2002/7/1〜8/27



        過去の日記へ            トップページへ戻る



8月27日(火)

自宅でひとりコツコツ仕事するワタクシ高橋の心の友、
それはCDラジカセ。
今どきの若者は、こういうものを持っているのか、否。皆、MDなんじゃないのかな?
ともかく、その心の友にして右腕ともいうべきそれ
7年もワタクシに仕えてくれたそいつが、徐々に壊れ始めた。

まず、テープのオートリバースの機能がぶっ壊れた。
裏返しになったとたん、録音はおろか再生もできやしない。
・・・それでも、これくらいは、最初からオートリバースではなかったのよ!!ほほほ!
と思えば我慢できる。使える。
しかし、次にはCDの再生機能が失われた。
これはちょっときつい。
・・・が、CDラジカセではなかったのよ、最初っから!!と自分に言い聞かせ、さらに使い続けた。
先日は、とうとう音のボリュームの調節機能がおかしくなった。
うんともすんとも言わない・・・と思えば、急に歌い出したりと、勝手気まま。
それでも、修理に出すのが面倒くさくって、そのまま使い続けた。
・・・ここのところ、ラジオの受信状態までよろしくない。
今、綺麗に受信できる局はと言えば、<NHKーFM>と<NHKのAMの第一>
このふたつのみ!
この空気中を、数限りないラジオの電波が駆けめぐっているというこの時代に!
・・・つまりこのCDラジカセは、いまやラジカセでしかないのだった。
それもたった2局のラジオが聴けるだけの。

ここまで来たら、もう買い換えを考えるべきなのだろうけれど、今ひとつ踏ん切りがつかないのは
さきにも書いた、MDの存在のせいだ。
いやMDだけじゃない。3年後には、みんなパソコンでCDを聴いているのではないのか?
ひょっとして??
そう、私には、今後音楽の流通媒体がどうなるか?何が主流になるのか?
かいもく見当がつかないのだ。

私は、レコードがあっという間に<黒いただのお皿>と化して
CDが音楽ソフトの主流になった<あの時代>をモロに経験している。
家電メーカーと音楽業界が結託してもうけやがったあの時代を。
わずかな小遣いを必死で貯めて買った、中学・高校時代のレコード。
バイトして稼いだお金を握りしめて買いに走った、大学時代のレコード。
それらが、お皿に変身したあの悲劇は絶対に忘れられない!!
そういうわけで、今ここでCDラジカセなんて買っていいのかしらん???
と、御輿が上がらないわけなのだった。

おかげで、ここのところずっとBGMに苦労してきた。
2局しか入らないラジオ。
<子供科学相談室>みたいな笑える番組があるうちはいいいけれど
その楽しい番組も、先週の土曜で終わってしまった。(ああ、知らないうちに夏も終わるのね。)
じゃあ、他になにを聴けば・・・・・・?
と言えば、これがちょうど良いのがないのだ。
例えば昨日の新聞のラジオ欄だけれど
NHKーFMは午前中、<学校音楽コンクール 小学校・高校の部>などというのをやっている。
コンクール・・・・・・・。
午後からは<音楽プラザ 第一部クラシック  ハイドン>
・・・ハイドン・・・・・・・・・・・・・。
・・・嫌いじゃないけど、あんまり今は・・・ちょっと・・・・・・・・・・・・・・。

てな調子なので、いきおい、音楽のテープばっかし聴くことになるのだけれど
この<テープ>。
それこそ今どきの若いモンはテープなんて、使いやしないだろう。
私だってもうずっと使っていない。
おかげで、学生時代に録音した、えらく懐かしい曲のオンパレードになっているのだ。BGMが!
<はっぴいえんど>に<ローリング・ストーンズ>に
<エヴリシング・バット・ザ・ガール>。
<エヴリシング・バット・ザ・ガール>なんて、先の2グループに比べればうんと新しい感じだけれど
これだってデビューは確か1983年。もう20年前の話だった!!!
あああ、夏の大懐メロ大会!
いや、良い音楽はいつの時代に聴いても良いので、問題はないのだけれど
問題は<テープ>にあった。
そう、繰り返し繰り返し聴いているうちに
(私が、テープを取り替えるのが面倒なので、そればっかし巻き戻して聴いているせいもあるけれど)
ブチ切れてしうのだ。

