2002/12/1〜12/31

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12月31日(火)

結局は、鈴木隆行の一点だったと思う。
あれが、今年の、すべてだったと思う。

毎年、暮れのこの時期になると、TVも新聞も<この一年の出来事>の特集一色。
そういうのを見つつ、
「そういや、あんなこともあったなぁ。」
「忘れていたけど、こんなこともあったんだ!」
と、記憶のフィードバックに、ひとときふけるのは、多分皆様も同じのはず。
(そして、自分の記憶力のいいかげんさに、愕然とするのも多分・・・)
亡くなられた方の一覧など、
見直して、今さらながらビックリもするものもある。
「そうだ!柳家小さん師匠って、亡くなってたんだ!」とか・・・。
(忘れていたのとは違うけれど
個人的には、数日前、ロック・ミュージシャンのジョー・ストラマーが亡くなったのには、ショックを受けた。
まだ50歳。
・・・・・・・・・けれど、自分より10歳も年上だったと初めて知って
逆にビックリもした。・・・もっともっと歳が近いと思っていたのだ。)

相変わらず、つらい事件も多かった一年。
一年の後半は、北朝鮮へ拉致された被害者の方々の、帰国のニュース一色だった気がする。
そんな様々な出来事の中で
私がこの一年、一番心に残った、忘れられないことと言えば・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


やっぱり
W杯の<日本対ベルギー戦>での
鈴木隆行の、同点ゴール
そう、やっぱりあれしかないわ!!と思う。
<もうダメだ・・・・・・・>
という絶望が、あっという間に希望に変わった、あの一瞬。
ベルギー戦の後の、ロシア戦に勝った時も、そりゃあ嬉しかったけれど
同点になった瞬間の
あの、我を忘れるような感激には、ちょっとかなわない。
もしあの瞬間を、試合会場か大スクリーンのある公共の場所で、皆で見ていたならば
隣にいたのが、どん〜なに好みとは正反対の、油臭い見知らぬおっさんだったとしても
抱き合ってその場でピョンピョン跳ね続けていたことだろう
と確信する
それくらい、輝くような一瞬だった。
・・・そして、お恥ずかしながら
私はいまだに、あの瞬間を思い出すだけで、ちょっと泣けてくる。
あの一瞬が、今年あって、それを見られて本当に良かったなぁとも思う。
あの後、日々の中で色々苦しいことや、やりきれないことがあっても
あの一瞬が、フッと脳裏に蘇り
楽になれたこともあった。
身体の中から、重いものが流れ出ていく感じで
ホントになんだか、気持ちが明るくなった。
それくらい、素晴らしい一瞬。

どうか、来年も、ああいう素晴らしい瞬間が、一度でもいいからありますように!
と、心から願う大晦日。
それでは皆様、どうぞ良いお年を!



※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

秋頃から、このサイトを止めようか・・・と何度も思っておりましたが
なかなか、止めるというのも、すっごく根性がいるものなのですね。
思い切りがつかないまま、結局今日まで続けて参りました。

来年は、いったい自分はどういう形でHPを続けていきたいのか
仕事(漫画)のコンテンツも、ちょっとはあった方がいいのかな・・・・・・・・・・?など、
考えながらゆっくりゆっくりやっていこうと思います。

どうぞ、来年も、よろしくお付き合いくださいませ。
今年一年、本当にありがとうございました。
2003年の、皆様の良き一年を、心よりお祈りいたしております。

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

12月29日(日)

夫と私は仕事。
明日もう一日仕事して、お互いに仕事納めの予定。
もう一踏ん張り。

12月28日(土)

朝から大快晴。
大掃除の残りをやっつけるには、うってつけの日♪
12月14日におおまかな掃除はやってしまったけれど
窓ガラス拭きと、トイレの掃除は残しておいたのだ。
このふたつは、あんまし早くやってしまっても、再度汚れて、またやり直しになるから。
それを午前中に、ドドドッとやっつけてしまう。

午後から、入院中の叔母のお見舞い。

外へ出たついでに
年始の挨拶回り用に、夫のスラックスを買いに行った。
年始回りにめかし込むつもりはないのだけれど
夫の普段着用スラックスが
先日見たら、全部ヨレヨレのクタクタになっていたので、これはさすがにいかん・・・と。
さて、
夫は、たとえポール・スミスのスラックスをはいていても
ユニクロの商品に見えるタイプの、見事なおっさん。
なので、最初から迷わずユニクロへGO!
1本1000円也の、saleのチノパンを2本ゲットできて、本人も幸せ、私も大いに幸せである。
あああ、安上がりなおっさんで良かった!
もちろん私も、ヨシエ・イナバを着ようが、ソニア・リキエルを着ようが
ダイエーで買ったものに見えるおばはんなので
安上がりな似たもの夫婦というわけだ。
良かった良かった。

