2002/2/2〜2/27

          
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2月19日(火)

日曜日に図書館で、夫が妙な本を借りてきた。
<「ごんぎつね」をめぐる謎>というタイトル。
「ごんぎつね」と言えば、あの「ごんぎつね」。
日本中で知らない人の方が少ないのでは・・・と思われる、児童文学の名作にして
読んだ者を悲しみのド壺にたたき込む!物語である。
「・・・の謎」と言うタイトルから、数年前に大流行した「磯野家の謎」を思い出してしまったけれど、
これはそういう面白本ではなくって、大学の教授が「ごんぎつね」は一体どのようにして
国民的な作品になったか・・・を研究解明した、学術書なのである。
が、なにせ対象が「ごんぎつね」だけに、なかなか興味深く面白い内容なのだ。
ザザッと走り読みした程度なのだけれど、「なんとまぁ!!」と言いたくなる真実がボコボコ出てくるので
思わず日記のネタにしてしまった次第。

さて、「ごんぎつね」。
小学校4年の後期に国語で習う教材だそうである。多分私も4年生で習ったのだろう。
けれど、私自身がいったいいつ、この話を初めて読んだのかは記憶にない。
授業で習う前に知っていたと思うのだけれど、何歳頃読んだかは、さっぱり覚えていないのだ。
ただ、初めて読んだ時の、ものすごい衝撃は覚えている。
読んだ人、みんなそうだと思うけれど、
一体こんな悲しい物語がこの世の中にあっていいのだろうか??
という衝撃。
もちろん、子供時代にそういう言葉が頭に浮かんだわけではないけれど、
とにかくそれまで読んだどんな話も比べ物にならないくらい、つらいお話に幼い私は愕然としたのだった。
「このラストをなんとか書き換えてくれ!!」と作者に直訴したいくらいつらかったなぁ・・・。
それまでにも、可哀想なお話というのは読んでいた。
バーネットの「小公女」も気の毒だったし、「マッチ売りの少女」だって相当きつい人生だ。
そうそう「フランダースの犬」なんてもう・・・・・・・・・。
とはいえ、これらのお話には救いがある。
最終的には、主人公も読者も、一応ほっとして終われる物語なのだった。
が、
「ごんぎつね」はすごい。
救いもなにもありゃしない!!
一応、兵十は栗だの鰯だのを持ってきてくれたのがゴンだと、理解はしてくれる。
でもこれを読み終わった後に、ああ良かった、なんて感じる読者がいるんだろうか??????????
「なんで、こんな悲しい物語を読まされなきゃならないわけ?!?」と
幼いながらに怒りを感じるんじゃないかな?みんな。

その史上最強の<泣く話>「ごんぎつね」。
これが、新美南吉の18歳の時の習作で、
しかも、実は、南吉版と、今現在我々が目にしている作品とはかなり違う・・・・・・・・・・・・・・・・
な〜んて聞かされたら驚きませんか?私は驚いた。
<「ごんぎつね」をめぐる謎>とは、そういうことを解き明かしてくれる書物。
本の説明によると、新美南吉は18歳の時、児童文学雑誌<赤い鳥>に、この作品を投稿したそうだ。
ここに、児童文学者にして<赤い鳥>の天才的編集者、鈴木三重吉の登場。
送られてきた「ごんぎつね」に、天才鈴木三重吉は情け容赦なく<赤ペン>を入れていくのである。
もちろん、修正の<赤ペン>だ。
<めぐる謎>の巻末には、南吉の習作と現在の「ごんぎつね」が並べて掲載されているのだけれど、
いやまぁその添削ぶりは、新美南吉に「気ぃ落としなや」と言ってあげたくなるほどだ。本当にすごい。
すごいのだけれど、さすが天才。ものすっごく的確なのである!!
例えば物語の導入部なんか、習作版では、時代背景からゴタゴタ始まって300字くらいあるのだけれど、
天才が添削すると
<これは、私が小さいときに、村の茂平というおじいさんから聞いたお話です。>これだけ。
これだけで「ごんぎつね」本体へGO!である。
他にも色々まわりくどい表現があるのだけれど、これを鈴木三重吉は、
素晴らしいリズムとテンポの文体に変身させていくのであった。
一番ものすごかったのは、ラストシーンだ。そう、あのラスト。
南吉版のラストはこうなのだ。
兵十が火縄銃をドンと打った後、土間に置いてある栗に気付いて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
  「権、お前だったのか・・・。いつも栗をくれたのは・・・・。」
  権狐はぐったりなったまま、うれしくなりました。
  兵十は、火縄銃をばったり落しました。
  まだ青い煙が、銃口から細く出ていました。

・・・・・・・・違う!これは違うっ!!!!!
私達が知っている「ごんぎつね」のラストは、こうだ!

