2002/5/1〜5/30


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5月30日(木)

さて、30日。
明日はとうとう、100年・・・いやいや150年に一度あるかないかのお祭りの始まり。
我が家の<家庭内トトカルチョ>の準備もバッチリOK。
お金をド〜ンと賭けたいところだけれど、家族間でお金をやりとりしても不毛なので
(結局「じゃあ、これで昼メシはおごるわ。」てなことになって、プラマイゼロになるだけなのだ。きっと。)
ここは香川県人らしく、<勝った方がうどんをおごってもらう>ということにした。
ただのうどんではない。
高級なうどんである。
我が家の近所には、県下でも有名な、大っ変に美味しいうどん屋があるのだ。
美味しいのだけれど、値段も大変に立派なので、相当思い切らないと食べに行けない。
我が家は年に1度か2度、ボーナスが出た・・・とか、そういう時に思い切って行くのだけれど、
なにせ一番安いメニューが<釜揚げ一人前 480円>なのだから。
(・・・・・・480円で腰が重くなるのもどうかとは思うけれど、なにせここは香川県だから・・・。)
とにかく、試合の勝ち負けを予想して、決勝戦が終わった時点で、当たりの数の多い方が勝ち!
勝てば立派なうどん屋(もちろんセルフじゃありません!)で、好きなものを好きなだけ食べられる!!!
・・・・・・・・燃えてきたぞ〜〜!!!!!

とはいえ、夫も私も悩んだ。
日本の勝敗を、どう予想するか?にである。
もちろん、<3戦全勝!!
予選リーグはグループの1位で通過!!!♪♪ラッタラッタラン♪>

と、言いたいところではあるけれど・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
冷静に、客観的に、本音の本音を言えば、・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・やはりそれは、無理。
正直に、ここで私の気持ちを言えば、
<3敗>もしくは<1分け2敗>・・・・・・が、あり得る結果ではないか・・・?と思っている。
が、
私は冷徹な投資家ジョージ・ソロス氏ではないのだ。
賭けているのは、たかがうどん!(高いけど)
夢を見ましょう。主観的に、熱く熱く賭けましょう〜〜!!!ここは!
と、言うことで、我が日本は

<1勝1分け1敗で、2位でグループ予選通過!!!(1位はロシア)> 高橋の予想
<         同上!!!              (1位はベルギー)> 高橋の夫の予想


となった!(・・・・・双方、1位通過にしないあたりがちょっと・・・・・・・・・・)


ともあれ、明日から一ヶ月の戦いが始まる。
どうか、大会が無事に進みますように。
フーリガンのせいで、死傷者など、どうか絶対に出ませんように。
世界一安全な観客席(ストイコビッチ談)を誇る我が国で、
どうかどうか暖かで楽しい大会が実現しますように!!

5月29日(水)


お隣の部屋のご夫婦に3人目のお子さんが生まれた。
3人目ともなると、名前を考えるのも大変だろうなぁ、と思う。
日本の名前って、漢字を選び、意味を考え、おまけに人によっては画数までよく調べて付ける。
ほんとに大変だ。
それに引き替えキリスト教圏の名前ってのは・・・・・・・・・・・・・
と、つくづく思ってしまった。
本日、本屋へ行って、W杯にむけてのサッカー雑誌を買ってきたのである。
そこに載っていた全出場選手の一覧表をながめていて、そう思ったのだった。

キリスト教圏の人々が、名前にあまり凝らないというのは聞いていた。
ひいじいさんの名前をもらうとか、聖人の名前を付けちゃうとか、
そういうので結構パパッと決めてしまうものだと言うことは。
・・・・・・・・しかし、そうなると当然、同じ名前が続出するということで・・・・・・。
<ちょっとこれは・・・・・あんまりじゃないの?>
と、最初に思ったのは、イタリアの登録選手をながめていた時だ。
普段、選手は名字だけで呼ばれることが多いので気が付かなかったのだけれど
ズラッとフルネームで表記されていると、あまりにも同じ名前が多い。多すぎるではないか???
ざっと数えてみたところ

  フランチェスコ 3人
  クリスティアン 3人
  クリスティアーノ 2人
  アレッサンドロ 2人
  マルコ  2人

である。これは200人の中の同名ではない。たった23人の中にこれだけの同じ名前がいるのである。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・う〜〜〜ん・・・・・・・・・・・・・・ちょっと・・・。

