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■2003.11.9 「赤」ヲ想フ
 以前、拙サイトの掲示板に、妻しなこのこんな書き込みがありました。

 「あっ、でも、ウチのもりやすもその昔は別のチームのサポでしたから・・・・」

 今回はこのお話をさせていただきとう思います。


 俺はかつて、今のように柏を死ぬ気で応援する以前、好きで応援していたクラブがありました。浦和レッズです。

 もう10年以上前になるでしょうか。Jリーグ発足時に浦和レッズを応援していました。理由は簡単です。子供のころ「ダイヤモンドサッカー」という番組があり、海外のサッカーを放送していました。俺も結構好きで見ていましたが、その「ダイヤモンド」が「三菱」ということを子供ながらに知り、当時のJFLなどで三菱を応援していたのです。

 そしてJ開幕。三菱が好きだった俺は自然と浦和を応援していました。当時の浦和は全く勝てず、何でだろうと思いましたが、それでも浦和を応援し、試合もちょこちょこ見に行ってました。


 そうしてJリーグ1年目が終わろうとしているとき、俺の中でひとつの感情が沸き起こりました。「地域密着」をベースとするJの方針の中、当時三菱が好きだったという理由だけでは浦和を応援するのに違和感を感じたのです。そうこうしているに、自分も日々の生活が忙しくなったこともあり、Jリーグから、サッカーから離れた生活を送るようになりました。


 今俺は妻しなこと共に、柏レイソルに全てを捧げるような気持ちで、柏レイソルを応援しています。非常に幸せな瞬間です。そんな現在は正直な話、昔好きだった浦和を今も好きだという気持ちが全くありません。むしろ浦和に非常なほど敵対心をもって見ています。自分の中ではなにかにつけ浦和にだけは負けたくねえ、浦和にだけは・・・と、対浦和は「ひとりもりやすダービー」のような状態です。

 そんな浦和が、このたびナビスコカップをとりました。その時、なんともいえぬ感情が自分を支配しました。今年の柏のカップ戦は散々なものでした。だからというわけでもないのですが、浦和のタイトルが悔しくて悔しくてしょうがなかったのです。と、同時に、ふいに浦和を応援していた過去とそのころの自分を思い出し、なんとも懐かしい気持ちになってしまいました。「あのころは俺も若かったぜ・・・・」そんな訳のわからぬ感情です。

 「赤」は情熱的な色です。Jの中でも浦和に限らず「赤」には負けたくないといつも思います。カップ戦は「赤」のものだけではないはずです。かつての「黄色」の栄光を忘れるはずもありません。次は「黄色」の番です。


 浦和のタイトルをきっかけに、過去の自分を思い出し、「黄色」の復権を願い、「地元」のクラブを応援できる幸せを改めて感じたというそんなお話でした。


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