これですでに、
ストーンズの<メインストリートのならず者>という傑作アルバムのテープが、オシャカになった。
巻き戻しに、えらい時間がかかるなぁ・・・と思っていたら
ブチ切れたテープが、機械の中でカラカラと空しく回っていたのだった。
次なる犠牲者は、多分はっぴいえんどのファーストアルバムであろう。
ここ3日ばかり、これしか聴いていないから。(テープを取り替えるのが、面倒で)

ああ、彼らの<いらいら>なんて曲は、今の私の心境にあまりにもマッチし過ぎていて
聴かずにはおられないのだけれどなぁ。ブチ切れたらどうしよう!?
・・・・・やっぱりここは、週末に、夫に頼んでCDラジカセを買ってきてもらうべだろうか。
3年後に、自分がパソコンでCDを聴いているにしても。取りあえず今は。



ついでに言えば、ビデオも、やがてDVDに取って代わられるのでしょう。
あああ、そうなったら
これまで撮りためたサッカーのビデオって、・・・・・全部オシャカ!???神サマ!?

8月24日(土)

NHK教育TVの<未来への教室>というのは私の大好きな番組だ。
世界的に名をなした、各界の人達が子供達に生涯一度の特別授業をする・・・という
NHKの<課外授業ようこそ先生>の世界版という番組。
これを見て勇気をもらうことが、私は何度もあった。

本日の教室の先生は、韓国系指揮者のチョウ・ミュンファ。
教えを受けるのは日本の小学生の子供達。
最初のところを見逃してしまったので、この子達がどういう子達なのかわからないのだけれど
世界的指揮者チョウさんの授業を受けて、ベートーベンの<運命>を演奏しましょう
というのだから、ちゃんとそれなりに楽器を習っている子供達だと思われる。
小学生なのにチューバを習っていたり、チェロを習っていたり・・・と
凡人の私から見たら、すごい子達なのだけれど
でも、授業を見ているうちに、
ああ、やっぱり小学生って、田舎の小学生だった私も、このTVに出ている子供達も同じなんだ
と思わされて、ちょっと胸が熱くなった。

先にも書いた通り
子供達はミュンファさんの指揮で、ベートーベンの<運命>を演奏しなくてはならない。
が、
当然最初はメタメタ。
それが授業を受け、最後に東京フィルハーモニーの練習を見学に行ったりして
ズン!!と変わっていくのだった。
子供達はここで初めて、
<作曲家の意図><この曲に込められた意味>というのに気がつく。
これに気がついた子供達の
<目からうろこが落ちました!>という表情が、もうとてもとても印象的!!
そう、それまで子供達は、とっても機械的に楽譜を追っていただけなのだった。


・・・実は私も、ピアノを習っていたのだった。
小学校と中学校の時に。
なんで習い始めたのかは、すでに記憶には無いけれど
多分、私がだった頃、母に「ピアノを習う〜〜〜〜〜〜!!」などと言ってゴネたのであろう。
ともかく、ピアノなどというものを習っていたのだ、この田舎のおばはんも。
が、
習っている間、
<作曲者の意図>などというものを、私はチラとも考えたことがなかった。
私がやった教則本は、バイエル、チェルニー、ソナチネ・・・などという初歩的なものばかりだけれど
ソナチネあたりへくれば、<作曲者の気持ち>というものも感じられる曲が並ぶ。
しかし、私が必死になっていたのは、楽譜通りにちゃんと弾けるか??
・・・ただそれだけ。
フォルテと楽譜にあれば、強く弾き、
ピアニッシモと書かれていれば弱く弾く。
とちらずに曲を弾いて、先生に怒られないですむか???
・・・それがすべてだったと思う。

特別授業を受けた子供達も、きっとここへ来るまでは、私と同じだったのだろう。
<作曲者の思い>や<ベートーベンの人生>にまで踏み込んで、<運命>を演奏した子供達は
あきらかに階段を一段登った感じだった。