好奇心に駆られて、ついでに他のキリスト教圏の国はどうか?と確かめてみた。
スペイン、ポルトガル、エクアドル、アルゼンチン・・・・・・・・・
どこもさすがにイタリアほどのことはなかった。
ジョン、マイケルが続出するかと思われたイングランドも、意外にもデイビットが3人だけという結果。
<ふ〜ん、イタリアが特別なのかな?>と思い始めたところで、もっとすごい国が現れた。
ロシアである。
そう、日本とグループリーグで戦うあの国。
ここは
  イゴール 3人
  ユーリ  2人
  アレクサンドル 2人
  ルスラン  2人
そして<ドミトリ>に至ってはなんと4人!
しつこいけれど、たった23人の中に4人!である。
しかも、これ以外の、他の人とダブらなかった名前はどういうものがあるか
いや、この場合は<残っているか>と言うべきだろうが、これが
アレクセイ、セルゲイ、ウラジミール・・・だの、もうどこかで聞いたことのある名前ばかり!
23人でこれなのだ。これが国全体になったら・・・・・・・・・・・・・・・・。
全っ然名付けで悩んでないなロシア人って!

アラブ諸国や東南アジア諸国、アフリカ諸国の名前の付け方がどういうものなのか知らないのだけれど、
こういうささいなことにもお国柄が出るもの、と、可笑しかった。
あらためて、W杯を通して、色んな世界が見えてくる。
(そう言えば、以前読んだ小説の中に、<日本人の名前には、それぞれ意味が込められているんだってね>
と、ヨーロッパ人が憧れのまなざしで見る・・・というシーンがあった。
そうか、日本人の名前って美しいんだな。)

朝:ゆで卵、野菜炒め(ニンジン、赤ピーマン、緑ピーマン、ブラウンマッシュルーム)
  サラダ(サニーレタス、トマト、きゅうり、ブロッコリーの芽)
  フランスパン2切れ、オリーブオイル、りんご、紅茶
昼:ゴーヤのンブシー(ゴーヤ、赤ピーマン、厚揚げ、豚肉)
  小松菜のナムル(小松菜、油揚げ)、ハイビスカスとローズヒップのお茶

5月27日(月)

そろそろ家庭内トトカルチョの準備をせねば・・・。


5月24日(金)

カメルーンサッカーチームが、やっとキャンプ地へやって来た。やれやれやれ。
しかし、この一件を見ていると、ついつい
<災い転じて福となす>、な〜んてことわざを口走ってしまう。
何しろ、大分県中津江村なんて、これまでほとんどの人が知らなかった地名ではなかろうか??
カメルーンチームのキャンプ地に決定してからも、
多くの人が<カメルーンがキャンプをするのは、九州のどこかの小さな村>
くらいにしか認識していなかったのではないだろうか?カメルーンチームのファンは別にして。

それがこの騒動である。
キャンプ地入りが1日遅れ2日遅れしているうちに、この村はマスコミの注目の的となってしまった!
一昨日あたりから、もうTV画面で見る村役場&キャンプ施設近辺は
TVから週刊誌から新聞から野次馬から、ドッと人が押し寄せて花見のようなにぎわい。
遅れること5日で本日未明、ようやくチームがやって来た時には
まだ夜明け前であるにもかかわらず、TV画面の中は火事場みたいな大騒ぎになっていた。
悪いけれど笑ってしまった。
最初は、待ちぼうけをくわされる中津江村の人々を気の毒に思っていた私だけれど、
いや〜〜、こんなに予定外にマスコミが押し寄せて(カメルーンが普通にキャンプインしていたら
ワイドショーの取材までは来なかっただろう)、村の商店は売り上げが倍増しただろうし、
村の名前も、多くの国民にとって忘れられないものとなった。
心からおめでと〜〜〜〜〜〜う!!
中津江村の皆さん!!!!!
である。
これこそ、この村が一生懸命キャンプを誘致した理由なんだものね。