・・・・・・<似たもの夫婦>と言えば、
我がマンションには、常に完璧な女の装いで生活されている女性がいる。
30代後半くらいの方なのだが
マンションの集会に出てくる時も、エレベーターですれ違う時も
ちょっとそこまで夕食の材料を買いにお出かけになる様子の時も
どんな時も、
小綺麗なセーターに膝丈のタイトスカート
足元はヒールの靴とナチュラルなストッキング
髪は美しく整えられて、顔のメイクもバッチリ!
と、私なんかもう、圧倒されっぱなしの高級そうな方である。
この人がパンツルックだったのを、いまだ見たことがないくらい
<女〜〜〜〜〜〜〜〜!!!>
って感じの奥さん。いや、奥様。
この人は多分、いまだユニクロへは行ったことがないんだろうなぁ・・・・・・
それにしても、こういう奥さんの夫ってどういう人なのか・・・・・・
と、長年疑問に思っていたら
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
見た。ある日。
田村正和状の髪型に
Vネックのセーターを素肌に着
タックの入ったスラックスに身を固め
薄い色のついた眼鏡を、夏でもないのにかけた40代前半くらいの男の人。
それが、その奥さんと共に、
マンションの駐車場でBMWから降りてくるのを。

<血を分けた赤の他人>(似たもの夫婦の別称 by高橋はるの)

という言葉を、あの時ほどリアルに感じたことは、それ以前もそれ以降も、
ない。

もともと価値観の似たような二人が結婚するから、当然と言えば当然だけれど
ホントに夫婦というのは、年月を経ると、ますます似てきて
あつらえた夫婦人形みたいにピッタリになるのだろうなぁ、と、あの時思った。

夫と私も、この10数年でドンドコ似てきて
そして来年も、さらにいっそう似ていくのだろうか・・・、と考えた年の暮れ。

昼: セルフのうどん屋<キリン>にて
   かけ小150円、天ぷら(かき揚げ、ちくわ)2個で160円

12月27日(金)

九龍城・・・・・・・もとい、実家の大掃除に行って来た。
ムキになるまい。
出来るだけのことを、自分に出来るだけやるのだ・・・
と、悟りを開いた高僧のような心持ちで、掃除をやってきた。
最低5年間は、誰も触っていなかったと思われる(いや8年くらいかも)高い位置にある窓、
これを掃除しようと動かしたら
サッシの隙間から、いや出るわ出るわ
よくわからない昆虫のさなぎ(の抜け殻)やら、なにかの繭やら、
蜂の死骸やら蜘蛛の亡骸やら何やらかにやら。
思わず
・・・この家の雨どいの中って・・・
カナブンの死骸が100匹くらい転がっているのでは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?
と、想像してしまったけれど、いや、ムキになってはいけない。
自分に出来るだけのことを今日はやるのだ
と、雨どいへの思いは抹殺してきた。

・・・それにしても、寒かった。
先日の日記にも書いたとおり、実家は寒い。
その寒い実家で、窓を全開にしての大掃除だ。
おまけに本日の香川県は、この冬1,2を争う、最高気温の低い日。
天気が良かったのが、せめてもの救いだったと思う。
これで雨がショボついていたならば、私は親子の縁を切ってでも逃げて帰っていたかもしれない。
「大掃除せんでも、年は明けるから!」
なんて捨てぜりふを残して。

もちろん
寒さを想定して、私も万全の準備をして行った。
山歩き用の耐寒アウトドアルックで身を固め、
足元には念のため、もう一枚余分に毛糸の靴下を持参した。
・・・・・・・・・・・でも、それでも、実家は寒かった。
(いや、窓を全開にしていたんだから
実家だけじゃなくって、世間全体が寒かったのだろうけど。)
実家に着いた瞬間、私は情けなくも母にセーターを借り
さらにもう一枚着ぶくれして、掃除に取りかかることになった・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
そんな1日。
そして、こんな1日は、私の身体に思いがけない影響をもたらすことにもなったのだった・・・。



夕方。
実家から自宅へ戻る途中の私は、デパートの地下食材売り場にいた。
そう、先月、探検した、あのパラダイス。
もうここで、適当に何か見つくろって、本日の夕食はごまかそう・・・・・・と考えていたのだ。
そう考えて歩いているその時、
私は猛〜〜〜〜〜〜烈におなかが空いてきた!
時刻は午後4時半。
普段、そんなおなかが空く時間では・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?
それが、襲いかかるような、すんごい空腹感なのである。

・・・私は、食品売り場で試食をするのは、正直好きではない。
これは子供の頃、昔の田舎ゆえ、スーパーなどというものがなく、
<試食>というものをしたことがなかったせいだと思うのだけれど
・・・なんか、よっぽど興味のある物や買いたい物じゃなければ
試食するのが図々しいような気がして・・・・・・・。
(売り場の人にとっては、買わなくても<桜>になるから、かまわないのだろうけれど。)
そこへいくと今どきのガキンチョは、生まれた時からスーパーに馴染んでいるせいか
試食をためらわない・・・・・・どころか、ものすごくズーズーしいったらありゃしませんね!!
ブドウの試食の房にたかって、むさぼり食ってるガキンチョなんて
ちょっともう、
「おまえは猿か!」と、蹴散らしてやりたいくらい、こにくったらしい。
いや、可愛いと言えば可愛いけれど。
で、こういう人間なので、もちろん
デパ地下で、買う気もないのに次から次へと試食するおばはんなんて
わたしゃ、もう〜〜〜〜〜目の敵。
・・・・・・・・・・・敵だったはずなのに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・ああ
次から次へと、試食しながらデパ地下を一周したい衝動に駆られた本日!!

