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■京都パープルサンガ戦 |
2003.8.16(Sat)19:00〜 日立柏サッカー場 |
柏レイソル 2−1 京都パープルサンガ |
【得点者】 | 柏−渡辺毅(18分)、ジュシエ(57分) |
| 京都−町田忠道(51分) |
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■もりやすの感想 |
いよいよ今年の2NDステージが開幕しました。
が、俺はこの日、どことなく、何となく、テンションが低めでした。なぜなら、頭の片隅にどうしても京都の「31番」が引っかかるからでした。「見たくない」という本音がよぎるのです。
しかし、ここは勝負事。中途半端な情けや同情はないほうがいいと信じ、京都の「31番」をムリヤリにでも「裏切り者」と思い込み、試合に臨む事にしました。
試合は夏とは思えない寒さと雨の中始まりました。序盤から相手DFの裏をつこうとするウノやジュシエに対し、高いラインをキープした京都は何度もオフサイドを取りました。柏は雨の中でも速いパス回しで、京都のゴールへと向います。一方の京都は・・・やはり「31番」が効果的に攻撃にからみ、サイドからのクロスやロビングを黒部にあわす戦術のようでした。
そんな中、セットプレーのこぼれ球から平山にボールが渡り、クロス。そこに飛び込んだのは・・・「毅だっ!!」相手DFに囲まれながらも打点の高すぎるヘッドがスポッとゴールへ吸い込まれました。
逆サイドのゴールだったのですが、最初入ったとは思えず、「えっ?うそっ?」ってな感じで、その後に毅のゴールだとわかると大熱狂でした。毅の貫禄なガッツポーズが印象的でした。望といい毅といい、渋いベテランの活躍は僕らに勇気と安心を感じさせます。「世代交代」は今の柏のテーマですが、その根底には「シビアな実力主義」があるべきだと感じました。
この先制で楽になった柏は、その後も守備が踏ん張りそのまま前半終了。京都をよく抑えていたと思います。ただ、後半は追加点がどうしてもほしいなと思いました。
後半、京都には「31番」に加えて「15番」までもが出てきてしまいました。阪神の井川のような顔(似てないか?)をしたその男は、京都の序盤の攻撃で浮き足だった柏に、「どうだっ!!」といわんばかりのゴールを鮮やかに決めやがりました。
同点。最近ホームゲームの勝利がない柏に、俺はまたしても嫌な予感を感じました。思えば毎試合こんな感じで・・・たまには横綱相撲を見たいぜ・・・・
その後、拮抗する展開かと思った直後、柏の一つの武器となっている「カウンター」が火を噴きました。ウノとジュシエの2人だけで京都をズタズタに切り裂き、突き放します。ジュシエは本当に球際と勝負どころに強いなと思います。ここでは鮮やかに京都のDFを3人〜4人抜き去って、「技あり」のゴールでした。
ジュシエのゴールは俺から見て、打った瞬間「GKに取られるか?」「外したか?」と思う感じのシュートでしたが、きっちりと、ソフトにコースをついていたものでした。このピッチコンディションの中、落ち着いてこういうシュートが打てるのはすごいと思います。仙台戦といいこのゴールといい「ジュシエのってきてるな。」と感じさせるものがありました。
その後、としちんを不安にさせる男、シモが入り守りを固め、終盤には貴章も登場。終盤の線審のジャッジはあきらかにテンパッていましたが、何とか抑えて勝利。最後の黒部のダイビングヘッドを体をはって止めたのは毅でした。毅、あんた最高だよっ!これからも頑張れっ!
久しぶりの開幕勝利です。この日は本当に難しいコンディションの中、よく戦い抜いたと思います。このままの流れで、2NDで他のクラブを「ぎゃふん」と言わしめてもらいたいものです。
ここで、本当に特別にあとがきを・・・・
この試合、京都で一番頑張っていたのは、贔屓目なしでも「31番」だったと思います。ボールの配給、コーナーキック等のセットプレー等やはり「いい仕事をする男」でした。
俺が一番感じたのは、彼の守備です。そのポジションゆえに、守備の場面も多かったのですが、驚くほど体を張ってガツガツ止めてました。時にはファールを犯すほどに。
俺が彼に求めていた彼の動きを、柏ではないチームで見たことに、少しだけ悲しみを覚えました。「できんじゃんかよ・・・しかもすげえじゃねえかよ・・・」どうにもやりきれない思いがありました。
俺はこの試合、京都の「31番」に対し、親の敵のように罵声とブーイングを浴びせました。勝負事だからです。彼はコーナーキックの時、ちらっとスタンドを見ましたが、一体どう思ったのでしょう・・・・敵は敵。味方は味方。シビアな現実ですが事実です。ホンネをいうと、見てるこっちはつらいのさ・・・
この試合のようないい動きで、これからも頑張ってもらって、ぜひまたパワーアップした姿で返ってきてほしいと思います。必ず返ってきてほしいと思います。
あとがき以上。他のチームの選手を褒めるとは・・・・俺もヤキがまわったぜ(フッ・・・)
次回、大阪。タイヨウフウフ長居へいっちゃいます!!連勝、連勝、連勝だぜ〜!!