ところでカメルーンチームがこうも遅れに遅れたのは、
選手側とカメルーンサッカー協会との、ボーナス交渉がもめにもめたせいだそうだ。
・・・やっぱりお金がないんだな、と思う。
少し前に、NHKで世界のサッカー事情の特集をやっていて、
その中でこのカメルーンも取り上げられていたのだけれど
とにかく、国にも国民にも、あまりお金がないのだということはよーーくわかった。
なにせ、カメルーンがアフリカ選手権へ出場するため、マリへ行く時、
飛行機の便が悪いため、チャーター機をなんとか国に用意してもらうのだけれど、これが
軍用機なのだ。
「・・・軍用機って・・・・・・座席がないんじゃ・・・???」
と、思っていたら、本当になかった。
選手は飛行機の床に、荷物と一緒に体育座りしてマリまで行くのである。
スチュワーデスさんが機内食をサーブしてくれるわけがないから、
箱に入ったクロワッサンを皆で回して食べる。それが、これから試合をする代表チームの食事なのだった。
日本の代表チームでこんな状況、考えられない。
・・・・・・これは・・・選手も腹のすわり方が日本とは全然違うわ・・・・・・と、つくづく思った。
カメルーンが中津江村をキャンプ地に選んだのは、静かな環境で集中したいから
と言うことだけれど、もちろん、費用が他よりずっと安かったのだろうと思う。
華やかなイタリアチームやフランスチームのようなところもあるけれど、
色々な経済状態の、色々な国があるんだな・・・
ってことが、W杯を通してよくわかる。
ソマリアの内戦の大変なTV映像や、難民キャンプの写真にはもちろんハッとさせられるけれど、
こういう普通の生活の部分で気付かされることも、インパクトはでかい。相当にでかい。
これもW杯の効果なんだろうな、と思う。


なんてことを考えているうちに、
いよいよいよいよあと一週間でW杯の開幕。

もちろん試合は楽しみだけれど、それ以外にも色々と待ち遠しいことはある♪
例えば

 1.男前の選手を見ること
 2.各国の国歌

・・・そりゃあ、顔でシュートするわけじゃないけれど、<1>はやっぱり大事だ!
なにせ長丁場の大会。お互いに攻め手のない、いよいよつまらん試合だって結構あるのだから
そういう時はもう、選手の顔でも見て楽しむしかないではありませんか!
ということで、
国際試合の度に<代表選手の選考基準に「顔」という項目があるのではないか?>
と噂されるほど男前を揃えてくるイタリアを見るのも楽しみだし、
同じラテン系でも少し田舎臭く、おっさん臭く、その分色っぽい人材の揃ったポルトガルもLave♪
選手全員(一部は除く)がパリコレのモデルみたいなコスタリカなんかも
「さ〜す〜が!名高い美男美女の国!!」と眼福を味あわせてくれそうだし、
可愛い子ちゃん系が好きな人なら、パラグアイのFW、ロケ・サンタクルス選手に
目がハートになるはず。
トニー・レオンやレオン・ライみたいな選手がいる中国も楽しみだし・・・うっふふふのふ♪

<2>の国歌は、こういう時でもないと、世界の国歌なんてまともに聴くチャンスがないので
結構毎回の楽しみなのだ。
オリンピックでも国歌は聴けるけれど、あの場合は表彰式。
表彰式までTVで見るか・・・というと、やはり見ないから・・・。
その点、W杯の場合はキックオフ前に国歌が流されるのでじっくり聴ける。
オランダの国歌なんて、サッカーファンをやってなけりゃ、知るチャンスなどあっただろうか???
そして・・・・・・・・・イタリアの国歌。
毎回聴くのが楽しみなこの国の国歌は、<異様に長い>。
普通、国歌って15秒か20秒もあれば終わるはずなのだけれど、この国の国歌は
「ここで終わる!!」と誰もが思う場所で、なんと急展開するのである。
初めて聴いた時はこけそうになった。
曲調を展開させてさらに長く続く国歌・・・なんて私はイタリアの以外で聴いたことがない。まだ。
さすが音楽の国。国歌まで技あり一本!なのだった。(聴いたことのない人は、まぁ一度聴いてみてください。)
今回もこのおかしな国歌を、出来れば準々決勝くらいまでは聴き続けたい、と思いつつ・・・
さあ、我が国の国歌(色々問題はありますが)は、決勝トーナメントでも聴くことができますかどうか。
あと一週間!


5月19日(日)

読んだ時の年齢や自分の立場で、本の読後感って相当違ってくるもの・・・
と、あらためてそれを思った。
群ようこさんが書いた<贅沢貧乏のマリア>を再読して。

<贅沢貧乏のマリア>とは、
あの<贅沢貧乏>という超有名なエッセイを書いた森茉莉さんの生涯を
群ようこさんが独自の視点で描いた評伝エッセイ。
(森茉莉さんとは、あの森鴎外の娘さん。ご令嬢様であります。)

私が<贅沢貧乏>を初めて読んだのは、10代の後半だった。
古いアパートの一室に一人暮らし、お金はないけれど気に入った物(安い物だけど)を部屋に置き
気分だけはヨーロッパのアンティークに囲まれて暮らす貴族の末裔の老婦人・・・
それが悪いか!!??!
といった態度の森茉莉さんがとにかく痛快で面白かった。
自分もこんな風に生きたい!暮らしたい!と、多くの読者が思ったように私も思ったものだった。
再読したのは20代後半だったと思う。
この時もやはり、森茉莉さんの<自分は自分!!>という態度に憧れた。