なんでこんなにおなかが空くの??????



答えは、やっぱり<寒かったから>だと思う。

多分、体温を維持しようと、
私の身体はいつもの数倍頑張ったのでしょう。
そして、エネルギーを、思いっきり消費していったのでしょう。



というわけで、やはり実家の寒さはあなどれない。
あそこで暮らすと、私は冬の間、ものすごい大食漢になるかもしれない・・・・・・・・・・・・
そして、胃がでかくなったまま春を迎えるかも・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
と、ちょっと怖かった年の暮れ。



    そう言えば
    <天高く馬肥える秋>と、よく言われるけれど
    あれは、涼しくなって、食欲が旺盛になって馬が太る・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    という解釈で、果たして正解なんだろうか?????
    と、常々疑問に思っているワタクシ。
    そうじゃなくって
    食欲は変わらないけれど、周囲の気温が低くなり
    身体が、体温を下げるための発汗をしなくなる。
    しなくなるとその分、エネルギーを消費しなくなって
    それが身に付くのでは?
    それで、馬も人も肥えるのでは??
    で、もう少し季節が進むと、今日みたいに体温維持のためのエネルギーが必要になるので
    同じだけ食べても、秋ほどには太らない・・・・・・・・・
    
    (・・・はずなんだけれど
    身体は今度は自衛のために、
    皮下脂肪を貯めよう貯めようとしだす・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。)
    
    いや、ようするに、夏の間に痩せておかないと!
    ということかも。それが世の真理かも。
    身体はそういう風に出来ているのかも。
    と、妙に確信させられてしまった、本日の大掃除。


12月25日(水)

ワタクシ高橋は、天の邪鬼ではない。
「暑い時には熱い物を食べよう!!」などと言うのを聞くと、ふぅ〜〜む、なるほど!
と思いつつも、暑くてかなわんので冷たいウーロン茶をゴックンと飲む
という、とってもナチュラルな性格である。
だから夫が
「温泉へ行ってカニを食べたい・・・・・」と言いだした時
猿が露天風呂に入っているような地域の温泉は、まず候補から除外した。
風流な方々にとっては、寒い時にいよいよ寒い地域へ行ってこそ、温泉は楽し♪なのかもしれないけれど
ナチュラルな性格の私は
寒い時に、もっと寒い所へ行くのはイヤだ。
なので、<温泉とカニ>があり、<ひどく寒くない>場所ということで
山陰の島根へ行くことにした。
宍道湖のそばにある、玉造(たまつくり)温泉という所。
かの出雲大社もほど近い。
そう、この一年の締めくくりに、神社中の神社、出雲大社にお参りするのも良いのではなかろうか?
温泉で肩凝りをほぐしつつ・・・
というわけで、23日〜24日、
一泊二日で玉造温泉へ行ってきたのだった。
事前に天気予報を見ても、
島根県の松江と、ここ香川県高松市は、そう気温は変わらない。
大丈夫。OKOK、のはずだった
・・・・・・・・・・・・・・・のだが・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


クリスマスイヴの前夜、私と夫は寒さに震えていた。
気温がひどく低かったわけではない。
雪が降ったわけでもない。
寒かったのである。
宿が。

泊まったのは、木造3階建ての、古くとても趣のある旅館。
大型の、ホテルみたいな旅館が圧倒的に多い温泉街で
その姿は、全9室と小さいながらも大変に風情があり、
しかも内部は、古くても手入れが行き届いていて気持ちが良かった。
旅館の人々も
<小さいからこその感じの良いおもてなし>を実践されているようで
とってもくつろげる雰囲気だった。
やたら量が多いというのではなく、美味しい物を適量・・・という食事にも、気配りが感じられて・・・。
良い旅館だった。
ほんとに良い旅館だったのだ。
<寒い>ということを除いては。



私は高校を卒業するまで、実家で親と暮らしていた。
その家は、私が小学校2年生の時に建てられたもの。
その家に越した時から、私は2階の自室を与えられて、そこで寝起きをした。
・・・なんて
なんで急に、こんなことを言い出したかと言えば
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・今思い出しても、寒かったのだ。その自室が!
小・中学生の頃は、あまり夜更かしをしないので気がつかなかったけれど
高校に入って、夜半までに勉強するようになって、わかった。
当時、部屋の暖房設備はコタツのみ。
石油ストーブも家にはあったけれど
どう〜も火事を起こしそうで、使う気になれなかった。
なので、部屋の気温は低い。
試験勉強をするのに
セーターを着、どてらを着、
その上からウールの分厚いショールをグルグル身体に巻き付け
毛糸の手袋の指先を切り取ったのを、手にはめ
もうまるで、昔の漫画に出てくる守銭奴のばあさんみたいな格好をして
それでもまだ寒かった。
あまりに寒いので、試しに息を吐いてみたら、その息が白かった。
そんな、氷室みたいな部屋。