授業を受け、子供達は知らなかった世界に一歩踏み込んで、とっても嬉しそうだった。
音楽を志す子供達。

私の大学時代の下宿の同居人が、東京の音楽高校(ピアノ科)を出て
でも音楽の道を止めて我が大学の日文科へ進んだ人だったから、なんとなくわかるのだけれど
これから先、子供達の未来はものすごい競争のはずだ。
中学でも音楽を続け、高校も音楽の高校へ行き、音大や芸大を目指さなければならない。
途中で、もういいやとか、他のことに興味が移る子も大勢いるだろう。
そして、それでもこれがやりたい!!と続ける子達には、すごくつらい人生が待っているかもしれない。
いや、好きなことを続けるのはつらいことなのだ。間違いなく、つらい人生が待っている。
それでも、頑張れ!!と思った。
TV画面を見ながら思った。
やりたいことがあるのは幸せだ。
やりたいことでも、やりたくないことでも
どっちにしたって人生はしんどい。
だから、やりたいことで頑張れ!と思った。
そう思いながら
画面を見ていて、なんとなく元気をもらった気がした、今日もまた。


ところで、来週の先生は、・・・・・・と予告を見ると
何と来週の先生は


カルロス・ゴーーーーーーーーーーン!!


子供じゃくって、大人が授業を受けたいのではなかろうか????????
いや、ちょっと、楽しみな、興味津々の来週の<未来への授業>。うはは。

夜:ペペロンチーノ
  サラダ(タマネギ、赤ピーマン、黄ピーマン、緑ピーマン、トマト、ロースハム)
  ワイン

8月16日(金)

世は<癒し系>がブームである。
でも、私はこれが苦手だった。
癒されて物事が上手くいくんだったら、なんの苦労もないんだよ!ケッ!!
などと思っていたわけだ。
が、
理性とは裏腹に、私の心は<癒し系>を求めていたようなのである。
とてもとても求めていたようなのである。
それが証拠に、昨日、昼ご飯を食べつつTVを見ていたのだけれど
そこにペンギンの映像が現れた。
そして、ふと気がつくと、私の箸を持つ手は完全に止まり
目は一心不乱にペンギンを眺めていたではありませんか!?

確かにペンギンは癒される。
あのヨタヨタした歩き方といい、歩くのが面倒くさくなると腹で氷の上を滑っていくモノグサなところといい。
でも、
と、私は思い出す。
この世にはもっと癒される生き物がいる。
もっと間抜けでもっとアホらしい・・・・・・・・・・・・・
そう、それは
マナティ。もしくはジュゴン。


正直に告白すると、この2種類の生き物の区別が、私には全くつかない。
横に並べられると、色々違うところがわかるのだろうけれど
別々ならもうアウトだ。
なので、いまだにあれがマナティだったかジュゴンだったかわからないのだけれど
2年前、伊勢神宮へ行ったついでに鳥羽の水族館まで足を伸ばし
そこで出会ったマナティもしくはジュゴン。
それがいよいよな奴だったのだ。

水族館を歩いているうちに、最初に出会った水槽のマナティもしくはジュゴンは、元気で可愛かった。
(え〜〜〜〜〜と、
ややこしいので、今アルバムの写真で確かめてきたところ、それはジュゴン。
そう、ジュゴンは愛想良く水槽を泳ぎ回り、水面に浮かんだ海藻をモグモグ食べて
見物の人間達を楽しませてくれていたのだ。
可愛いぞ、ジュゴン。
やがてもう少し進んだところで、マナティの水槽に出会った。
愛想良く可愛いマナティを思い浮かべて水槽に近寄る私。が・・・・・・・・

何もいないのである。
水槽はカラ。
「は?????」と、眺め回すと、水の底に何やら巨大な白い物体が2個、転がっている。
・・・マナティの夫婦である。
一瞬 「死んでるのか!??」
と、あせったけれど、寝ていたのだった。
それが証拠に、やがてそいつ等は
ユラリと身体を動かしたかと思うと、おもむろに浮上しだした。
潜水艦のように、ヌォォォォォォォ〜と、実にゆっくりと。鼻から息を吐き出しながら。
そして水面で一息つくと、再び潜水艦のように沈んでいった。また、実にゆっくりと。
鼻から息を吐き出しながら。
で、