<贅沢貧乏のマリア>が出版されたのは、1996年。
出てすぐくらいに図書館で借りることが出来たので、読んでみた。
この時印象に残ったのは、鴎外が生きていた頃、そして鴎外の亡くなった後も
結婚&離婚を繰り返しつつ、生家に住み続けていた頃の森茉莉さんの
<ものすごいお嬢様ぶり>だった。
あまりにすごいので、ここでいちいち説明できないけれど、
「あんた、ええかげんにしいや!!!」とどなりつけて後ろからけっ飛ばしてやりたいくらいの
やりたい放題好き放題の甘ったれお嬢様ぶりだ。
それが、弟の結婚をきっかけにアパートで一人暮らしを始める。
こんなお嬢様に、共同トイレの一間暮らしなんてできるのかいな??と思うのだけれど
驚いたことに茉莉さんは、これをあっさりとやってしまうのだった。
前半のお嬢様ぶりから一転しての暮らしぶり。
これをやってしまい、それを楽しんでいる風の彼女になんだか圧倒されてしまった。
それが当時の読後感だった。

その<贅沢貧乏のマリア>を、6年ぶりに再読した。
再読してみて、森茉莉さんに対する印象が今回は一変した・・・気がした。
茉莉さんが<あえて書かなかったこと>
それはつまり、自分の生き方や生活に対する弱音や愚痴なのだけれど
そういう<心にしまいこんだこと>が今度はとても気になったのだ。
森茉莉さんと言う方はものすごく美意識が強く、プライドも高いので、
エッセイには決して愚痴や弱音は書かない。
代わりに、周囲の人間への文句や悪口を山ほど書いて憂さを晴らし、
その書きっぷりに読者は笑い転げてきたわけだけれど、
40歳になった今読むと、書かずにいたこと・・・というのがなんとなく察せられて、胸が痛い。非常に痛い。
群ようこさんも、森茉莉さんのホントの気持ちというものに思いをめぐらせていて
<老人の一人暮らし>について色々考えたりしている。
今回はそういう群さんの視点も印象に残った。
以前は気にかからなかったのに・・・・・。
群さんがこの本を書いたのが40歳。
私も同じ歳になって、群さんが森茉莉さんを見ていた視線に、自分を重ねられるようになったのかもしれない。
茉莉さんが、亡くなる数年前、家政婦さんに
「一人暮らしは本当に嫌ね。」とこぼしていた・・・と言うのを知って
群ようこさんは「あの森茉莉が・・・!!」と愕然とするのだけれど、
私も今回はここのところが一番心に残った。・・・あの森茉莉さんが・・・・・??
そして、(あたりまえだけれど)森茉莉さんだっていっぱいいっぱい悩んでいたんだわ・・・
と納得し、また胸が痛んだのだった。

でも、
それでも、それを書いたものにまったく感じさせないまま生涯を終えた彼女は、やはりすごい!
やはり彼女の存在には、なにか心を励まされるものがある。
そして、今回<贅沢貧乏のマリア>を再読して、さらに強く思ったのは
  ・・・森茉莉が住んでいたあの
  <贅沢貧乏>の部屋を、再現写真でいいから見てみたいーーー!!!
  だった。
  (その後その部屋は、茉莉さんの掃除嫌いのため、<夢の島>となったそうである。
  積み上げた新聞やら本が層を成し、ついには<土>と化して、
  家具の足元をガッシリと埋もれさせていた!というのだからわけがわからない。
  ・・・新聞が土になるまで掃除されないって・・・どういう部屋??????
  いや、歳を取って掃除が億劫になるのってわかるけれど、
  この方の場合は、生来の掃除嫌いにさらに拍車がかかったというのか・・・・・・・・・。)

最後に、
何故、鴎外の娘がそういう貧乏な暮らしをしなくてはならなかったの???
と、誰もが持つであろう疑問に、<贅沢貧乏のマリア>は答えてくれる。
茉莉さん名義の土地はあったのだけれど、そこへは茉莉さんは住まなかった、ということ。
でも、何故茉莉さんが住まなかったのか・・・??
それはやはりわからない。森茉莉だけが知る森茉莉の心の中の問題は
どんなに彼女の本を読もうとも絶対にわからない、プライドの壁に取り囲まれているのだ、と思う。


5月14日深夜〜5月16日(木)

<この超お買い得航空券の売り出し期間は5月1日〜5月14日です。>
という文字がパソコンの画面上に出た。
思わず夫と私は時計を見る。5月14日午後11時15分。
大変だーー!!!