もちろん、その後暮らした大学の寮も、下宿の部屋も、寒かったのは皆同じ。
いずこの場所でも、わたしは、どてらを着こみ
コタツをたよりに、ひたすら春を待った。
住んでいたのが、もう少し北の地方なら
ストーブなりヒーターなりを併用したのだろうけれど
四国・関西の降雪のない地域ばかりで暮らしたので、コタツだけでもなんとかなったわけだ。
逆に言えば、それくらい
足元を暖めるコタツには威力があった、ということか。
実際、足が暖かいと
部屋の中で息が白かろうと、窓が凍ろうと
なんとか生活できたのだから。
そして、部屋の空気が冷たいので
眠るときはいつも、私は布団の中に頭までもぐって<みのむし>状態で寝ていた・・・・・・・。
結婚して、機密性の高いマンションに暮らすようになって
みのむしの睡眠体勢はなくなり、部屋で手袋をはめることもなくなっていったけれど
昔、寒い部屋で、そういう相当な格好で、若い私は暮らしていたのだった。
・・・てなことを、ズラズラと芋づる式に思い出してしまった夜だった。
そして、今ならわかる。
寒かった部屋の共通点は、ひとつ。
木造だった、ということ。


さてさて、その<木造>バリバリの由緒正しい旅館である。
部屋にはもちろん、エアコンがあった。
寒いので、「省エネ時代に逆行するな〜〜」とは思いつつ
設定温度を28度にして、ゴーゴーと強力に温風を吹き出させた。
吹き出させて30分。


あったかくならない。
いっこうに。

部屋は10畳ほど。
今風の建物なら、とっくに部屋はアロ〜ハ〜な気温になっているはず。
なのに、足先はますます冷えていくばかり。
・・・・・木造だから。
いや、もとい、<古い>木造だから。
壁の隙間から、面白いように空気が逃げていくのが、ああ、もう、目に見えるよう!

あああ、今ここにコタツさえあれば!

コタツさえあれば、
足元さえ暖まれば、
持ってきた服全部を着こんででも、この寒さを耐えるのに!!!!!



と、心の中で地団駄踏みつつ、結局、我々は寒さに負けた。
さぁ〜、お食べなさい♪
と、魅力的に語りかけるカニを、愛でる余裕もなく大急ぎで食べ
そそくさと布団を引いてもらい
温泉に2度つかりに行き
風呂から上がってそのまま布団に入り、
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2度と出ることは出来なかった。(トイレ以外。)
久し振りに私は<みのむし>になって寝た・・・・・・・・・・。

翌日の夜、自宅に帰って自宅の室温の高さにビックリしたのは言うまでもない。
丸一日こもっていた空気を入れ換えるべく
窓を開け放して、旅行の荷物を片づけたり、晩ご飯の用意をしたりしていたのだけれど
<寒い>とは一瞬も思わなかった。
足先も、まったく冷たくならなかった。
ホント、マンションって機密性が高いのだな・・・と実感したし
この機密性の高い生活に、私の身体は慣れきってしまっていたのだなと思った。
実家は、もちろん今も寒いけれど
実家に泊まるってことは、今はない。
なので、私の身体も、随分軟弱になっているようだった・・・。(いかん、いかん!)



それにしても、<寒い時に寒いところへ>は、行かないはずだったのに。
おかげで、今、この旅行を振り返って
出てくる言葉といえば
出雲大社は本当に立派で素晴らしかったとか、
松江は趣のある良い街だったとか
そういうことより何よりかにより


<コタツを発明した人はえらい!>

まずこれだ!
とほほほほほー。

(というわけで、あの、風情のある良い宿は、気候の良い時に、また行きたいもの・・・。)

12月22日(日)

図書館へ行った。
多分、今年最後の図書館行きだろう、と思って、ドサドサドッサリ本を借りて来た。
返却日は1月12日。
結構、日はあるけれど、さて、全部読めるのだろうか??????

ところで、来年のことを言うと鬼が笑うとは言うけれど
さすがにもう言ってもいいだろう。
私の来年の目標は
塩野七生さんの<ローマ人の物語>を全巻読破すること
に決めた。
    (ちなみに今年の目標は、レンタルではない自前の掲示板をアップすることで
     これはクリアできました。
     もちろん、<自前>ったって、自分でスクリプトを作ったわけじゃないけれど。
     ヤムさんが何から何まで作ってくれたのを、
     言われた通りにアップしただけだけれど。とほほ。)
<ローマ人の物語>は
塩野七生さんが、ライフワークとして、一年に一冊ずつ書き上げている
ローマ帝国の興亡を描く長大な作品。
前々から気にはなっていたのだけれど
なかなか読み出せないまま、今日まで来てしまった。
でも!来年こそは読みましょう!

と、唐突に決心したのは
この作品の、第一巻の刊行が1992年。
今年ですでに11冊が出版されている・・・ってことに、最近気づいたから。
つまり来年最新刊が出版されれば12冊目。
12冊・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ってことは、月に一冊ずつ読めば
今ならなんとか一年で、最新刊の出版に追いつける・・・・・・!