また、ゴロンと寝てしまったのだった。水の底で。

・・・一部始終を見ていた私は、最後にそいつ等がまた寝て、再び水槽がカラの状態に戻った瞬間
力が抜けてへたり込みそうになってしまった。
・・・なんちゅうやる気のない奴・・・・・・・。
眠いのはわかるけれど、わかるけれど・・・・・・・。
おまけに、浮上&下降のたびに鼻から漏れる息、
あれがあぶくになって、ポコポコ鼻から出てくるわけだけれど
あれがなんというか・・・、漫画の、居眠りしている父っつぁんの鼻ちょうちんのようで
もう〜〜〜〜〜本当にお目抜けこの上ないのである!!!!!
なんなんだこの生き物は・・・・・・・・・・
と、思ったところで思い出した。
我が屋島の屋島山山頂には
世にも珍しい<山上水族館>なるものがあるのだけれど、(古い小さな水族館だけれど)
そこには5年くらい前にはマナティがいたのだ。
今はいるのかどうか・・・。
ともかく5年前にはそいつはいて、私はそれを見に行った。
そして、そのマナティは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

鳥羽のマナティと違い、そいつは機嫌良く水槽の中を泳いでいた。ゆっくりと。
そして眺めている私の正面から、そいつはユラユラとやって来て・・・
ゴ〜〜〜〜〜〜〜〜ン!
アクリルの水槽壁にぶつかった。
ウワッとのけぞる私を尻目に
そいつは何事もなかったかのように、方向転換して去っていってしまったのであった。
・・・マンボウがそうやって方向転換するというのは聞いたことがある。
が、こいつはほ乳類。
マンボウよりずっと脳味噌が大きいはずではないの!??

・・・・・・・・ダルい。
とことんやる気がない。
それがどうもマナティなのかもしれない。
これぞ究極の癒し系?

そんなことを考えていたら、なんだかとってもマナティに会いたくなってきた。

8月9日(金)


世は夏休みである。
TVの世界も夏休みのガキンチョに合わせた番組が、ズラリと揃う。
特に夜の7〜8時台のNHK。
今日は恐竜の秘密。
明日は<ホタテ貝は果たして、貝を開いてウインドサーフィンをするのか?>の実証、など
ぜひ見てみたい、興味をそそる番組が目白押しだ。

が、私はTVを見ることができない!
悔しいよう。
ビデオに撮っておいても良いのだけれど、後になるときっと面倒くさくなって見ない。
私はそういう人間。
ああ、悔しい。

とはいえ、TVの変わりにラジオの世界でも、夏休み感バッチリの笑える番組がちゃんとあるのだった。
それは、朝8時半から12時までという長大な時間に渡って繰り広げられる
<こども科学電話相談室>というNHK・AMの番組である。

<こども科学電話相談室>。
タイトルを聞いただけで、私などはもう笑いがこみ上げてくる。
さぁ!ガキンチョ達はどんな質問をひっさげて、回答の先生達に戦いを挑んでくるのであろうか!??
そして、大学の先生達はどうやって、この子供の疑問質問に答えるのであろうか???

質問自体は、まぁ、とてもまともなものである。
「カブトムシの飼い方を教えてください。」とか
「星は太陽みたいに動いているのですか?」だとか。
しかし、私を魅了してやまないもの。それは、専門家の先生達の
<子供にもわかるような回答>に苦しみ、そして、ついには破綻していく姿
これである!!!
例えば、子供に
「夕焼けはなぜ赤いの?」と聞かれて、どう答えれば良いのか?
「太陽が、世界のみんなにサヨウナラをいいながら、照れて真っ赤になっているのよ。」
と、メルヘン調で答えるのも、時には一手だけれど
このラジオ番組では、この手を使うわけにはいかない。
真面目な科学番組だし、なにしろ敵(ガキンチョ)は
<夏休みの自由研究>というものを抱えている集団なのだ。マジなのである。
さぁさぁさぁ、どうする先生!?