  「ごん、お前だったのか。いつも栗をくれたのは。」
  ごんは、ぐったりと目をつぶったまま、うなづきました。
  兵十は、火縄銃をばたりと、とり落しました。
  青い煙が、まだ筒口から細く出ていました。


あああ、
ごんが「うれしくなった」記述があるとないとで、こうも読後感が違うのか!!
と、愕然となりませんか??
南吉版だと、この後、ごんは大ケガをしたもんの助かる予感さえする。
が、それに比べて、添削後の、この取り返しのつかない悲しみは何だ!?つらいよーーー!!!
・・・というわけで、天才鈴木三重吉の容赦ない<赤ペン>により、
この不滅の名作は世に出たということらしいのだった。いやはやいやはや。

とはいえ、原型である、この悲しさをたたえた作品は、新美南吉ならではのものだろう。
小学校4年生か5年生の時に、読書感想文の課題図書に<新美南吉作品集>が選ばれたことがあり、
その時私は彼の作品をまとめて読む機会に恵まれたのだけれど、
出てくる作品出てくる作品、ど〜れもこれも悲しさいっぱいなのには正直閉口したものだった。
楽しい話は書けないのか?この人は?と、子供心に思った。
「歌時計」「おじいさんのランプ」「張紅倫」
思い出すだけで悲しい。
私の知っている、新美南吉の明るい話と言えば
狐の親子が、あまりの寒さに、人間の町へ手袋を買いに行く
「てぶくろを買いに」くらい。
これだけが、あまりにも例外的に明るいので、
この話を書いた時新美南吉は具合でも悪かったんじゃなかろうか??と思うほどだ。
子供時代にお母さんが亡くなって、ステップ・マザーの人と上手くいかなかったのが
こういう悲しい話を生む背景・・・・・と、研究者達は言ってるそうだけれど・・・・・・・・・。
(と、男の研究者達はすぐこう言うのだ。
こういう決めつけはステップ・マザーの人に大変気の毒だと、今の時代の私は思うのだけれど。)

ともあれ、「ごんぎつね」。
今も4年生の国語の教科書の定番なのだろうか?
もし今も定番で、もし、私に子供がいて、
もし4年生の授業参観が国語で、もし教材が「ごんぎつね」だったら・・・・・・・・・・・・・・。

皆さんなら、どうですか?

朝:ゆで卵、野菜炒め(タマネギ、赤ピーマン、ブラウンマッシュルーム)
  サラダ(サニーレタス、トマト、大根)
  フランスパン2切れ、オリーブオイル、りんご、紅茶
昼:中華スープ(白菜、しいたけ、人参、かきのきたけ、きぬさや、油揚げ、しょうが)
  納豆、しそ、トマト

2月17日(日)

冬のオリンピックの真っ最中である。
NHKのニュースで結果を見つつ、やはり、冬のスポーツに慣れ親しんでいないせいで、
なかなか気持ちが高揚しない。
これがサッカーならこの一週間、私の脳はアドレナリン大放出状態だったはずなのに・・・。

とはいえ、冬の五輪には別の楽しみ方もある。
何がなんだかよくわからない競技が多いだけに、
TVを見ながら言いたい放題が出来る!というのもそのひとつ。
「一体、あのリュージュの二人乗りに、何の意味があるんじゃ?!!」とか。

さてさて、先日、夫とTVを見ながら話題になったのは<バイアスロン>。
<バイアスロン>。
ご存じの通り、ライフル銃の射撃と、クロスカントリースキーの二本立てで戦う競技である。
競技の性格上、この種目の日本代表選手というのは、ほぼ全員、北海道か東北地域の自衛隊員と思われる。
で、・・・・・・・・・・・・・・・この代表選手が弱いのですね。
世界レベルで見ると。
上位はノルウェーとかフィンランドの選手が独占状態。
我が日本は・・・というと、24位だの26位だの、そのあたりで全員ゴゾゴゾしている。
サッカーだって世界から見るとそのくらいのレベルなのだが、この<バイアスロン>、
選手が選手だけに、「・・・・・・・・なんかもう、・・・・・・・・・・・・税金がもったいないんと違う??」
という気になってしまうのだった。選手には申し訳ないけれども。
で、強くない競技には人気が集まらない。集まらないと、若い選手の育成もままならない。
ままならないから、いつまでたっても弱い・・・・・・・・
というわけで、日本バイアスロン協会(というのが多分あるであろう)も
頭を痛めているのではなかろうか?この現状に。