せこいけれど、これに気づいて、やっと重い腰が上げられたわけだった。
なにかを始めるには、やっぱり<はずみ>というものが必要なようで・・・。
しかし
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・つくづく、最初の年から一冊ずつこまめに読んでいれば
こんな大変な宿題を背負うようなことにはならなかったのに・・・・・・・・・・とは思う。
まるで、8月の31日に、いっぺんに夏休みの日記を書かなきゃならない気分。
もしくは
一年間一度も掃除しなかった場所を、ついに大掃除しなくてはならない気分。
(月に一回、もしくは2ヶ月に一回でも、まめにやってればこんなことには、あああ・・・・・・。)


ともあれ、決心した以上は、年明けにも読み始められるようにと
今日<ローマ人の物語>も借りてきた。
・・・・・でも、1巻と2巻だけ。(他の巻も、棚にたくさん残ってはいたのだけれど。)
この期に及んで、まだなにか腰が引けているワタクシ。
さぁ、果たして来年の今頃、私の決意は、美しく達成されているのでしょうか??否。

昼: セルフのうどん屋<春日町市場>にて
    しっぽくうどん小250円

12月17日(火)

朝、新聞を読んでいたら、スポーツ欄の下半分に
でっかい明治チョコレートの広告が載っていた。
明治のアーモンドチョコレートを片手に、金髪の男が微笑む・・・。
「えらい、ベッカムに似た男やなぁ。」
と思ったら、本人だった。
ああ。ベッカム様!!
明治のアーモンドチョコレートの広告なんて、
わたしゃアイドル俳優が出るものだとばかり思ってました。
まさか、ベッカム様がお出になるとは!
まさか、こういう広告で、サッカー選手を見る日が、この日本で来ようとは!!!!!



と、驚かせてくれる、ベッカム人気である。
なにせ<流行語大賞>だもの。
はっきり言って、まさかそこまで激しく人気があるとは思っていなかったワタクシ。
そこまですごい社会現象だったとは、知らなかった。
なので、<流行語大賞>と、今日のこの広告には、本当にたまげてしまった。
もはや<日本の恋人>なのですね?ベッカム様。


とはいえ、私自身は、「何故?そこまでモテる??????」
と、頭の回りに100個くらい疑問符が飛び交っている状態だ。
男前なのはわかる。
あの顔で、あのサッカーの才能というのも、すごいとは思う。(マラドーナにあのルックスの半分でもあれば・・・。)
けれど・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
キャ〜〜〜〜〜〜!!ベッカム♪♪と言って追っかけしてるのは
どちらかと言えば、サッカーファンではないのでは・・・・・・・???
と思うので、多くの女性が、純粋にルックスにまいっているのだとして
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そこまで男前か???????

というのがワタクシの正直な気持。
そう、そこまで、<様>をつけて敬うほどに、
・・・・・・・男前だろうか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ベッカム?

そりゃ、整った顔立ちだとは思うけれど、
(サッカーの才能はこの際こっちへ置いておいて)顔だけで言うなら
あのくらいのハンサム顔
マンチェスターにも、
リバプールにもロンドンにも、わんさといるのではなかろうか?
いやいや、大阪や東京
いや、この地方都市高松にだって、英会話学校を探せば、あのくらいのお兄さんはいると思う。きっと。
そのくらい、そこらにいそうな普通の感じの男の人だ。
<様>というよりは、<君>。

<様>というなら、日本人の私から見れば
ちょっとそこら辺にはいそうにもない、という意味で
<トッティ様><デル・ピエロ様>のほうが、まだわかる気がする。
もし万が一、私がホスト倶楽部へ行ったとして
トッティみたいなホストが
「いらっしゃいませ。マダム・・・。」
などと言って出てきたら「ギャッ!」と叫んで舞い踊りそうだし
デル・ピエロみたいなのが来たら
「いや〜〜〜ん、どうしよう。」などと言って、身体をクネクネさせてしまいそうだ。
けど、ベッカムは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。??。

とはいえ、これは、も〜〜〜あくまでも私の個人的な感想。
人によっては、ベッカムが
<ちょっとその辺にはおらん殿方>に見えたりするわけでしょう。
けれど、<トッティ様>や<デル・ピエロ様>という社会現象が起きなかったということは
やっぱり日本女性は、金髪の殿方がお好き・・・ということのようで。

そう言えば、ブラピもディカプリオも金髪だったわね・・・・・・・・。


朝: ゆで卵、野菜炒め(タマネギ、緑ピーマン、ブラウンマッシュルーム)
   サラダ(カイワレ、トマト、ブロッコリーのスプラウト)
   フランスパン2切れ、オリーブオイル、りんご、紅茶
昼: キムチスープ(キムチ、白菜、きゅうり)
   菜の花の辛子和え(菜の花、かつお節)、ショウガ入りの紅茶

12月15日(日)


市町村の合併は、どうやら21世紀の課題のようである。
私が生まれ育った、香川県東部の郡部も、来年の春、合併して<市>になるらしい。
今日、夕方のTVニュースで、その合併の話題をやっていた。
そうか・・・・・・・・・・・・・・・
我が実家の住所も、ついに<市>になるのね。(だからと言って、周囲の状況が変わるわけではないのだけれど。)

ところで、
我が実家に先立って、香川県のある地域が<市>になったのは、つい最近のこと。
合併して出来た<市>の名前は<さぬき市>と言う。
・・・・・・・・・・はっきり言って、この名前はずるい。
これから合併する自治体の、多分すべてが<さぬき市>と名乗りたかったはずだから。
でも、こういうものって早いもの勝ちだから・・・。
と、いうわけで<さぬき市>。
<さぬき>の部分がひらがなだというところが、たぶんミソなのだと思う。
<さいたま市>とか<あきるの市>とか、
最近、その手の名前が多いし
親しみやすそう・・・とか言って。
それになんてったって<さぬき>と平仮名で書くと<さぬきうどん>のイメージとダブるし!