というわけで、多くの先生方は破綻していった。
「・・・・・でね。・・・だからねぇ〜〜。」
などと、親しみやすそうに、極度にゆっくりと語りかけつつ
「一説によると、それはねぇ・・・」などと言い出す。
おいおいおい、子供に<一説によると>なんてわかるかよ!だ。

以前、NHKの<週間子供ニュース>という、小学生向けのニュース番組の
制作風景をNHKの番組の中で見たことがある。
子供向けに書かれたニュース原稿を、実際にアナウンサーが読み
番組に出演している子供達に、事前に、理解できるかどうか聞いてもらうのだけれど
アナウンサー 「さぁ、今のニュースの内容はわかった?」
子供 「・・・・・・・・・洞窟ってなに??」
などという会話の連発。
洞窟という単語を別の言葉に差し替えるため、スタッフはまた頭を抱えるわけだけれど
それくらい子供のボキャブラリーって少ないんだもの。
電話相談室の先生の大変さも、察してあまりある。

先日の放送でのハイライト、難問中の難問は
「水の中にある物が、本当の大きさより小さく見えるのは
どうしてですか??」

というもの。
高校生相手なら、答えは一発だ。「光の屈折です。」
が、この日の相手は小学3年生。
この子供に、さぁ、先生はどうやってこの世の真理を説いて聞かすのか???



「光の屈折って言うのよ。」

先生は勝負をあきらめた。
・・・・・・・・・・仕方がない。光の屈折は、光の屈折だものね。
・・・・・・・・・・そうね。他にどう説明していいのやら。
が、
それでも、私は聞きたかったよ!
プロとして、なんとか<光の屈折>を、かみ砕いて説明する先生の、根性ある回答を!
だって、それがプロでしょ!?


と、このように楽しい楽しい番組。
心待ちにして聞いていたのに、なんと!
高校野球のせいで今週から、番組が無くなってしまったではないですか!
ああ〜〜〜〜〜!返してよ!!私の心のオアシスを!!!

8月7日(水)

昨日6日は、ヒロシマ・デイ。
6日が広島の原爆投下、9日が長崎。そして、15日が終戦の日。
ということで、日本に生まれ、日本に育った日本人の私には、
8月というのはやはり戦争のイメージだ。
日頃はバカな私も、ちょっと厳粛な気持ちになる。
特に原爆に関する感情では、つくづく自分の<日本生まれ日本育ちの日本人>を
強烈に自覚させられることがある。
これだけは、冗談にしたり、かる〜〜〜く笑って話せないというか・・・。
世界で唯一無二の被爆国に生まれ育った、という特異性まで感じてしまうことがあるのだった。


以前、我が愛するイギリスの過激お笑い集団<モンティ・パイソン>のコントのビデオを観ていた時のこと。
かくれんぼがネタになったコントがあった。
森に囲まれた何もない牧草地みたいなところが画面に映り
そこここの茂みや木の陰に、たくさんの人が隠れているという設定らしい。
で、隠れている人を発見すると、見つけた瞬間、その場所で爆薬が爆発するのである。
見つかったら爆弾でやっつけられるという
シュールなギャグのよう。
爆薬といっても、TVのお笑い番組でよく使っている音と煙だけが派手なやつなのだけれど、
それがパンパン破裂していって、段々煙や音がでかくなっていき
最後にはどういうわけか<核兵器のキノコ雲>の映像が。

ここで、それまでケラケラ笑っていた私は、ウッと詰まってしまった。
顔が引きつったのが自分でもわかったくらい、硬直した。
なんでこれがギャグなんだ????????????

そして思ったのは
日本人以外はここでギャッハッハッハ!!!と笑えるんだな、ということ。
他の国で育った人は、キノコ雲の映像を見ても何も感じない
珊瑚礁の美しい魚の映像と同じ感覚で観られるんだな、ということ。
そして、この映像で大笑いしている
イギリス人やアメリカ人やインド人の姿を想像して、私は愕然としてしまった・・・・・!
日本生まれ・日本育ちの日本人で、
このシーンで笑える奴はまずいない!と思う。
でも、彼らは笑えるのだ・・・・・・・。

