もりやすの小部屋
2002.8.20 柏レイソルの夜ふけ −ジュビロ磐田戦 パート1− |
ああ、愛する柏レイソルよ・・・・・。 柏レイソルは、約4ヶ月勝利から見放されています。リーグ戦ではW杯後勝ち星がなく、連敗記録を更新してしまう状態です。この間に監督は更迭され、エジウソンが加入、サンチョル兄さんが退団、そして黄さまも・・・・。短い期間に、いい事も悲しい事も本当にいろいろありました。とにかく勝利を・・・・勝利だけを・・・・という日々がずっと続いてこの日がきたような気がします。 VS磐田戦。磐田はこの日に優勝がかかっているという状況でした。当然、出場停止を除けばベストメンバー。一方の柏はこの日、北嶋と平山が出場停止、萩村は骨折、エジウソンは帰国等々ベストメンバーとは言い切れない状態でした。 俺が思うに、W杯後の柏は、なかなかスタメンが固定できない状況にあったと思います。明神や黄はなかなか体調が戻っていなかったようです。結局最終戦もこの状態・・・俺は一抹の不安と大きな期待を胸に、午後4時45分柏の葉につきました。 6時を過ぎると、ピッチ上では選手がアップに現れました。この日のスタメンは・・・とアップを見ていると、ピッチを全速力で走る輩が一人・・・・。うぉっ。タノ(田ノ上)だっ。タノには失礼ですが、タノがスタメンというのは俺は予想していなかったのです。でも玉田もいるしみっちゃんもいる・・・う〜んどうなんだろ?と、いうのがアップの正直な感想でした。 それと特筆すべきは、アップの時のみっちゃんのクロスの精度が非常に良かったことです。これは何か期待できるぞ・・・・みっちゃん、頑張れっ。 スタメン発表。ここでまたしても俺は驚いてしまいました。へっ?みっちゃんDF?前節から採用していた4バック。平山がでないから今日は無しかと思っていたので驚きました。う〜ん、みっちゃんのクロスは生きるのだろうか・・・・そんな不安もしてしまっていました。 メンバーは、GK雄太、DFみっちゃん・なべ・薩、リベロサンパイオ、DMF明神、MF玉田(右)・大野・タノ(左)、FW望・黄さま。となったようです。これが非公開練習の成果なのかは俺にはわかりません。しかし、ここまできたら、なんでもいいから勝ってほしい!! ふと、ゴール裏を見ると、「・・・意地をみせてくれ」との横断幕が広がっていました。 「意地をみせろ・・・・。磐田のやつらに意地をみせつけろ・・・・。」俺はひとりごとのように声に出していました。隣りではしなこが悲壮感ただよう顔で試合をまっています。最終戦。敵は優勝のかかった試合。柏にとってこれ以上の負けは許されない試合が始まりました。 試合は俺の戦前の予想を越えるほど、序盤から磐田がガンガン前に出てきました。磐田はとにかくテンポよくボールを回し、形勢をつくっていきます。柏はケアするのが精一杯という感じでなかなか攻撃の形をつくれていませんでした。タノはなかなか前に出れず、黄さまはがっちりすぎるほどマークされてなかなかボールをキープできませんでした。 そうこうしているに、一気に磐田に2点とられてしまいました。特に2点目は中山のものすごいヘッドが決まってしまいました。 またなのか・・・・。前節の市原を思わせる展開に、俺はイライラが押さえきれなくなっていました。隣りではしなこが呆然としていたように見えました。かといって、磐田の中盤はさすがにうまく、どうにもできないような絶望感を感じていました。 俺は試合を見るとき、ヘボなりに、俺ならこうすると自分の中でシュミレーションする時があります。しかし、この時ばかりは、前半中盤にして万事休すか・・・・と思っている自分がいました。 その時ベンチが動いたのです。前半途中にして、タノに代えて森川。そして黄さまに代えて宇野沢が入りました。 黄さまの交代の意図は今でも判りません。速さを求めたものでしょうか?。しかし、森川が入ったことで、みっちゃんを前線へ、玉田を左へコンバートする方法をベンチは取りました。ここで、俺はアップの時のみっちゃんを思い出したのです。そうだ、みっちゃん。前線でいいクロスをがんがんほうってくれよ!!俺は万事休すと思った自分が恥ずかしくなり、そして期待で鼓動が高鳴りました。 前半途中の交代。タノや黄さまには厳しかったと思います。特に黄さまは柏ラストゲーム、黄さまをこよなく愛する妻しなこは、涙ぐんでいました。そして、タノがピッチを去る時も、過去に練習で黙々と走り込みをしていたタノを見ていただけに、俺はグっときてしまいました。がんばれタノ!!。2NDは期待してるぞっ!! そして、この交代が流れを変えました。金縛りからとけたかのように、みっちゃんがスペースへ走り込み、敵陣深くからセンタリングを入れるようになってきました。玉田もナベも、なれたポジションで動きが徐々によくなってきたように見えました。森川も必死でボールを外に弾き返していました。 それでも前半は、終始磐田のペースで展開していきました。磐田の王者たる所以の一つはは、うまさとずるさにあると思います。前半で2点ビハインドの状態で、既に磐田は全くムリをせず、時間をうまく稼いでいました。我が太陽夫婦はそんな磐田にはらわたが煮え繰り返っていました。特に西には夫婦そろってヤジ(正確にいうと罵声かも?)を浴びせまくっていました。 前半終了。0−2。前節市原と同じ結果。点が取れないレイソルをなげく我が太陽夫婦。「磐田はつえ〜な。」言ってはいけない後悔する言葉を思わず口走ってしまいました。 柏の流れはよくなったがゴールまではまだ遠い。このままなのか・・・・・。しかし、後半予想もしない展開へとなっていくのでした。今にして勝手に結び付けますが、前半終了間際の玉田のロングシュートが号砲であったように思います。 う〜ん。ここまでコラムを作って、結構長くなってしまった・・・・。ここで急遽、前編と後編にわけることにしました。怒涛の後半戦はパート2でおとどけします。 と、いうわけで、つづく。 |