と、いうわけで<さぬき市>。
・・・いや、良い名前だと思う。
私が<市の名前大募集〜〜〜!!!>というポスターを見ても
きっとこの名前を応募するだろうし。<さぬき市>。



しかし、夫は言うのだ。

「さぬき市と名乗る以上、
さぬきうどんの、ものすっごく美味しい店を作ってもらわんと!」


そう、
この<さぬき市>。
この地域、正直に言うと、ましな・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
いやいや、それでは悪口になってしまうな
ええと、婉曲に言うと
・・・・・・・・・・・・え〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
・・・つまり、え〜とそのぅ
つまり、<張り切って食べに行きたい!!>という、うどん屋が無い地域なのだった。
そう、さぬき市に限らず
香川県の、高松より東の地域には、あまり<これだ!>といううどん屋がない。
で、その代わりに・・・・・・と言ってはなんだけれど
このさぬき市の名物には<ドジョウ汁>なるものがある。
さらに<ドジョウうどん>なんてものも名物になっている。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ドジョウうどん。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
多分、名前のまんまのものだと思う。
私は、恐ろしくて、まだ食べたことがないのだけれど。
    ・・・だって、コシを味わうさぬきうどんで
     ツルツル〜〜ッとした麺といっしょに
     
ドジョウなんて食べたくない。
     麺と一緒に、
ドジョウをかみ切るなんて
    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ヤダ!!

いや、それはともかく
そう、ワタクシの好き嫌いはともかく
もしかして、よくわかってない観光客が
「さぬき市っていうんだから、ここへ行けば美味しいさぬきうどんが食べられるんじゃない???」
なんて言って、やって来たらどうなるんだろう??
やってきて<ドジョウうどん>が出てきたら?



私なら、暴れますね。



そりゃあもちろん
<ドジョウうどん>も、<ドジョウ汁>も、美味しいものだと思う。きっと。
でも・・・・・・・・・・・、やっぱりドジョウって
マニアックな食べ物だと思うのだ。
ドジョウで有名な柳川。
あそこの人が、みそ汁の代わりに毎日ドジョウを食べているとは思えないし
我が<さぬき市>の人だって、週に一回はドジョウうどんを食べてますで!
ってこともないと思う。
あれはやはり、今の日本においてはマニアの食べ物(多分)。
(そう、香川県人だって、ドジョウうどんを食べたことがない人間の方が多いと思うし。)

というわけで
さぬき市長および、さぬき市の皆様。
どうか、皆が張り切って行く気になるうどん屋を作ってくださいな!!
香川県人の名誉のためにも!
と思った週末。

しかし、ドジョウうどん
・・・・・経験として食べて見たいという気もするけれど・・・・・・・・・。
(いや、でも、やっぱり、うどんと一緒にドジョウをかみ切るのって・・・・・・・・・・・・・。)

12月9日(月)

21世紀は、ゴミと戦う世紀である。
出来る限り、無駄な買い物をせず、
物を処分する際には、捨てる前に、まず誰かに譲る・・・ということを考えていかねばならない。
とはいえ、
常に運良く、誰かが<いらない物>をもらってくれるとは限らない。
そう、私がいらない物は、他の誰だっていらない
ってことも、よくあるのだから。


我が高松市の広報誌にも
市民の<譲ります><譲ってください>のコーナーがある。
不要品や、欲しい物を、市に登録し、無料で譲り合うという情報のページだ。
常々これを見ていると
<いらない物>と<欲しい物>って、いよいよかみ合わないものなのだなぁ・・・と思う。ため息がでる。
例えば、今、手もとにある広報誌には
<譲ります>にこういう商品が登録されている。
  花びん
  片手鍋
  額縁
  籐手芸講座セット etc.

一方<譲ってください>はというと
  掃除機
  ◎◎幼稚園女児制服
  ◎◎幼稚園体操服
  CDダブルラジカセ  等々・・・

<譲ります>は、いかにも贈答品で、趣味に合わず困ってるのよ〜という感じのもの、
あるいは、趣味で始めたはいいけど、途中であきちゃった習い事
てな感じのものが多いし
<譲ってください>は、極めて実用的で、今すぐ必要なの!!という
せっぱつまった感じの物が多い気がする。
なんだか双方で、欲望の焦点がズレまくってる感じだ。
もちろん、<譲ってください>と<譲ります>コーナーの人が、お互い商品をやりとりするわけではなく
これは、広く高松市民全員に向けての情報なのだけれど
市民全員に対象を広げたところで
この<あげたい>と<欲しい>のズレは、変わらないんじゃないかという気がする。
そのくらい、<譲ってください>はともかく
この<譲ります>のコーナーには
・・・・・・・私もそんなんいらん・・・・・・と言いたくなる商品が多いのだった。