つくづく自分は、世界でもかなり特異な国に育ったな、と思った。
それはものすごく意味のある、大事なことだ、とも。

しかし考えてみれば、キノコ雲より前の、爆薬が爆発しているシーンだって
笑えない人はたくさんいるのだろろう。
空爆を受けているアフガニスタンの人達、
内戦が長かったコソボの人達とか。
生まれ育った土地の影響ってでかい。


目のくらむような暑い季節になるたびに
ああ、私は日本人だと強烈に、思う。今年もまた。


8月4日(日)

昨日、夫が<ハリー・ポッター・・・>のビデオを借りてきて、夜中に観ていた。
最後の30分だけ、私も付き合って観た。
で、ラストまで観て、それから巻き戻して最初の30分くらいを観た。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
アホらっしゃ!!

ああ、心が荒れはてている今の私には、それしか感想が出てこない。

生まれながらに<天才>が約束された主人公の、どこに私がシンパシーを抱けばいいのやら???
・・・・・・・アホらっしゃ!

多分私はこの原作も読めないし、映画のパート2も観れないだろう。
主人公、ちっとも苦しんでないし、悩んでもないんだもの。
(ケガをしたり、それなりに大変そうには見えるけれど。)
でも、観てるだけでしんどくなってしまった。仕方がない。
ハリーには才能があるんだもん!!生まれながらの。
・・・ああああああ、力が抜ける。
アホらっしゃ。

と、いうわけで、観てはいけないビデオを、ついうっかり観てしまったようだ。私は。
夫は楽しんでいたようだけれど。



ところで、
「新渡戸稲造って何する人やったっけ・・・・・」
「さぁ・・・・・・???」

というのが我が家の昨日の会話であった。
新札の発行のニュースを聞いての会話。
とても40歳代の大人の会話とは思えないけれど、
でも何度聞いても忘れてしまうのだから、仕方がない。新渡戸稲造の経歴。
それくらい、自分達にとって、興味のない分野の人なのだろう。
いったい誰がこの人をお札の顔に選んだのか??

一方、新札は野口英世に樋口一葉。
小学生でもわかる、良い人選だと思う。
小学校の教室の後ろの壁に貼ってあった、歴史年表に載ってるような人。
新渡戸稲造のわかりにくさに比べれば、座布団10枚分くらい良い!。

・・・・・・・・それにしても、新渡戸稲造。
この人が20年前、5000円札の顔になった時、
「ああ、あの新渡戸稲造ね!!」と言えた人が、
いったいこの国に何人くらいいたのか??
ぜひとも知りたい今日この頃である。



7月12日(金)

私という人間は、本当に勝手なもの・・・。
あれほど忌み嫌っていた<あれ>と<あれ>。
お付き合いしてみたら、とっても素敵なので、もうあなた様なしでは生きてはいけません
・・・などと、今はぬけぬけと。

この夏の始めにイヤだなぁ〜〜と、心底思ったクロップドパンツである。
おっさんのステテコにしか見えない、あれである。
しかし、沖縄は八重山諸島の離島に行くにあたって、私は思案した。
離島の宿は民宿である。クーラーがあるかないか?確率は50パーセントくらいだろう。
これは涼しい服装が必要である。
いや、家でもクーラーはかけないのだけれど、じゃあ、民宿で
自分の家にいるような格好で過ごしていいか・・・
と言うと・・・・・・・・・・・・・・・・・ちょっとそれは・・・・・・・・・・・・・・・。
なので、家で着ているような見苦しい服装ではなく、もう少しまともな
せめて人前に出られるような涼しい服が必要になったわけである。
ということで、背に腹は代えられぬ!と、ユニクロへ走り、ナイロン製のステテコパンツを購入。
これなら洗濯しても一発で乾くから、旅行にはもってこい!
そして・・・・・・・・・・・・・


これがやはり涼しかった!!
くるぶしやふくらはぎのラジエーター効果は、やはり大したものだった。
ショートパンツを穿ける・・・というか、穿いた姿を周囲が許してくれる歳ではもはやない私にとって、
このステテコ丈はとってもありがたかった。そして快適だった。似合う似合わないは別にして。
あまりの快適さに、日中それで過ごし、そのまま寝る
という、相当ルーズな生活をしてしまったけれど、いいのだ。旅行中なんだもの。
そして、もうひとつの<あれ>。

