トップページ柏レイソル観戦記>2003.11.15 ヴィッセル神戸×柏レイソル

■ヴィッセル神戸戦
2003.11.15(Sat)14:00〜 神戸ウイングスタジアム
ヴィッセル神戸 2−2 柏レイソル
【得点者】神戸−シジクレイ(68分)、播戸竜二(73分)
柏−谷澤達也(35分)、菅沼実(84分)

■もりやすの感想

 試合のことを思い出すと、これを書いている今でもブルーになります。

 結果は残念だけれども結果だけでブルーではないのよ。いろいろとね、いろいろと俺なりに腹立つことがあってね・・・・


 この試合の布陣は4バックでした。怪我人が多いこともあると思いますが、俺は清水戦の後半を思い出し、試合前に期待も膨らんだところでした。しかし、いざゲームが始まると・・・「立腹その1」消極的なおつきあいサッカーとなってしまっていました。

 試合の前半、序盤から神戸はホームにも関わらず柏がボールを持つと、全員が自陣ハーフまでもどっていました。しかも神戸の前線は、柏の最終ラインがボールを回しても、ハーフ越えた辺りからしかチェックに来なかったのです。神戸の戦術は明らかに「がっつり守って酋長オゼアスの頭」狙いでした。そんな神戸に柏はおつきあいしてしまった感がありました。

 とにかく柏に「相手の守備を崩そう」という意識が感じられないのです。だから最終ラインがたらたらボール回しているだけの「ゆるいサッカー」が前半のほとんどだったような気がします。柏の選手に言いたい!!「なぜ勝負しない?」と・・・

 素人目の俺ですが、比較的スペースの空きやすいサイドにボールを回して、数的優位を作るか1対1の状況を作って勝つ等「勝負」して行かなきゃイカンのではないのかい?なんのための4バックなんだい?

 前半の先制点は勝負して勝った典型です。でも、前半はそれだけの気がします。リードして折り返したからいいものの、相当に不満の残る内容でした。


 「立腹その2」決定力不足。後半、リードされた神戸は前半よりも前めに押し上げてきました。当然でしょう、そこで柏はまた「おつきあい」して最終ラインを下げ始めてしまいました。また、それにもまして、神戸が前めに出たことで、前半以上にサイドや中盤にスペースが出来ていました。柏はそこを突いていくのですが・・・決定力不足です。

 はっきりいって、神戸の後半の守備は終始イマイチでした。後半少なくとも3点はとれたと思います。それが・・・追加点を奪うどころか逆転されるとは・・・決めるべきところは決めないとエライことになると痛感しました。

 「立腹その3」勝利の意識。逆転された柏はそこから追いつこうと反撃をします。前がかりになって攻めも一定に機能していきます。でもこれって、今年嫌というほど見てきている「リードされているから攻めるしかない」みたいな感じなんですよね・・・先制してなお、攻撃の手を緩めないみたいな感じであれば、こんなことにはならないのではと何度も思ってきました。

 それでも菅沼の貴重な同点弾。直前に決定的な場面でシュートを外した菅沼ですが、ここはさすがにキッチリ決めて同点。取りあえずホッとした瞬間でした。

 しかし、問題はここからでした。同点に追いついた柏。残り5分。この時間帯で既に酋長オゼアスは交代。ビスマルクもいなくなったぞ。・・・・どう考えても「押せ押せ」の場面なのですが・・・・柏はまた「おつきあい」してしまった感じを受けました。もっとサイドの2人、特にタノは攻撃参加しても良かったのでは?ハギも前線出てきて良かったのでは?・・・ここらへんに「勝利の意識の薄さ」を感じずにはいられませんでした。


 結果、ドロー。今季の成績で見れば「格下」相手になんとか追いついてのドローです。これでいいんか柏?監督・選手・フロント、これでいいんか?試合後のスタンドの反応は、俺はサポの偽らざる気持ちだと思います。だってさ・・・もう2ヶ月勝ってないんだよ・・・

 「立腹(?)その4」温度差。そんな試合後、帰宅して柏の公式サイトで試合結果を見ました。俺は個人を責めるつもりはないのですが、監督や選手の感想を見て、言葉にうまくできない「試合に対する温度差」を感じてしまいました。もちろん、サイトに掲載されているものが全てではないと思いますが・・・ちびっとブルーに拍車がかかってしまったのも事実です。