ことの起こりはW杯のチケットの第3次発売である。
準々決勝・大阪長居スタジアムでの試合を申し込んだ我々夫婦。
抽選の結果発表は、5月上旬に郵便で直接本人に知らせる・・・ということなのだけれど、
これが5月14日になっても届かない。
もちろん、電話で問い合わせてみたけれど、電話も通じやしないのだ。
早くハッキリさせていただかないと・・・・・・・・・・・・・・・。
W杯を見に行けないのなら、そのお金で夏の休暇に沖縄へ。
W杯へ行くのなら、旅行はあきらめましょう〜〜うどんでも食ってましょう〜〜、
というのが我が家の計画なのだった。
しかしもう、これ以上チンタラ待てない!この際、W杯のチケットははずれたと思って、
取りあえず<高松〜那覇>の航空券だけでも予約しようじゃありませんか?!
(なにせ高松〜那覇は一日一便しかないのだからして!)
と、じれた私がノートパソコンをリビングに運び、立ち上げたのが14日午後11時だったのだ。

ANK(エアーニッポン)のHPから空席状況のページへ進んでいく。
出発日は7月3日。平日とは言え、さすがに夏場の沖縄、
かなりの座席が売れてしまっているのがわかる。
もちろん、我々が買うのは割引チケットなのだけれど、
この時点で私は<往復割引>と<早割21>の存在しか知らなかったのだ。
そんな私の目に、<超割(バーゲン)>の文字が飛び込んできた。超割??????
あわてて運賃表のページを開くと・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
なんと!高松〜那覇間、な、なんと片道大人一人10500円で行けると言うではないの!
そして、冒頭の
<売り出し期間は・・・・・・・・・・・5月14日までで〜〜す。>の文字が。
「よ、よ、よ、予約!予約ーーっ!!」

あせる心で予約申し込み表にキーボードを打ち込む夫。
しかし、経験のある方も多いでしょうが、初めて訪れたHPで初めてネットショッピングをする時って
申し込み表の書き方がわかりにくいもの。
何度も何度も、<申し込みがエラーで〜す。>と、画面で突っ返される我々。あああ、あせる〜〜!!
何度目かで、ついに、<ご予約を受け付けいたしました。>とOKをいただき
時計を見たら午後11時40分だった・・・。ああ・・・。
と、ここでふと、夫が言い出したのだ。
「那覇から先へ行く飛行機も、バーゲンチケットで取れるんと違う??」
そう、八重山諸島か宮古島へ行こうとしていたのだけれど・・・・・・・・・。
試しに石垣島行きの空席状況を見ると、ここにも<超割(バーゲン)>
そして<売り出し期間は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。>
「よ、よ、よ、予約!!!!!」 
「けど、石垣島へ行くか、宮古島にするかまだ決めてないで。」
「もうええ!石垣!石垣!石垣!!!」(もう迷っている時間はないーー!!)
かくして、那覇〜石垣島片道はゲット。ここで時間は午後11時45分。
石垣島からの帰りは・・・・・・・残念ながら<超割>チケットはなかった。
まぁ、仕方ない。これは普通の<早割>で・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・と思っていたら、
再び夫。
「JTA(日本トランスオーシャン航空)のほうで安いチケットがあるんと違うか??」
JTAのHPを新たに開いていく我々。
ここで、石垣島〜那覇のチケットに、<バーゲン>の文字。
バーゲン!??
あわてて<バーゲンフェア>の説明のページを開くと
<石垣島〜那覇 片道6500円(ANKより1000円安い!!)
バーゲン期間は5月◎日より5月14日まで〜♪♪>
時計を見る。
午後11時50分過ぎ!!!
「よよよよよ、予約ーーーーーー!!!」
いったい5月14日と15日の境目に何があると言うのだ、航空会社!?!

<ご予約は受付いたしました。>の文字が画面に出た。時計を見た。
午後11時59分。(・・・でも、うちの時計はちょっと狂っているから本当は58分くらいかも・・。)

ともあれ、二人で床にへたりこみそうだった。何だったんだ??この嵐のような45分間は・・・??
数分後、気を取り直して、恐る恐るANKとJTAのHPを開いてみると・・・・・・・
すでに日付が変わったためか、
<超割>も<バーゲンフェア>の文字も、画面からは消え失せてしまっていた・・・。(狐にばかされた気分・・・)
奇跡だ。

あらためて計算してみたら、当初考えていた一人分の航空運賃よりまだ安く、
二人が石垣島まで行けることがわかった。ほんまに奇跡である。
そして、これは多分、あの例のじいちゃんの弟(沖縄戦で亡くなった)が
「今年も早う、拝みに来〜〜〜まい!」と言っているのであろうなと思った。
こんな考え、非科学的だけれど、場所が沖縄ならちっとも変ではないのだった。



(さて、ここで日付が変わって 5月16日のお話。)

どうやらW杯のチケットは、ネット上で抽選結果を発表する方針に切り替わったらしい。
郵送業務がちっともはかどらないからであろう。
・・・しかし、最初からどうしてそうしなかったのかな???