同じく夏の始めに、イヤだなぁ〜〜〜と思ったもの。
それはスニーカーソックス。
あの、女子高校生や若いモンに大流行の、くるぶしが見える短いソックスである。
ご想像通り、私にはあれが
<寒い時期におばあちゃんが靴下の上から履くソックスカバー>にしか見えなかったのである。
しかし、これも旅行中に試したら快適だった!
裸足でいると、足の指先だけが冷たいことがある。
かといってソックスを履くと暑いし・・・・・・・・・。
そんな時には、このスニーカーソックス!である。
くるぶしを出しているから涼しいし、つま先は暖かいし。OKOK!だ。
スニーカーも裸足で履くより、これを履いてからのほうが快適だとわかった。
言うこと無し!の商品だったわけだ。
デザイン以外は。
そう、性能がわかった今でも、私にはこれは<ソックスカバー>にしか見えない。やっぱり。

それでも、アジアに適した<あれ>と<あれ>なのには疑いの余地がない!
そういうわけで、旅から帰った今も、私は
クロップドパンツとスニーカーソックスという、<そこそこ流行のいでたち>で
毎日を涼しく過ごしているのである。
もちろん、私が着ればステテコとソックスカバーだ。それは。
いいんだよ!生活着というか、作業着なんだから!

ああ、本当に人の心は勝手なもの。
来年の今頃は、いったいどんなヘンテコな服装で生活をしているのか、私は。
そして世の中の人々は・・・・・・・・・・・・・???

昼:ゴーヤのンブシー(ゴーヤ、赤ピーマン、厚揚げ、豚肉)
  アーサー(あおさのり)の澄まし汁(アーサー、豆腐)
夜:豆のサラダ(レッドビーンズ、タマネギ、きゅうり、ブロッコリーの芽)
  フランスパン2切れ、オリーブオイル、豆乳

7月2日(火)


今年の高橋の生活信条は
<人事を尽くして天命を待つ>というものである。
早い話が、やるべきことは頑張ってやるけれど、後は成り行きにまかせる!
ということだ。
先のことを、あれこれ思い悩んでいても仕方がない。

そしてそんな中、その信条にドンピシャリな状況がまたまた起こってきたのである。
台風が接近中なのだ。それも大型の。
我が香川県では、まだソヨリとも風は吹かないけれど、沖縄は明日にも暴風雨圏内だ。
そして、我が家は明日から沖縄へ旅行する予定なのである。さぁ、どうなるんでしょうか!?
天気予報では、明日には八重山諸島が暴風雨圏内に入るであろうと言っている。
我々は明日那覇へ行き、明後日には八重山諸島へ行くつもりなのだ。
さぁさぁさぁ???????
もう、これは天命を待つしかないでしょう。
飛行機が飛ばなければ、島の神サマが「来るな」と言っているのだろうし、
もし飛べば「来なはれ」と呼んでいるのだろうし。

行ってみて、台風のまっただ中で数日過ごす・・・というのも考えられるパターンである。
それもまた、なかなか出来ない経験かもしれない。
沖縄へは何度も行ったけれど、まだ台風直撃状態には会ったことがないのだ。
端っこの方をかすった・・・という状況なら経験したことがある。
が、
なにせ沖縄の台風である。
端っこと言っても、香川県では大型台風に匹敵する迫力だった。
あれが、直撃になれば・・・・・・・・・・・・・??????
行き先は八重山諸島の黒島という、周囲が12キロメートルそこそこの小さな島である。
しかも、山なんてどこにもない、真っ平らな島なのだ。
そういう場所での台風など、想像もつかないではないですか。

ともあれ、明日の天命がどうなるか?いまだ霧の中である。
今後の日記が、台風直撃の沖縄リポートになるか
旅行はキャンセル、日帰りで道後温泉へ行って来ました〜、という話になるか?さて?

そういうわけで、HPの更新がしばらくお休みになるかもしれません。
ならないかもしれません。(本当は今日、お休みの告知をするはずだったのですが。)
高橋家の夏休みは、もはや神のみぞ知る・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。



        過去の日記へ              トップページへ戻る