もりやすの小部屋



2002.7.29  アウェイの夜道は御用心
 前回のコラムを書いた時は、まさかこんなことになるとは夢にも思っておりませんでした。

 ・・・・・よ、4連敗・・・・・・・

 負け試合の帰りというのは、妙に足取りが重くつらいものです。最近はずっとこの辛い状態が続いているので、カラダがガタガタになりかけています。特に最近は1週間に3試合という中で、俺の声もひどいしゃがれになってしまいました。職場の人には「・・・・がん?」などと聞かれ、心配(?)させてしまっています。

 しかし、再開後の4連敗はつらいっす。なんでこんなことになっちゃったのか不思議でしょうがありません。まあ、4試合の中でも、鹿島・横浜なんていうのは内容的にはよくって、ツキに見放されたかもと思うところもあるけど、京都・浦和戦は内容もイマイチで・・・・・。

 愚痴っぽくなってしまいました。ともあれ我々太陽夫婦は力の限り柏レイソルを応援したいと思います。だから・・・だから・・・・次は勝っておくれ〜。


 そんなこんなで、我が夫婦は、この1ヶ月間で、京都、鹿島、国立と渡り歩いてきました。浦和戦以外はアウェイです。なんか異常な日程のような気がします。しかも浦和も国立ですから、本当に長い事日立台でやってないんですね。我が夫婦は練習見に行ったりはしましたが、やっぱり試合のときの日立台がいいですよね。今週の土曜がいよいよなので今から楽しみですな。

 そうそう。アウェイといえば、京都戦と鹿島戦の試合後にちょっとした事がありました。まずは京都戦。ワールドカップ後の試合とあって、気合い満々で京都にいったのですが、結果は完敗。しかも内容最悪。しかも代表メンバー誰も出ず・・・・我が夫婦は失意のどん底にいて、気持ちもめちゃめちゃすさんでいました。

 西京極から帰ろうとしたところ、帰り方がわからない・・・・。行きはバスを利用したのですが、そのバスがもうないことが判明したのです。結局、宿がある京都までタクシーを拾うことにしました。

 タクシーの中は、よどんだ空気が包んでいました。我が夫婦は放心状態で車の前方を見ていたとき、俺と妻はほぼ同時にあることに気がついたのです。

 ・・・・・いま料金いくらだ・・・・・。

 そのタクシーは、車中のどこを見ても料金表示がなかったのです。俺は「京都のタクシーは観光名所が多いから一律500円とかなのか?」と一瞬思いましたが、実は、運ちゃんが空車のまま我が夫婦を運んでいたのでした。

 俺は妻と議論に議論を重ねた結果、ひとつの結論を出しました。「・・・とりあえずだまっとこう・・・・・。」

 そうして京都駅についたころ、運ちゃんが血相抱えて我が夫婦にいいました。「あや〜。料金きっとらんわ〜。兄ちゃんたち。とりあえず2400円もらえるか〜?」

 このとき、気持ちがすさんでいた我が夫婦は爆発しました。「とりあえず??。あんたが忘れたんだろうが!!2400円もはらえるかっ!!」

 ・・・・今思えば運ちゃんには悪かったかな〜。夫婦の怒号にひるんだ運ちゃんは、体をビクッとはずませました。結局2000円で決着がつき、我が夫婦はタクシーを後にしました。西京極から京都駅まで2000円。これって安いの?高いの?。どっちにしろ気づいた時点でだまっていた悪い夫婦・・・・・今思えば運ちゃんには悪かったな〜。


 ところ変わって、鹿島。この日は妻の妹「としちん」と3人で試合に行きましたが、試合後やはり3人のまわりはよどんだ空気が包んでいました。傷心のまま、駅をわたり、車をとめた民間駐車場の方へと歩いていきました。

 そこは、大量の車で大渋滞が出来ていました。負けてやけっぱちになっていた俺たちは、何時間かかろうがどうでもいいやと思いながら車にのりこみました。すると、そこの駐車場をやっていたオヤジさんが俺たちの車に近づいてきたのです。

 「どこまで帰んの?」

 「千葉の方です。」

 「かすわのほうかえ?・・・・・んじゃついてこ。」

 と、おもむろにオヤジさんは自分の車(なぜかめちゃめちゃ新車)に乗り込み、ついてくるように言いました。どうやら近道を教えてくれるということなのです。オヤジさん・・・・・敵の人間にもやさしいのね・・・・・、と、半ば感激しながら、オヤジさんの車についていきました。すると・・・・・・

 ・・・・・の・・・・・農道!?・・・・・・・・

 そうです。オヤジさんはどうみても車1台あるかないかの農道を猛スピードで走り出すのです。俺たちは初めての、しかも真っ暗闇の道をビクビクしながら走りました。

 「このままだと絶対田んぼに車ごとおっこちる・・・・・・・これはひょっとしたらオヤジのウソなのでは・・・・・。」

 などと、オヤジさんを疑ったりもしましたが、しばらくするとオヤジさんの車が止まり、「ここから・・・・・・・・といけばでかい道路だがら。」と、とても親切に教えてくれました。

 俺たちは、オヤジさんの優しさ、懐の深さに感激しました。気持ちのすさんだ3人に対し、「こんなときもあるさ。」といわんばかりの笑顔で見送ってくれました。ありがとうオヤジさん!!次にきた時も絶対車とめるぜ!!



 というわけで、だらだらと書きなぐってしまいましたが、レイソルの試合の1試合1試合に大変興味深い思い出があります。そしてこれからも・・・・・我が夫婦はそんな思い出を大切にしていきたいと思います。

 試合に勝てばなおいいんだけどな〜・・・・・・・。