トップページ柏レイソル観戦記>2003.11.8 柏レイソル×清水エスパルス

■清水エスパルス戦
2003.11.8(Sat)15:00〜 日立柏サッカー場
柏レイソル 2−3 清水エスパルス
【得点者】柏−萩村滋則(47分)、玉田圭司(81分)
清水−澤登正朗(2分)、安貞桓(33分)、三都主アレサンドロ(87分)

■もりやすの感想

 マジで、最近勝ってないなあ・・・せめてホームぐらいは勝って欲しいのになあ・・・精神的に良くないよこういうの・・・どうしてもこんな試合の後は、筆が鈍ってしまうのですが、清水戦の観戦記です。

 と、その前に。マッチデープログラム「ヴィトーリア」に某記者さんのコラムが載っているのはご存知でしょうか。俺はいつも読むたびに「うまいこと書くなあ、さすがプロだなあ。」と感心するのですが、この日の試合は、まさにこのコラムが「予言なのでは・・・」と、試合後感じる展開になりました。


 この試合の感想。それはズバリ「薩の穴」と「リスク」です。

 薩川の痛恨の負傷後のこの試合。おまけに近藤も負傷というどうにもこうにもというこの試合。どうなるんかなと思いましたが、結果だけを見れば、前半で2失点です。サッカーは個人競技ではないので、一人の選手がいるいないといった話はしたくないのですが、俺は前半、どうしても「薩の穴」を感じずにはいられませんでした。

 1点目は雄太のどうにもならんミスだけど、なんか落合がぎこちない、なんか永田が右にいるのか左にいるのかはっきりしない、なんか萩村が最終ラインで頑張ってる・・・といったような、何とも言えぬ違和感を感じ続け、そんで2失点目です。前半の内容そのものは柏が押し気味に進めていたのに、終了時にはこの結果。俺は、ハーフタイム中得体の知れない怒りに支配されていました。


 後半どうするのか・・・。このまま負けちまうのか・・・。そんな不安を持った時選手がピッチに戻ってきました。「リスク」を伴って・・・・。


 後半のピッチには落合を下げ、宇野沢が入りました。攻撃の枚数を増やすリスクを選択したのです。ここから柏は前半とは別のチームになりました。

 後半は久しぶりに見てて熱くなりました。サイドを良く使い、選手が良く走り、速い多彩な攻撃がありました。特にこの試合を通して素晴らしかったのは谷澤。1STの横浜戦に次ぐ、彼のベストゲームにしてもいい内容だったと思います。谷澤と増田の共存・・・・俺が見たかったのはこういう試合なんだよ・・・と後半泣きそうになりながら声を張り上げていました。

 萩村の意地の1発、そして玉田の抑えの効いた素晴らしいボレーでついに同点。「リスク」を伴った効果がとうとう形になった瞬間でした。「まだ行ける。」「絶対このまま逆転できる。」そう確信できた瞬間でもありました。


 しかし、神様はひどい仕打ちをなさる・・・。87分、左サイドからの清水のカウンターから、後半通じてガラ開きだった「柏の右サイド」へボールが渡り・・・清水に追加点を許してしまいました。

 妻しなこは後半通じて、柏がボールを奪われると「右だ右!!」と絶叫していました。右に望しゃんが入ったこともあろうかと思うのですが、後半の柏の右サイドがまさに「リスクの代償」だったような気がします。また、アレックスの「ノーモーション」のシュート・・・あれは俺も驚いてしまいました。

 結果2−3。敗戦です。悔しい、悔しすぎるけれども、0−2で負けるのと2−3で負ける違いを強く感じました。後半の柏のサッカーを、絶対今後に繋げて欲しいと願います。これからの3試合。ただの消化試合にするのか次に繋がる意味のあるものにするのか、そして、お金を払って見に行く俺たちを満足させてくれるのか・・・・見極めたいと思います。

 次節神戸。今年は遠くのアウェイは負けてないぜ。タイヨウフウフは神戸牛を食いに・・・いやいや死ぬ気で柏を応援するために神戸へ向います。最近相性の悪い神戸ですが、リスクを伴いながらでも勝利を掴み取ってほしいものです。


