2002/1/1〜1/31  


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1月31日(木)

ここのところ、小説<青春デンデケデケデケ>を読み返している。
三度も四度もしつこくしつこく読み返している。
1991年の直木賞受賞作品で、映画にもなった、
1960年代半ばの香川県観音寺市(かんおんじし)を舞台にした、青春小説の傑作。
主人公達がロックに心をうばわれてロックバンドを結成し、
高校三年生での文化祭の晴れ舞台を踏むまで・・・の姿を描いた小説なので、
当然、当時のロックバンドやらロックの名曲が次々と文中に登場する。
おかげで、しつこく読み返している私は、
ここのところずっと頭の中で古いロックがジャンジャカ鳴り響き続けている。
特に、ビートルズ。
そして、頭の中で数々の名曲を再現しながら、あらためて
「なんとまぁ素晴らしい曲の多いことよ!」と感動しているのだ。今さらながら。

<ジャーーーーーン!>というギターのイントロ一発で突然始まる<A Hard Day’s Night>!
<サージェントペパーズ・・・>のアルバムの一曲目から二曲目へ移るメドレーのとこ!
な〜んて、思い出してもゾクゾクする。
そう、私は御多分に漏れず、ビートルズからロックに入っていった。
中学一年の時、友達の兄ちゃんが持っていたベスト盤<赤盤・青盤>を聴かせてもらって
その魅力に足をつかまれて引きずる込まれるようにはまってしまったのだった。
それまでフィンガー5や野口五郎なんて聴いていたのにね。

私が聴き始めた頃、もうビートルズはとっくに解散していて、
それがくやしくてくやしくて仕方なかったことを思い出す。
それでも、好きで好きで、友達の兄ちゃんのLPを録音させてもらったっけ。
カセットテープレコーダーなんて自分じゃ持ってなかったから、
その兄ちゃんのテープレコーダーで録音してもらって。
今でも覚えているけれど、そのテープレコーダーは<縦置き>じゃなくって
<寝かせて使う>奴だった。
もちろん、ステレオから直接録音なんてできないから、ステレオの前にテープレコーダーを置いて、
息を詰め、音を絶対たてないようにして、
ステレオとテープレコーダーの間を漂う音楽を拾うのだ。
エアチェックならぬ<空中録音>。(この録音技法の命名者: 高橋の夫)
私と同年代か上の人なら経験があるのではないかなぁ。このやり方。

自分でお金を貯めてテープレコーダーを買ってからも、
レコードの録音はかなり後まで私は<空中録音>だった。
とにかく音をたてないよう、細心の注意をはらって・・・・・・・・・・・・・・
いるにもかかわらず、
「あんた、何しよんな?」
などと言って親が録音中の部屋へ入って来て、全てがパァ!
畳をかきむしってくやしがったこともしばしば。あれはつらかった。
録音し直すのが面倒で、
「あんた、何しよんな?」とかドアの開け閉めの音が入ったままのテープを聴いていたこともあったっけ。
そういうテープの曲は、後年ラジオや街中でその曲を聴いていても、
しかるべき場所にくると「あんた、何しよんな?」が頭の中で聞こえる・・・てなことにもなる。刷り込まれてる。
ドラマのテーマ曲が記憶に刷り込まれて、曲を聴くとそのドラマが思い出される、
っていうのならまだ可愛いんだけれど。叙情的なんだけれど。

<刷り込まれている>・・・と言えば、
私はあの<A Hard Day’s Night>を聴くと、
瞬間的にそれをオープニングのタイトル曲にしていた<突然ガバチョ!>というお笑い番組を
いまだに思い浮かべてしまう。
私と同年代で、20代前半の時期を関西圏で過ごした人って皆そうじゃないかしらん・・・?
しかし、<突然ガバチョ!>の画面を思い出しつつも、
やはりビートルズのこの名曲の素晴らしさには圧倒されてしまうのだった。
<ジャーーーーーン!!>ゾクゾクゾクッ!
って、つくづく奇跡のようなバンドだったんだなぁ。本当に。

朝:ゆで卵、野菜炒め(タマネギ、エリンギ、緑ピーマン)
  サラダ(サニーレタス、トマト、大根、ブロッコリーの芽)
  フランスパン2切れ、オリーブオイル、リンゴ、紅茶
昼:麻婆豆腐ナス(ナス、長ネギ、緑ピーマン、赤ピーマン、挽肉、厚揚げ、にんにく、しょうが)
  ローズヒップティー


1月25日(金)