夫と私が好き勝手に考えたのは、
この競技に<ライフル射撃>がある以上、誰もが気軽に取り組めるもんじゃない、
この<ライフル銃>を別のもんにしたらええのに!!
ということだった。バカな話だけれど、我々は日本のバイアスロンの将来のためにかなりマジに討議したのだ。

じゃあ何に変えるのか?
一番手っ取り早く取り組めるのが、<雪玉を的に当てる>だろう。
これなら子供だって出来る。雪国でさえあれば。
それではスポーツっぽくないわよ、とおっしゃる方もいるだろうから、第二案として<弓矢>。
どちらにしろ、競技人口のすそ野が広がるのは間違いなし!である。
正直言って、私は、銃が野放しになっていない国に暮らしているせいか、
もともと<スポーツで銃を撃つ>ということ自体に抵抗があった。
だから、この際平和な21世紀を目指すためにも、バイアスロンからライフル銃を無くす!という運動を
日本バイアスロン協会に始めていただきたいくらいである。
変わりに<新バイアスロン>として、雪投げか弓矢を組み合わせるということで・・・・・・。
もちろん、ヨーロッパ産のこの種目だ。
世界で一番自分達が偉いと思っているヨーロッパ人は、
東アジア人の意見なんか聞いちゃあくれねぇよ〜〜、とは思うけれども、
この世の中のほとんどのことは、「そんなん無理やわ!」ということが実現して出来たもの。
100年後には、正式なスポーツになってないかしら・・・と思うのである。<新バイアスロン>。

そうそう、新しく取り入れていただきたい種目というなら<雪合戦>もあった。
子供の頃やった、雪玉の投げ合いではなくって、
あの、北海道の町だかが公式ルールを作って<スポーツ>として確立した、あの<雪合戦>!
玉除けの<ついたて>みたいなのを所々に置いて、
それに身を隠しながら敵の陣地へ乗り込む、まさに<合戦>である。
冬のスポーツって、ボブスレーにしろ、ジャンプにしろ、スケートにしろ、
競技をするために施設建設の莫大な設備投資が必要な物ばかり。
でも、雪合戦なら設備投資なぞほとんどいらないから、雪さえあればどんな国にだって普及すると思う。
それこそ、サッカーなみに誰でも楽しめるスポーツになるのではなかろうか???
カーリングが五輪の正式種目になってるのだ。
もっともっと<雪合戦>をピーアールして、五輪の正式種目に!!!
TV映りは、カーリングよりはよっっっっっっっっっぽど良いと思うんだけれどな。
そう、私は一度やってみたいのだ。すごく。あの<雪合戦>を。

朝:豆のトマト煮込み(大豆、トマト、タマネギ、セロリ、赤ピーマン、緑ピーマン、ブナしめじ、にんにく)
  ライ麦パン、コーヒー
昼:セルフのうどん屋<いきいきうどん>にて
  かけ小160円、おでん(豆腐、こんにゃく)2個で160円


2月6日(水)


さて、豆もまいたし、春も立ち上がった!
そろそろかな?そろそろかな?
そう、スギ花粉との戦闘態勢に入るのは、そろそろかな???

我が家の<対スギ花粉>の戦闘準備とは、毎年おおむね次のようなものである。

1.外出時はマスクをする。
2.外から帰ったら、玄関に入る前にハタキで身体に付いた花粉を落とす。
3.洗濯物は、できるだけ室内干し。外に干した物は、よくはたいてから取り込む。
4.ティッシュペーパーを、普段の再生紙使用のものから、ちょっと高いええ奴に変える。
          (・・・環境面から考えると、ちとまずいけれど、背に腹は代えられない)

1のマスクは、付けていると口紅は塗れないし、顔にゴムのあとがつくし、息苦しいしで
まったくいいことはないのだけれど、付けないとえらい目にあうので辛抱して付けている。
付けないで会うえらい目とは?
・・・・・・それは、8年ほど前の春に関東で会ったえらい目。