我が家の<準々決勝・大阪長居スタジアム>は
見事は・ず・れ〜〜〜!

でも、昨日の一件があったので、あまりガックリせずにすんだ高橋家であった。
なんだかこれでスッキリした気分。
思えば、昨年の初夏の第一次発売から、長い長い夢を見ていたような・・・・・・・・・。
いや、私はほとんどチケットが手に入るとは思ってなかったけれど。夫が。
でも、<これはこれで楽しかった>と、チケットが買えなかったサッカーファンの多くは思っているかも、
いい思い出になったかも、と思った。
次に我が国でW杯が開催されるのって、100年以上は先の話だろうから。

・・・・・それにしても、ノルウェーとのテストマッチが0−3とは・・・。
いいんだけれど、本番に調整してくれば・・・・・・・・。


5月11日(土)

世の中にはタオルの集まる家とそうではない家がある・・・。贈答品のタオルのことだ。
我が家は<集まらない派>。
香典返しや内祝いなどでいただくといえば<焼き海苔>とか<祝儀袋&香典袋セット>とか。
(またこの袋のセットがたまってたまって、売りに行きたいほど。)
押入にタオルがたまってたまってもうフスマが破れそう・・・という家だってあるというのに。
タオルが来ない我が家のタオルは、もう皆ボロボロ。なんとかせねば。
と、いうわけで、本日タオルをゲットしにフリーマーケットへ、GO!!

さて、高松港周辺で催されている、海辺のフリーマーケットへたどり着いたのは午後2時。
タオル、タオル、どの店にもタオルの3つや4つ、並んでいるはず・・・・・・・・・
・・・だったのだけれど、なんでないの?!?!?
本当にないのだった。
出遅れたのか、私は。やはり午前中に来るべきだったのか?
でも、午後からのほうが値引きだってたくさんしてくれそうじゃないの。だから午後でもいいと思って・・・。
そのうえ、高い!高いではないの?!?と、さらに私は困惑した。
やっと見つけたギフトボックス入りのタオルセットは、フェイスタオル2枚入りで<700円>ときた!
一枚350円?そんなの、近所のダ◎エーのワゴンセールのほうが安いではないの!!
ノン!ノン!ノン!!買えませんわ、マダーム!!
・・・いったい何考えているのか、この店の人達って・・・???


数年前に、一度、私もフリーマーケットに出店したことがある。
結婚して約10年。捨てるにはちょっとしのびないけれど、かといって家にあっても困る・・・
という品が家の中を占拠してきた頃だ。
いっちょフリーマーケットに参加して、家をスッキリさせましょー!!
・・・・・・というより、私はたったひとつの物を、よその誰かに押しつけたい!がために出店を決意したのだ。
その、たったひとつの物とは
<トニーラマのトカゲ皮のウエスタンブーツ>もちろんロング!

それは夫が大学生時代にアメリカを旅行した際、バッグパッカーであるにもかかわらず
どうしても欲しくって欲しくって買って背負って帰って来た一品。
夫や私の年代の者には、大学生時代、超憧れの品である。
そりゃあ・・・ホンマモンだけに立派である。
あるが、サラリーマンとなりおっさん化した夫には、とおに履けるブーツではない。ウエスタンなんだから!
                            (こんなの履けるの、北海道か千葉の牧場主だけだよ。)
しかし、夫はこれを絶対に処分しようとはしなかったのである。「高かったんぞ!」が、その言い分。
おかげで、重なる引っ越しのたびに、私はため息をつきつつ押入からこのブーツを取り出し、
段ボール箱に詰め、引っ越し先でまたため息をつきつつ箱から取り出し、押入に納め・・・・・・・
を繰り返してきたのだが、もう堪忍袋の緒が切れた!!
ロングブーツだけに、保管場所を取ってしょうがないのだ!!フリーマーケットで、絶対に手放してやる!!
という決意のもとに、なんとか夫を説得し、我々はフリーマーケットへ。
家中をさらって、段ボール箱6個分の品々
     (・・・例えば、ボロい自転車のサドル、使いかけの36色の色鉛筆、古いテニスラケット・・・木製!、
      よく見えない双眼鏡、玄関の邪魔者でしかなかったスリッパ立て、妙に長いドライバー、等々)

を揃え、それでも品が足りないといけないので、知人を巻き込み
我々夫婦&知人の3人で出店。行け行けGOGO!