■しなこの感想

 試合も負けるし、キタジも出ないし、つまらんプー。


 エスパサポさん達のキタジコールがあまりにも激しかったので、てっきりキタジがスタメンで出場してくれるのかと期待しちゃったよ。


 本日のスタメンは、薩さんの代わりに落合クンがスタメン、ナベタケさん、永田クン、落合クンの3バックです。
 そして、増田さぁぁぁぁぁん(はあと)がスタメン出場ですよ、おめでとうありがとうどういたしまして。


 増田さんスタメンに浮かれ気分で試合開始。


 が


 試合が始まってすぐ、永田クンのバックパスから雄太さんが蹴ったボールは相手選手に当たり、澤登へ。
 そこからシュートを放つと雄太さんの頭上を越え、ゴールへ吸い込まれていき、さっそく失点。


 やっぱり薩さんの抜けた穴が大きいのか、守備がいまいちぎこちない。
 誰が誰に付いているのか、受け渡しができているのか、そんな不安が2点目の失点を呼び込んでしまいました。


 清水の2点目はアン・ジョンファンが決めたのですが、後からビデオで確認すると、アンには平山クンが付いていたのですが、清水の選手がボールを持った時、サイドにいた選手に付くために、アンから離れてしまいます。
 この時、他の選手がアンに付けばよかったのですが、受け渡しがしっかりできなくて、シュートを決められてました。


 レイソルも悪くなかったのですが、清水が少ないチャンスをしっかり決めていた感じで、試合展開としてはもっとも悔しいパターンのまま前半終了。


 で、後半を迎えるのですが、実はしなこさん、トイレに行っていて、後半の最初を全く見ていないのです、だってしょうがないじゃない、生理現象なんだもん、プー。
 もちろんハギさんのゴールも、トイレを出て「はー、すっきり」と思っていた時に大歓声が上がって知りました。


 ビデオで確認しましたが、谷澤クンのクロスをハギさんが長い足で押し込んでました。


 盛り上がっているゴール裏に帰ってきて、ピッチを見渡すと、おや布陣がちょっと変わってるぞ、と思ったら、落合クン→宇野沢クンに交代となってました。
 一瞬、4バックにしたのかと思ったのですが、どう見ても、永田クン、ナベタケさん、タノさんの3バック、いや、2バックにも見えるような「ガンガン攻撃しまっせ」布陣に変わってました。


 「攻撃は最大の防御」ってよく言ったのものですが、後半のレイソルはその言葉通りの攻めっぷり。
 そして、タノさん→望さん投入で、本当に2バックの状態に突入しました。


 この「賭け」が、玉田クンの2点目を呼び込みます。
 平山クンが倒されて(でも、あれはPKでもよかったのに)、FKのチャンス。
 玉田クンの蹴ったFKは、ゴール右へ逸れますが、永田クンが飛びこんでゴール前へ戻すと、ゴール前の混戦になり、落ちたボールの目の前にいたのはこれまた玉田クン。
 ホームランになりそうなコースでしたが、抑えて蹴ったシュートはGKも動けずにゴールにささりました。


 前半からは想像できない展開にしなこさんの涙腺も緩みましたが、「賭け」はこれだけでは終わりませんでした。


 清水のカウンターで、私は、ほとんど2バックの状態でガラ空きになっていた右サイドに走っていく背番号8を見て、「あの8番はマズい」と思いました。
 そう思った瞬間、ボールがその8番に渡っていくのが見えて、「しまった、そんなコト考えたから、現実になっちゃったよ(泣)」と悔やみました。


 アレックスのコースをついたシュートは悔しいですが良かったです。


 結局、再び追い付くことができずに試合終了。
 よくがんばって追い付いたと思います、それだけに悔しいです。


 「後半のようなプレーを次も」とは思うのですが、今回は守備の枚数を削って、攻撃にまわした布陣、「守備と攻撃」のバランスもヘッタクレもない状態でした。
 後半のようなプレーができて、かつ、守備とのバランスも考えた布陣を求めるのはムリなんでしょうかね・・・。



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