その頃私は埼玉県に住んでいて、スギ花粉症発症2年目か3年目くらいだったと思う。
まだビギナーで、上に書いたような対処法は何一つやっていなかった。
そう、この病気をかなり軽く見ていたところがあったのだ。
そんな、ある春は3月の初め頃、私と夫は利根川の河川敷へ自転車のツーリングに出かけた。
今なら花粉の時期にこんなこと絶対にしないけれど、なにせ軽く考えていた時代だから・・・。
その日はメチャクチャ風が強かった。
そんな日に、マスクもしないで激しい有酸素運動をするとどうなるか・・・??と言うと・・・・・・・・・・。

夜更けの2時頃だったと思う。
ふと目が覚めた私は、背中がなんだかかゆいのに気が付いた。
ポリポリポリリとかく。
続けて眠ろうとすると、かいた所がまだかゆい。またかく。
眠ろうとすると、まだかゆい!「!?????!」
そのうち、脇腹がかゆくなってきた。こっちもかいてもかいてもおさまらないかゆさだ。
その時は何が起こったやらさっぱりわからなかったけれど、朝になって駆け込んだ皮膚科であっさりと
「じんましんですね」と告げられる。
生まれて初めてのじんましん。
原因がさっぱり思いつかない中、ひとつだけ、もしや・・・・・・・・と引っかかったのが<スギ花粉>。
ドクターに、スギ花粉でじんましんが出ることなんてあるんですか??と訪ねると、またまたあっさり
「出ます」 さらに
「スギ花粉も、他のアレルギー症のアレル源と同じですからね。
大量に吸い込めばじんましんの原因にもなるし、最悪ショック症状だって起こします。」と、きた。
仰天してしまった。スギ花粉がそんな、恐ろしい物質だったなんて!!
私が面倒くさい!格好悪い!と思いつつも、観念してマスクを付け始めたのはそれからである。

ところで、最近はマスクを付ける人も増えて、マスク姿も珍しいものではなくなったけれど、
私が春先にマスクを付けだした8年前には、まだまだマスク姿は<特殊>な感じがあった、と思う。
それが証拠に、マスク姿で出歩くと、
買い物先のレジの人とかちょっと顔見知りの人によく、風邪ですか??と聞かれたものだ。
当然「花粉症なんです。」「あらまぁ、大変ですね。」というやりとりがここであるのだけれど、
思い出してもくやしいのは、その頃<花粉症>だと言うと、たいていの人が
「大変ね」と言いつつ、な・ぜ・か・笑うのである。Why?????
思うに、以前はまだ、私が花粉症を甘く見ていたごとく
世間一般でも花粉症は<笑える病気>であったのだろう。
そう言えば、新聞や雑誌でも春先になると花粉症を取り上げた記事が載っていたけれど、
まずまちがいなく、緊迫感のない、ちょっと笑いを誘うような書き方をされていた。
<ハクション!ズルズル。つら〜〜い花粉の季節>みたいな、とぼけた書き方!
朝◎新聞でさえこの調子だったぞ!
はっきり言って、この世の中に、
病気で苦しんでいるってぇ言うのに
その様子を面白可笑しく書かれたり、
笑われたりする病気が他にあるだろうか???????

私の乏しい知識を総動員して考えるに、そんな扱いを受ける病気って
<水虫>と<軽度の痔>くらいなんじゃなかろうか?
(そういうわけで、今後私は、<水虫>と<軽度の痔>の方のことを決して軽んじないことをここに誓います!)
最近は、ますます花粉症の患者が増えて<国民病>となりつつあるから
そういうふざけた見方はなくなって来ているとは思うけれど。
命に関わる病気じゃないんだから・・・と最初は思っていたけれど、
じんましんが出るわ、ショック症状を起こすかもしれないわ、では、真面目にならざるをえないのである。

それにしても、マスクはしんどい。息苦しい。
ヒマラヤのような高山地帯に行くと、酸素が平地の60パーセントだか70パーセントしか
肺に取り込めないと言う。
春先は、高松に居ながらにして高山生活をしているようなものかもしれない。
いいトレーニング、かしら??
さ、今年もそろそろ、また・・・。