当日。話には聞いていたけれど、
本当にフリーマーケット会場の開場直後から、飛ぶように物が売れていったのには、心底驚いた。
こんなガラクタなんで買うの??と言いたくなるような品からドンドコ売れていくのである。
木製の重〜い古〜〜いテニスラケット(一本100円)をまとめて4本買っていったおじさんの
後ろ姿を見ながら、「・・・あの人ホンマにあれでテニスする気・・・?」と気をもんだりもした。
さまざまな品が、ウソみたいに売れていったのは、後で周囲の店を見に行ってわかったことだけれど、
要するに我々の店が<価格破壊>を起こしていたからだった。
そう、売り上げなんてどうでもいいのだ。私は押入をスッキリさせたいのよ!!!

とはいえ、落とし穴はあった。
問題のトニーラマのブーツ。
今日、こいつのために、ここへ来ていると言っても良いブーツ。これが売れ残っているのである!
いつまでも。
我々夫婦は、これを売るため、店のディスプレイにも気を使い、
段ボール箱を並べて商品棚にし、その上に持参の美しいテーブルクロスまで敷いた。
そして、一番目立つところに、王子様のようにこのブーツを並べたのだ!!!
・・・・・・・なのに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
「おっ!トニーラマ?!」という感じで見ていく人は多々いる。が、買おうとする人はいない。
仕方がない。靴はサイズの問題があるし・・・。それに、一世を風靡したと言っても、昔のこと。
今、履けるかというと・・・・・・・・・・・「???????」。
それに、値段も問題だった。3000円なのである。
  (夫は最初5000円などというバカな値段を主張したのだ。
   私がなんとか説得して3000円・・・となったけれど私は2000円にしたかった・・・。)
いよいよ困った。
他の物がどれだけ売れたって、このブーツが残ってしまっては、ここに来た意味がないではないの!
・・・という事態を受けて、夫はこれを2500円に値引きした。(セコい)
時間は午後1時をすでにまわっている。・・・ああ、果たしてこのブーツは売れるのか??
救い主は現れるのか??????????

現れたのだった。

それは私達より4〜5歳年上と思われるおっさん。
何度も何度も、ブーツを見つめながら我々の店の前を行きかうのである。そして、
ついにそのブーツを手に取ったのだ。我々の期待を一身に背負いつつ!!
すかさず夫は、ズズズイッとおっさんの前に進み出た。
夫は営業マンである。
行け!この人を逃したら、多分後はもうない!頑張れ夫!!
・・・仕事でもこれだけ頑張るか?という熱心な営業トークのもと、
ついにおっさんはブーツを「買う」と、首を縦に振った!
ブ・ラ・ボー!!♪(ただし、その時点で1500円までディスカウントされていたが。)
ともあれ、あれが我が家からなくなるのである。万々歳である。
・・・ただ、おっさんもさすがに、血迷って買ったもののこれでいいのか??と思ったらしく
去り際に言い残していった言葉が
「・・・・・・・・・・けど、・・・・・・・・これ、いつどこで履いたらええんかのぉ・・・???」
夫  「・・・・・・・・釣りに行く時にでも。」

ともあれ、目的は達せられた!
おっさんの後ろで、ず〜〜っと奥さんとおぼしき人が、
ものすっっごくうんざりしたイヤそう〜〜な顔でおっさんを見ていたけれど、
そんなの私の知ったことじゃない!
私達夫婦は、去っていくおっさんの後ろ姿に手を合わせ、それからもちろん万歳三唱をした。
もう思い残すことはない!!撤収じゃ!!