けれども、
「いらん」という言葉も引っ込む、
突拍子もない商品が登場することもある。
以前、この<譲ります>コーナーで見かけた、極めつけの商品は
<ふんどし>。


そう、あの、年配の殿方のお使いになるあれだと思う。
あれ以外に、こういう固有名詞を私は知らないし。
しかし、あまりと言えばあまりな商品。
今となっては、ひょっとして私の目の錯覚だったのでは・・・・・??
という気さえしてくるけれど、ともかく<ふんどし>を、ぜひ誰かに譲りたい!という
高松市民がいたわけだ。
・・・・・当然新品だと思うし、聞くところによれば
年配の殿方や、武術をされる男性で、あれの愛好者は少なからずいるという。
なのに、商品を扱っている店が少なく、手に入れるのにも苦労されているとか・・・。
なので、この商品、
上手くいけば<あげたい!><欲しい!>の、双方のツボに
ドンピシャリ!とおさまったのかもしれない。

さて本日、
実は私も、そういうドンピシャリ!に出会ったのだった。
馴染みのクリーニング店へ、夫のスーツを取りに行った時のこと。
「これを、今、サービスで差し上げているんですけど・・・」
と、店員のお姉さんがカウンターに出してくれたのは、パンストの束。
「?????何故パンスト?????」
と思う。
・・・クリーニング店のサービス品としては、唐突過ぎやしませんか???
しかもそれは、お姉さんが
「色が、ちょっとビミョウなんですけれど・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
と、恐縮するように、いかにも余り物という感じの
ピンクとか白とか、濃いブラウンとかの、使いにくい色の物ばかり。
しかも、メーカーも商品もバッラバラ。それが10足くらい、輪ゴムでまとめられている・・・。
「何故??????これがサービス品???????????????」
と、ホントに問いかけたくなるような品々だった。

私には、それが天の恵みに思えた!
欲しかったのである。そういう変な色の、履きようがないパンスト♪♪

というのは、我が家は、靴磨きに古い靴下とパンストを再利用しているのである。
靴墨を靴下に付けて磨き、仕上げにパンストでキュッキュッキュッと擦ると
あ〜〜ら、靴はピッカピカ♪
なのだが
しかし、ご存じの通り、私はスカートを、年に3度も履かない女。
スカートを履かないってことは、当然パンストも履かない。
履かないってことは、当然、靴磨きに回すお古も出来ないということで・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
ここのところ、困っていたのである。とっても。
もちろん、パンストの1足や2足、100円ショップで買ってもいいのだけれど
そこはそれ、資源を再利用して靴を磨きたい!という気持ちも強いわけで・・・・・・・・。

そこへ、このピンクだの白だののパンストが、ドサッとやってきたわけである。
もう、間髪入れず
「はいはい!はい!使います。いただきます!」と答えたワタクシ。
かみ合わないリサイクルにも、時々こういう
<捨てる神あれば拾う神あり>が起こるのだった。

というわけで
さて、あの<ふんどし>。
無事に誰かに引き取られ、物としての使命をまっとうすることが出来たのかどうか・・・・・・・・・・・・・・??

12月4日(水)

年末である。
今年最後の月である。
自分の家の大掃除は
去る10月にほとんど終わらせたから、楽勝♪だけれど
今年もまた、我が実家の大掃除が私を待っている。
私が密かに、<九龍城>と呼ぶ、あの実家の。(いえ、見た目は普通の家だけれど、中身が。)

とはいえ、年末年始のあれこれで、頭が痛いことは、実はもっと他にある。
大掃除以上に頭が痛いこと・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・というと

お年玉。
お年玉の、額である。
そう、私は毎年、<いったいいくらやるか??>
という、実に低レベルな問題に、この悪い頭を悩ませている・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


はっきり言って私は、お年玉にはサッパリ恵まれない子供だった。
世間を捜せば、私程度の恵まれなさの人は、いっぱいいるかもしれないし
私よりも、もっともっと恵まれなかった人も、たくさんいることとは思うけれど
小・中・高校時代、
周囲の友人達の中に限って言えば
私はどうやら、最もお年玉に恵まれない女・・・・・・・・・だったようなのだった。
正月明けに、級友達の会話に耳をそばだてて確認できるのは、いつも
「お年玉の獲得金額は、私が一番ドベ(下)」
らしいということ。
例えば・・・・・・・・・・・高校一年の時のお年玉が、3000円だった。
一人頭3000円だったのではない。
トータルで3000円だ。
・・・・・・あの、今どきは、小学生だってこの何倍ももらっているのでは・・・・・・・・・・???????
   (物価が違う・・・と言われそうだけれど、
   実は、現在も私が高校の頃も、物価はそんなには変わってない。デフレのせいで。
   豆腐の値段も、米の値段も、レコード・・・いやCDの値段も、ほとんど変わってはいないのだ。)


