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■2003.8.9 非日常九州ツアー
 今年の1STステージも終わり、タイヨウフウフはこのシーズンも様々な思い出を作りました。そこで、ここでは、1STの思い出話を書きたいと思います。そう、タイヨウフウフ初の大分遠征のお話です。

 2003年5月24日、我がタイヨウフウフはアウェーの大分戦を観戦に行きました。



 ・・・・福岡へ・・・・



 ・・・・決して間違えたわけでも、方向オンチなわけでもございません。前節、横マリに快勝し、気分を良くしたタイヨウフウフは、その場でサイフの中身を確かめないまま大分行きを決意しました。しかし、なにぶん1週間前ということもあり、大分への交通手段、宿などが取れないという事態になりました。

 純粋に航空券を正規の値段で買うと、べらぼうに高いのでパス。といっても旅行会社の提供する大分行きのプランは締め切り。途方にくれ涙ぐんでいた妻しなこに、俺は「じゃがりこ」をむさぼりながら言いました。

 「・・・ボリボリッ・・・・福岡にいくべえよ、福岡に。そっから大分いくべ。・・・・ムシャムシャッ・・・・」

 そうです。航空会社の関係で、旅行会社のプランでは大分行きは7日前締め切り。福岡へは3日前締め切り。大分へ行くには、「福岡に行く」しかなかったのです。

 早速タイヨウフウフは旅行代理店へ行き、福岡行きの旅行を申し込み。試合のチケットも買い、ホッとしながら九州の地図を見ました。

 「・・・・結構遠いな・・・・福岡と大分って・・・・大丈夫かな?・・・・」

 こうして、「九州を制する旅?」が始まったのです。


 5月24日午前6時半。自宅を出発し、一路羽田空港へ。久しぶりの飛行機です。思えば最近は、バースデー割引など、多種多様なサービスがあるにもかかわらず、全く世間知らずだった俺。特に5月は俺の誕生月なんだよなあ・・・。反省しつつも、大分に行けるということでワクワクしっぱなしの機内でした。

 正午近く、福岡到着。早速今回の最重要な相棒となるレンタカー「ヴィッツ」を借り上げ。ナビの使い方をマスターするまで15分を要し、一旦宿泊先へと向いました。宿は中洲のど真ん中に位置するところでした。昼間の中洲は全く普通の町で、ここが名所?と思いましたが、とにもかくにも宿発見。チェックインを済ませ、大分行くために帰りが遅くなると事情を説明。快く引き受けてくれ、すぐさま出発したのです。

 まずは昼食。昼食といえばやはり「博多ラーメン」。滞在時間が極端に少ない福岡で精一杯の思い出をと、ご当地ラーメンを食べました。「・・・・うっ・・・うまーいっ!!」こってりとしたスープと、相性のいい麺が絶妙のバランスです。タイヨウフウフは満足顔で、中洲の夜へと・・・・いやいや、大分へと向ったのです。

 大分へは車で約2時間。しかし、初めての土地ということと、あまり優れない天候のため、3時間を移動の時間と見たタイヨウフウフは、高速に乗り走りつづけました。すると、強風のためか、はたまた山沿いの道のためか、相棒ヴィッツが、アクセルをベタ踏みしても80km以上でないのです。「本当に大分まで無事に着けるのだろうか?」と不安になる俺。となりではスヤスヤと気持ちよさげに眠っている妻しなこでした。

 強風にハンドルを取られつつも、何とか予定通り3時間で大分へ。ICのオジサンに道を聞くと「まっすぐ行きゃあ看板出てらあ。行きゃあわかる。」との返事。初めての土地なんだからもうちっと詳しく教えてくれよと思いながら走ると、すぐに看板が。本当に「行きゃあわかる。」状態でした。

 そして・・・・とうとう・・・ビッグアイ到着!!初めて肉眼で捕らえた時は、タイヨウフウフそろって「おお〜っ」てな歓声を車中で響かせました。エコパの時もそうでしたが、W杯の会場というのはやはり貫禄があります。


 こうしてスタジアム内に着き、試合開始を待ち焦がれている間、俺らにとってのある事件がおきました。

 我々タイヨウフウフは、かなりのタイトなスケジュールで大分に向いました。そしてまた、福岡へタイトな状況で帰らねばならないことから、試合開始前にスタジアム内でゆっくり食事を楽しもうと決めました。スタジアムの名物な弁当なんかあればいいなあと思いながら、食料を物色すると・・・・

 ・・・・なんもねえ・・・・そう、そこには、「冷えた、いや、冷え切ったモスバーガー」しかなかったのです。なんじゃこりゃと思い、売店を探そうとスタジアム内を歩くと・・・・封鎖されている。・・・・

 大分スタジアムは、この柏の試合から、アウェー席をフェンスで封鎖していたのでした。ので、我々は楽しみにしていた食料が、「冷えたモス」しかないという状況になったのです。・・・・ショック・・・・それでも、何も食わないよりはとモスを食べましたが・・・・モス冷えてかたい・・・・コレばっかりはガックシでした。


 そんなチョッピリやけっぱちになったタイヨウフウフは、大分戦を観戦。観戦後すぐさま福岡へ。帰りはなんと豪雨で「本当に無事に福岡へ着くのだろうか・・・」と心配になるほどでしたが、何とか12時前に福岡着。

 福岡へ着くと、昼間はひっそりしていた中洲がすごくキレイで、タイヨウフウフは感激しました。しかし、雨は降っているし、体は疲れきっていたので、そのまま宿へバタンキューでした。



 明朝9時にもそもそ起床。10時にはチェックインして、12時には空港で飛行機待ち。なんとも味気のない旅行です。アウェー観戦の時はいつもこんな感じで、せめてちょっとでも観光できればと思うのですが、何かと予定や、やることも多く、試合に全体力をつぎ込むので、すぐ帰宅という感じになります。

 こうして考えると、俺らは非常に非日常なことしてるんだなあと感じます。柏レイソルの試合を見る、そのために移動する、こういった時間は非常に非日常で特別なものです。また、特別な時間は楽しく、逆にそうでない日常は退屈に感じます。

 また、楽しい非日常が終わり、つまらない日常が始まってしまうんだなあ・・・そんなことを飛行機を待ちながら考えていると、寂しくなってしまいました。でも、つまらない日常を一生懸命生きることで、柏レイソルに関わる非日常の時間がより楽しくなるんだと信じ、つまらない日常を頑張ろうと、初めての地大分を発つ前に心に誓ったのでした。



 これからもタイヨウフウフの非日常な「熱い」時間を沢山増やせますように・・・・そして2NDステージもいろんな思い出作れますように・・・

 

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