午後2時。6個あった段ボールは1個になっていた。大成功である!しかも、
知人を送っていった後、人気のない河原に車を止めて、二人で本日の収入を恐る恐る数えてみると・・・
26800円也。
もう、ワールドカップで優勝した選手のように、夫と私は抱き合って喜んだ!
ほんっとうに嬉しかった!!
そして、あの時の勝因は、売り上げをかえりみず、値段を思いっきり安くしたことにあったと
今も信じているのだ。私は。


・・・・・・・・・・・・・・・・。
だというのに、今日のフリーマーケットの店主達はなんなんだろう??この値段は?
試しに、とある店で、洋服の下からやっと掘り出した箱入りの一枚のタオルを値引き交渉してみた。
安そうなこのタオルが200円だと、店のお姉さんは言う。(ホンマ、安っぽそうなタオルなのよ?!)
「100円じゃダメですか?」「や〜〜〜、それはちょっと・・・。」
・・・・・・・・・・・・・・・・。
本当に売る気あるのかしら??押入をスッキリさせる気、あるの?この人?!?
しかし、神様はいたのである。
午後2時半。とある店が「全品半額!!」とどなり出した。
タオル2枚セット<700円>の値をつけていた店である。2枚350円ならOKだ。
タオルを手に取った私に、店のお姉さんはさらに「それ、300円でいいですよ。」
「買います!買います!買いますーーーー!!!」

かくしてタオルは無事ゲットされた・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・のだが、

・・・考えてみれば、ここまでの電車代と時間を使って、ゲットしたのはたったの2枚。
私は<予算1000円。これでどれだけのタオルをゲットできるか!?>と意気込んで来たというのに。
結局は電車代のほうが高かったではないの?!!
さらに、帰りに夕食の材料を買いに寄ったダ◎エーで、ワゴンセールのタオルが一枚200円・・・・・・。
泣く泣く追加で買った私って、・・・ああ・・・・・・・・・・・。
私が武士なら、本日の日記はこう締めくくるべきだろう。

む・・・無念じゃ・・・・・・・・・・・・・・・。

朝:ゆで卵、サラダ(大根、トマト)
  フランスパン2切れ、オリーブオイル、りんご、豆乳、コーヒー
昼:大根のサラダ(大根、カイワレ、ちりめんじゃこ、シーチキン)
  フランスパン2切れ、オリーブオイル、どくだみと薬草のお茶



5月5日(日)

この4連休は、<ちょっとヨイショのいる家事の片づけ日>と心得て過ごしていたのだけれど、
一日くらいはやはり気分転換に出かけたい〜〜〜
ということで、
天気予報をにらみつつ、<晴れ・海上の波の高さ50センチ>の予報の出た本日、
再びあの、アートの島、直島へGOGOGO!!

昨秋、THE STANDARD展を見に行ってひどい目にあった記憶も生々しい直島。
なにせ、休日には食べ物屋が全滅。
あんなに人口の多い(2000人もいる)島でひもじい思いをすることになるなんて〜〜・・・・・
と、泣きながら過ごした我々であります。
今回は前回の教訓を踏まえて、食料をしっかり買い込み、
高松の港の近くでレンタサイクル(24時間で100円!!!)を借りて自転車と共に乗船。
天気は上々、風もなし。
ちゃんと準備をして行けば、なんとも快適な島よ、直島。
この休日の出来事は、写真が出来上がったらまた、あらためてアップしたいと思います。

さて、それにしても、この2ヶ月半、
休日は、<うどん屋→図書館→アスレチックジム>
というローテーションを繰り返してきた我が家。
この5月5日は2ヶ月半ぶりのお出かけであり、
私にとっては2ヶ月半ぶりにマスクをかなぐり捨てて外出した日。
毎年のことながら、マスクをはずして出かけられる日というのは本っ当に嬉しい!!
私はまだ人生で骨折というものをしたことがないのだけれど、
骨折した人がギブスを初めて外す日って、
こんな感じかしらん・・・・・・??

と、毎回思います。

昼:レタスとトマトのサンドイッチ、サラダ(ワカメ、レタス、キャベツ)
  カロリーメイトのフルーツ味、赤ワイン
夜:パスタ(オイルサーディン、プチトマト、長ネギ、ニンニク)
  サラダ(サニーレタス、赤ピーマン、緑ピーマン、マリボーチーズ)
  赤ワイン

5月3日(金)

昼にうどんを食べに出た先で、前方に妙に犬達の集まる一角を発見。
・・・もしやこれは・・・・・・・・・・・・。
と、大笑い出来る期待に胸を躍らせて近づくと・・・。

やっぱり!!♪





春の風物詩、犬の予防注射。暴れる犬わめく犬で、駐車場は大騒ぎ。私と夫は大笑い。
犬を飼っている方には恒例の一苦労ですね。笑ってごめんなさい。
でも、やっぱり可笑しい!

ちなみに、我が家のデジカメはオモチャなみの10万画素。
一応持ってはいるけれど、今まで使わなかったのはこういう画しか撮れないからです・・・。

昼:セルフのうどん屋<春日町市場>にて
  かけ小150円、おでん(豆腐、こんにゃく)2個で160円


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