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■しなこの感想 |
うおぉぉぉぉ〜寒いぜぇぇぇ〜。
夏真っ只中なハズなのに、長袖パーカーを着こんでいるハズなのに、開場待ちの間に体が冷え切ってしまったのはナゼなんだよん、ママン。
ただでさえ、京都のメンバー考えると気が重いのにさぁ〜、と精神的にも肉体的にもかなりやられた状態で試合開始を待つことになりました。
本日の試合で私が一番気がかりなコトは「いつ、マッチーが投入されるか」と言うこと。
ファーストのレイソルはセットプレーからの失点が多かったイメージがあったので、抜群の跳躍力を持つマッチーがしなこさん、ちょと怖いな〜と感じていたのです。
スタメンではないだろうが、絶対投入されるだろうから、その前に何としても得点してよね、と祈っておりました。
で、試合開始直前。
スタメン発表で、当然ながら、大野・マッチーには柏ゴール裏から激しいブーイング、マッチーなんか控えの選手なのに・・・。(でも、しなこさんはできんかった。もともとしない方だっつーのもあるが。)
でも、ブーイングってさ、「注目されている度」のバロメーターなんだよね。
もりやすみたいに「絶対帰って来い」って気持ちのヤローもいるんだろうな、って考えると早く帰ってきてほしい気持ちでいっぱいになっちゃったよ。
そんなセンチメンタルな気分の中、試合が始まりますが、前半はレイソルの攻撃に対し、京都DF陣が高いラインで対応し、何度もオフサイドを取られていました。
見ていて、そんなに悪い展開ではなかったです、久しぶりに時間が経つのが早く感じられたくらい。
そんな状況の中、平山くんが最近お気に入りの「ポヨヨヨ〜ン」と柔らか〜いクロスを上げると、その先にいたのはナベタケさん。
京都DFのさらに上を行くジャンプでヘディングで、ボールがススススーっとゴールに吸い込まれていくのが見えました。
一瞬、「えっ、ゴール?」と言う感じでした、レイソルのDF陣も「えっ?」って感じでゴールを見つめていたのにはちょっとウケましたが、ナベタケさんのガッツポーズと、「ワタナ〜ベタ〜ケ〜シ〜」の応援歌でやっとゴールしたんだと知るコトができて、私らの周囲は大盛り上がりでした。
このイキオイでこの後はレイソルペースで進みますが、追加点を上げられず前半終了。
そして後半。
とうとうまっちーが投入されます。
前半とは違う京都に浮き足立ってしまったところに、マッチーがヘディング・・・ではなく、低くて速いクロスに飛び込んで足で押し込まれてしまいました。
はわわわ〜、やっぱりマッチーだよ〜。
跳躍力が全く活かされてない形だけど、半分予感が的中してしまって、ちょっと焦るしなこ、そして焦るレイソル。
その後は京都が前線にボールを放り込んではレイソルDF陣が跳ね返す、と不整脈を起こしそうなパターン。
なんか最近、「先制→追い付かれる→相手チームに押される」ってパターンが多いよね。
そういう場合、最後は「押されて相手チームに逆転される」か「守って守って守ってカウンター」のどっちかになるのですが、今回は「カウンター」が発動しました。
ジュシエがゴール前でDFを1人2人かわして、ゆる〜くシュート。
これがゴールのすみに決まり、決勝点!!!
この1点を守りきるのですが、途中、シモさんが投入されると、としクポさんが「(私が「下平が入るみたい」と言うと)えぇぇぇぇぇ〜、どどどどどうすんのぉぉぉ〜」と明らかに不安顔。
いや、どうするもこうするも守り固めんのよ、と言っても不安顔でしたが、その不安が的中することなく試合終了。
途中、光輝さんのおしいシュートとか、おしいシュートとか(2回言ってるのはわざとです)あったのですが、得点できず。
でも、微妙に得点できそうなトコロにいるなんて、さすがです、光輝さん。
あと、バックスタンド側の線審はダメだな。
貴章クンのイエローも全く分からないが、ペナルティーエリア内でリカさんが押されて倒されたのも知らん振りで、ゴール裏もバックスタンドのお客さんもえらい勢いで野次ってました。
で、今回、個人的に言いたいのは・・・・・やっぱり大野クンかな。
よく動いていたし、いいパスも出してた、守備もがんばっていた、と思います。
CKの時には「なんかやってくれそう」と言う気持ちに久しぶりになりました。
前半、CKでバックスタンド側のコーナーに来た時、チラッとゴール裏を見たんですよね。
それを見た時にものすごーく複雑な心境になりました。
どんな気持ちで見ているんだろう。
どんな気持ちで紫のユニを着ているんだろう。
どんな気持ちでレイソルと対戦しているんだろう。
・・・レイソルに帰ってきてくれるのだろうか。
そう思うと、周りはブーイングの嵐なのに、一人泣きそうになってしまいました。
ゴール裏はいつも通りブーイングでしたが、バックスタンドでは応援している人が何人もいました。
どっちにしても、彼はサポーターから注目されている人なんだと、改めて感じました。
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