが非常に悪いと再三感想を書いてきました。しかし、この日は試合序盤から非常に気迫溢れるプレー、勝つという意思が見えるプレーをしてくれました。特にシビレたのは、中盤の高い位置からのプレッシングです。ボールを取られてもすぐに囲んで、激しく熱い守備を見せてくれました。

 そしてそこからの攻撃も良かったと思います。この試合は特にサイドを広く使い、ホベ・玉・シゲが前線をかき回していました。明神も遠目からよく狙い、シュートで終わるという意思も感じました。

 試合全般を通じて、柏が主導権を握り、鹿島が堪える展開でした。両チームとも、特に柏はポストに嫌われ、0−0のままロスタイムへ、最後に女神が「にやっ」としたのは鹿島でした。ロスタイムの頃には、柏の選手は走りきったための限界が近く、それまでしていた中盤の囲みが一瞬だけ緩くなってしまいました。そこをつけこまれました。



 敗戦。最下位。俺たちにこんな現実を見せられた試合でした。でも、それでも俺は敢えて言いたい。この試合は良かったと。これまでのイライラさせる敗戦とは質が全く違うものだと。選手は本当に良くやったということを。

 俺はサポで、サッカーが好きだけれども、評論家みたいにサッカーがなんたるかをわかっているわけではありません。でも、この試合のサッカーは素晴らしかったから、俺たちはいつもよりも大きな声で応援できたと思うし、試合後には惜しみない拍手を選手に送ることができました。負けたらブーイングするだけではないのです。いいプレー、いい試合には正直に賞賛します。勝敗うんぬんの前に賞賛します。



 俺は今の最下位という状況を楽観しています。この日のサッカーは、最下位のチームがするサッカーではないと信じているからです。課題もまだまだありますが、ここから仕切り直しです。柏のサッカーはもっともっと良くなります。

 それに最下位の方が逆にわかりやすいよ。失うものは何もないし、上だけ見てればいいんだもん。こっからこっから。いいわけでも負け惜しみでもなく、俺の今の本当に正直な気持ちです。

 だから選手にお願いしたい。この試合でやったサッカーを国立の鹿島戦限定に、鈴木亜美限定にしないでくれ。これから毎試合見せてくれ。そうすれば絶対に勝てる。勝ち続けられる。迷うな。信じて闘え。俺たちのために最高のサッカーを見せてくれ。結果は後からついてくる。俺たちも迷わず信じて応援するから。

 久しぶりに充実した柏のサッカーを見れてちょっとまだ高揚しています。高揚したこの気持ちのまま、一昨年地獄を見た広島へ、最高のサッカーを見るという「リベンジ」に行ってきます。

 

■しなこの感想

 明甫兄さんの応援メッセージが全く聞こえなかった、それがかなり悔しい模様。


 本日のスタメンは中澤クン、永田クン、波戸さん(右)、近藤クン(左)の4バック、シモさん、明神様のボランチ、2列目に茂原クン、リカさん、そしてホベルト、玉田クンの2トップと言う布陣。


 試合は終始、レイソルの押せ押せモード・・・と言うか、気合いで走り回ってはボールを持っている選手へ素早く詰めてボールを奪い、相手に攻撃らしい攻撃をさせませんでした。
 特に明神様、そしてキャプテンとして「勝つ」と公言したシモさんのプレーは本当に「勝つぞ!!!」と言う気迫を感じさせました。


 そして、サイドからの攻撃も多く、茂原クンがクロスを上げれば、ホベルトや玉田クンがドリブルで仕掛けてと、ひさしぶりに攻撃らしい攻撃を見た気がしました。


 が、


 ロスタイムに入り、選手の足が止まりかけていた時、一瞬のスキをつかれました。
 ゴール前、左にボールが流れた所を折り返され、そこに飛び込んできた選手に押し込まれて失点となりました。


 結局、追いつくことができずに試合は終わりました。


 ・・・あえて苦言を言うのですが、なぜ交代枠を使わなかったのでしょうか。
 現時点でのベストメンバーで、攻撃のリズムもよかったので流れを変えたくなかったのは分かりますが、終盤は足も止まりかけていたし、何よりも鹿島は中田さんの投入で守備も攻撃も流れを取り戻している状況。
 中田さんに対抗して平山クンを出せ、とまでは言わないですが、ポストになる菅沼クンか、途中出場でもしっかり仕事をしてきた谷澤クンを使ってもよかったのではないのかなと思います。


 試合終了の笛が鳴った時からなんだか心の中でモヤモヤしています。
 選手たちの気合いは充分感じました、それに少しでも応えたくてカゼでしゃがれた声を必死に振り絞りコールをし続けました。(おかげで今もって声が場末のバーにいるママのようです)


 だからこそ、一瞬のスキをつかれたコトが悔やまれます。
 あの時、誰かがマークについていれば、監督が交代枠を使ってくれれば・・・と考えてしまい、素直に「いい試合だった」と言えないでいます。


 心が狭いよなぁ〜。

 

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