 今年も気づけばリーグ戦あと2試合。今の柏って・・・・ひょっとしたらモチベーションだけで見たら去年よりも悪いのでは・・・と最近思うようになってしまいました。お願い、頼むよ!!次のカシマで「違うぞもりやすこのボケっ!!」ってところを見せてくれよ〜。消化試合を見に行くつもりは全くありません。「得点への執念」・「勝利への魂」・「薩魂」を見に行きます。俺も邪念は捨て、魂込めて応援します。

 「ぃよーし・・・こっから先は敵チームから「優勝」の2文字をひっぺがす戦いだな・・・クックックッ」(←意地が悪い)


■しなこの感想

 神戸ウイングスタジアムはすごいね。


 もちろん初めて行ったのですが、最寄駅の御崎公園駅を降りて「はて、スタジアムはどこかしら?」と道路を挟んで反対側にある地図を見るために道路を渡って、ふと振り向くと、ビルのすき間からそれらしき建物がドドーンと建っているのが見えました。
 しかも、都市計画なんぞ軽くぶっちぎっちゃってるかのように、街の中にドーンと建っているみたいで、そのすき間から見える建物は、遠近感がおかしくなるくらいでっかかったです。


 意外とこじんまりしていて、いいスタジアムだな〜と思っていたのですが、芝の状態が悪いこと悪いこと。
 けっこうスタンドからピッチが近かったのですが、下の土があちこちから顔を出していて、選手がボールを蹴ると砂煙があがっているのが見え、さらに試合中、選手たちが何度も足を取られており、柏の葉と同等、いやそれ以上じゃないのと思わせるような劣悪ぶりでした。


 本日のスタメンはGKがなんとシミケンで控えにサトダイとびっくり起用・・・ゆ、雄太さんはどうしたのだろう・・・?。
 久しぶりの4バックはナベタケさん・永田クン・平山クン・タノさん、そして宇野沢クン・玉田クンの2トップで、2列目に増田さん・谷澤クンの布陣で試合開始。


 攻撃陣は増田さん、谷澤クンを中心にいい攻めをしてました、やっぱり増田さんは周りの若人(わこうど)をうまく使うようなポジションがいいようでございます。


 その甲斐があってか、最初の得点は谷澤クン。
 反対側のゴールだったので、見えにくかったですが、サイドから上がったクロスがトップ2人を飛び越えて、谷澤クンのもとに渡り、きっちり決めてくれました。


 このリードを守りきって前半終了、後半に入るのですが、開始早々、玉田クン→シモさんに交替。
 守りに入るには早すぎるな、と思っていたら負傷していた模様。


 守備の枚数が増えたハズなのですが、神戸に攻め込まれる時間がどんどん増えていきました。
 神戸の攻めと言えば両サイドから中央のオゼアス狙ってボンボンクロスを放り込んでくるだけだし、オゼアスには中央の2人ががっちりマークしているハズなのですが、これでいつもやられていただけにクロスが上がる度に不整脈を起こしそうになる試合展開に突入。


 レイソルの攻めはと言うとパスの出しどころに困って、底でボールを回してはロングボールを放るだけの、昨年の勝てない時を思い出させるような状況で防戦一方になります。


 そんな中、CKからの混戦でシジクレイに決められると、その5分後、更に失点。
 2点目は、シミケンのトンネルのようにも見えたのですが、サイドからのクロスを押し込まれてコースが変わったみたいでした、それにしても、押し込まれる前に取れたように見えただけにがっかり度アップ。


 最初の失点後、増田さん→菅沼クン投入。
 菅沼クンが決定的な場面をはずすシーンがあり、もうだめかと思ったのですが、もう1度、菅沼クンにボールが渡るチャンスがあり、これを決めて同点。


 結局、このまま引き分けで試合終了。


 個人的に言いたいのは、タノさん。
 なんでそんなに頑なに攻撃参加しないのでしょうか。
 攻撃の時は前に出ないし、守備の時は相手に付かない、と中途半端なように見えました。


 はぁ、もう引き分けはイヤだよぅ。



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