朝:ゆで卵、キノコのソテー(ブラウンマッシュルーム、かきのきたけ、タマネギ)
  サラダ(サニーレタス、トマト、レッドキャベツの芽、大根)
  フランスパン2切れ、オリーブオイル、アボガド、紅茶
昼:ゴーヤのンブシー(ゴーヤ、赤ピーマン、緑ピーマン、厚揚げ、豚肉)
  アーサー汁(アーサー、豆腐)、ローズヒップ茶

2月2日(土)

合理的じゃないなぁ・・・・・・
と思うことって世の中にイヤというほどある。
今日これから書こうとしていることも、そのひとつの、ほんのささいなこと。
ただ、大変<下>な話題なので、食事前の方は、どうぞ食事を終わらせてから読んでくださいね?
では行きます。

 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎

先日我が夫は人間ドックへ検診に行った。
私もこれまで、3回行ったことがある。(自営業だから自費だよ〜。痛いよぅ〜。)
<非>合理的だなぁ・・・と毎回思うのは、ここで受ける大腸ガン検診のための<検便>である。
検便。

検診を受けたことのある方ならわかるだろうけれど、
たいていの人間ドックのルールはこうだ。

1. 前日の午後8時以降(もしくは10時以降)は、飲食絶対不可。
2. 当日の朝はいっさい飲食しないで検診に来ること。
3. 当日の朝、検便を取って持って来るように。それも朝8時半くらいまでに!

って言ったって・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あなた。
朝、何も食べない、水も飲まないで、
どうやって<検体>を取れと言うのよ?????


雑誌やTVの「便秘の悩み」に答えるドクターの回答は、ほとんどこうだ。
「朝、起き抜けに冷たい水か牛乳を飲むこと。
それから朝食は絶対に食べること!!!
胃や腸が、それで動きますからね。」

・・・だというのに、人間ドックはこんな無理を言う。
無理だよ。
そりゃ、いつでもどこでも、日に何回でも、好きなときに出します!
てな健康な腸の持ち主も、この世界にはいらっしゃるだろう。
でも、そうじゃない人間もいるのだ。いや、そうじゃない人のほうがきっと多いぞ、この地球上は。

・・・というわけで、先日夫は<検体>を取るのに少々苦労をしたのである。
苦労をするということは、つまり、肛門付近に力が入るということ。
そこに力が入ると言うことは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
<便に潜血反応あり。要再検査。>という結果が出ることだ。思えば一昨年もそうだった。
それから2週間。
夫は本日再検査に行って来た。
再検査では念のため、昨日と本日の2日分の<検体>を採取して来いと言う。
結果は<OK>だった。OKだろう・・・とは思っていたけれど、でも、この2週間、やっぱり気は重かった。

合理的じゃないなぁ・・・・・と、つくづく思う。
再検査では、前日の<検体>がOKなんだから、
最初から1〜2日前の<検体>でもOKにすればいいんじゃないの?って思う。
ああ、そう言えば私は以前、関東に住んでいた時に、
新宿の病院で人間ドックの検診を受けたことがあるけれど、その時も当然、<検体>は用意できなかった。
が、その病院は言ったのだ。
「じゃ、便を取ったら、容器に入れて郵送して下さい。
1〜2日経ったのでも検査は出来ますから。」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
送ったよ?私は。埼玉から新宿へ。
<検体>を取って郵便で!
郵便屋さんには気の毒だけれど。あんなもん運ばせて。
炭素菌もひどいけれど、私の郵便物だって相当なもんじゃないかい??????
でもとにかく、日にちが経った<検体>でもOKなんだ!なのに何で??!???何で??
人間ドックではOKじゃないおかげで、
再検査に手間もかかる、時間もかかる、お金も余計にかかる、気は滅入る。
良いことなんてなん〜〜にもないじゃないか。
ああ、合理的じゃない・・・。

来年も夫は検診を受ける予定だけれど、来年も同じことになるかもしれない。
こうなったら、病院の言うことなんかハナから聞かずに、
前日か前々日の<検体>を持って行ってやろうか。最初っから。
・・・なんてこういうことごときに、ちょっと腹を立てている。
いやはや、情けない土曜日。

朝: 野菜と鶏肉のトマト煮込み(鶏肉、トマト、セロリ、ナス、ブラウンマッシュルーム、人参、
   黄ピーマン、長ネギ、にんにく)、コーヒー
昼: 朝と同じ

           
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