なんでこんなに少なかったかと言えば
我が両親の実家で
<親戚一同揃っての年始の集まり>というのが、とんとなかったから。
祖父母のいる家へ、それぞれの家族が、それぞれ思い思いの日と時間に年始のあいさつに行く・・・
というのが、我が親族のパターンだったから。
それ以外の点でも、総じて我が親族は親戚つきあいが淡泊で
   (おかげで、先日、おじの一人が亡くなって告別式に出た時
    私は<おじおばいとこ>の顔が、もう、誰が誰だかわけがわからなくって
    相当に往生したものだ。)

もう少し若い頃は、
「・・・・・なんでこんなに親戚間の交わりが淡泊なんやろう・・・???
こんなんでええのかいな??????」
と、不安になったこともあるのだけれど
おばはんになるにつれて、そのわけがなんとなくわかってきた。
親戚の人数が多いのである。
特に父方。
父は9人兄弟。
もちろん、昔はこれくらい珍しくもなんともないだろうけれど
ただ、この9人兄弟が、正月に一同に会するということになると・・・・・・・・・・・・・・・
それぞれが2〜3人ずつ子供を連れてくることになって・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
で、それぞれが、それぞれにお年玉を・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

そう、
ざっと計算しただけでも、大変なことになるのである。
私も、今、ざっと考えてゾッとした。
おまけに、そんな人数が押し寄せたら、祖父母と同居している嫁さんが、もう大変!
・・・というわけで、<一同集まっての新年>は、無しにしていたのではなかろうか?????
おばはんになった今なら、そう推測できるし、それで納得もできる。
両親に確認したわけではないけれど。



ともかく、そんなこんなで、私の正月は地味だった。
お年玉いっぱいでハッピ〜〜〜〜〜♪という記憶は、ほじくり出しても出てこない。
そして、人間
育ってきた環境というのは、後々まで実に影響するものなのである。
つまり
私は、お年玉を<あげる>身分になった今
姪や甥、いとこの子供達に、お年玉を大盤振る舞いする気には
ど〜〜〜〜〜〜〜〜〜してもなれないのだ。
聞くところによると、今は小学生のガキンチョに、5000円も1万円もあげる人がいる・・・
というではありませんか!?
でも、私にはそんなこと出来ない!
子供にそんな大金を渡してどうするの????????
というのが、正直な気持ち。
子供はお金がなくって当たり前。
欲しい物は、我慢する。
自分でバイトなり、就職するなりしてお金を稼げるようになった時
それこそ、好きな物を好きなだけ買えばいいじゃないの??と思う。
自分が、そう育ってきたから、それが普通だと思う。いや、思い込んでいる。
なので・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ど〜〜しても、ガキンチョ達に、私はでっかい金額を渡せない。
<今の子供達は、本当に我慢が出来ない>
と、文句を言いつつ
自分の小・中学生の孫には、1万円も2万円も渡しているじいちゃんばあちゃんって
私にとっては
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
う〜〜〜〜〜ん・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

しかし、世の中には
<暴力の連鎖>という言葉がある。
親から暴力を受けて育った子供は、自分が親になった時、同じように子に暴力を振るう・・・
という、ドメスティック・バイオレンスや子供の虐待に関して言われる言葉。
私のお年玉に関する考え方も、これと同じじゃなかろうか??
つまり、<ケチの連鎖>。
お年玉をいっぱいもらってハッピ〜〜〜〜〜♪
な正月を過ごした子供は、大人になれば、自分もたくさんお年玉をあげて
子供達をハッピ〜〜にするだろうし
一方、私のような人間は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
ああ、<暴力の連鎖>は、精一杯の努力を持って断ち切らなくてはいけないが
この<しみったれたお年玉の連鎖>も
やっぱり、根性出して断ち切らなくてはならないんだろうか????????
姪や甥に、暗いお正月の思い出を作らせないためにも。
そりゃ、人間、ハッピーな記憶がたくさんあるほうが、人生豊か(かも)。
ここは一発、<ガキンチョに贅沢はさせまへん!>という
ポリシーを曲げてでも、5000円・1万円、気前よく渡すべきなのか???????????
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・う〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜んんん・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


と、ここまで悩んで気がついた。
別に私が大金を渡さなくっても
ジジ・ババ達が
た〜〜〜〜〜〜〜〜んと大盤振る舞いをしてやってるさ!
ということに。

というわけで、やっぱり今年も私は<ケチなおば>。
小学生で一律2000円、中学生で3000円
っていうのは、多分、今どきの常識では少なすぎるとは思うけれど
いいの。もう。

ああ、でも!
入学祝いなど、親側へ渡すお金は、一応<世間の相場の金額>を渡しておりますよ。
はい。

12月3日(火)

久し振りに楽しかった♪♪サッカーのトヨタカップ。
スター軍団のヨーロッパ側の派手さばかりが目立って、
最近はなんだか、試合を見るのが面白くなかったのだけれど
今年は素直に、その派手さを楽しんだ。
チューニング完璧のオーケストラのよう。

けれど
無い物ねだりを承知で、ひとつだけ書かせていただければ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

私は、昼間の自然光の下で輝く緑のフィールドを見るのが大好きなので
やっぱり昔のように、試合は日曜日の昼間にやっていただきたい、と思う。切に願う。

Jリーグでもなんでも
ナイターのサッカーって、どうも・・・・・・・・ワクワクしないのだった。
好きずきの問題。

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