ああ〜〜・・・・・・。
RANがもうすっかりおっさん(orおばはん)になってしまった・・・・・・・・・・。

数ヶ月前日記に書いたことがある、散歩コースの途中にあるおうちの飼い犬RANである。
雑種の可愛い子犬のRAN。
本当に可愛かったRAN。
・・・それがすくすく育って、もはやおっさんである。
おっさんと化したRANは、もう通りすがりの私を見て
「遊んでくれる?!??????」
な〜んて顔はしない。
玄関前の自分のテリトリーに寝転がって、近づいてくる私を見る。とってもうさんくさそうな顔で見る。
挙げ句の果てに、<うるるるるるる・・・>などと、のどの奥でうなったりするのだ。あああ、可愛くない!!!
道路からそのおたくの玄関前の犬小屋までが遠くって、
あどけない子犬の頃のRANを手なずけられなかったのが敗因だ。あああ、くやしいよぅ。
と、嘆くのは、昔よそのお宅の犬と、それはそれはラブラブな時間を過ごしたことがあったからだ。
そう、あの犬は、埼玉に住んでいた頃のご近所の犬。もう5年以上前のことだけれど・・・。

その頃私達が住んでいた社宅には、駐車場がなかった。
近くに駐車場を借りて、車で出かけるたびにそこへ出向いていた。
その犬は、社宅から駐車場への途中のおうちが飼い始めた雑種の犬だったのだ。
やって来たばかりのその犬と初めて出会ったのは、その家の門のところ。
庭では家族が一生懸命犬小屋を作っていて
子犬は門につながれ、キョトキョトとあたりを見回していた。
「か〜わ〜い〜〜!!」と誰もが言ってしまうようなほのぼのとした光景だった。

その後、家族の一員となったその犬は、主にお父さんに連れられて散歩に出ていた。
どうやらお父さんが一番張り切っている感じだった。
子犬も一生懸命後をついて走っていたっけ。
でも段差を降りるのが怖くって、ご主人を往生させてもいたっけな。
やがて子犬はすくすく育って、顔つきがえらくおっさんくさくなってきた。
よって、我々夫婦は名前を知らないその犬を、勝手に<おっさん>と呼ぶことにしたのだ。
その家の前を通る時、我々はそっと庭に中のおっさんをさがし、
家の人がおらずおっさんひとり・・・いや一匹の時には
口笛を吹いたり手を振ったりして、あいさつをして行くようになった。
おっさんもそんな我々を<怖くない人>と認識してくれたようで、愛想良くしっぽをふってくれるようになった。
そのうちに、庭で放し飼いにされていたおっさんは、タタタッと庭の柵の所までかけてきて
「頭をなでてくれろ」と要求するようになったのである。
これは嬉しかった。
この道を通るのがものすご〜〜く楽しくなった!
ただ、通りかかっても、庭に家の人が出ていると、おっさんはそっちに夢中。
そんな時、我々は心底がっかりしたものである。

何度か笑ってしまうようなこともあった。
このお宅は、道に対して横向きに建っていて、前庭→家→裏庭・・・という風に
道行く人はそこを通り過ぎていくのだけれど、
ある時、私は、通りすがりに前庭をチラッと眺め、おっさんの姿が見えないので
「チェッ、散歩中か」と、さっさとそこを通り過ぎようとしたのである。
と、いきなり「ワンッ!!」と大声で吠えかけられた。ような気がした。
?????と思いつつ歩みを止めずに進んでいくと、裏庭へ差しかかったところで
ものすごい足音が迫ってきた。ズダダダダダッ!!!!!
猛ダッシュでおっさんが裏庭へ駆けつけて来たのだ。
裏庭の柵のところでストップしたおっさんは、漫画みたいにゼーゼーハーハーいっていた。
つまり、おっさんは前庭の木の陰かなんかから、通りかかる私を見つけたのだろう。
で、しっぽをふってあいさつしたけれど、私は気づかずに行ってしまう。
「おいっ!!待てぇ!!!!!」と、思わず呼び止めた!というところなんだろう。
後にも先にも、私は犬に呼び止められたのはこの時だけだ。
おっさんの頭をなでてやりながら、可笑しくって仕方なかった。

またある時。
駐車場へ向かう私は、前方の柵の隙間から、ヒョンと犬の鼻だけが飛び出しているのにギョッとした。
おっさんの鼻である。

                       

風に乗って、私が近づく匂いがしたのか、
通り道に鼻だけ出して、「ここにおるよ、なでて行けよ。」とアピールしているのである。
もちろん、なでて通らせていただいた。
いつものことだが、4〜5回もなでてやると、おっさんはそれでOKらしく、サッサと家へ戻ってしまう。
あっさりしたもんだけれど、私もそれでハッピーだった。
「じゃあまたね、また今度ね。」

・・・でも、あれはいったい何だったんだろう?と今でも思う。
私も夫も、絶対におっさんには食べ物は与えなかった。
飼い主への礼儀だと思っていたし、食べ物で手なずけるのもイヤだったから。
それでもおっさんは私達にすごく愛想良くしてくれた。
何だったんだろう???
愛想良くしていたら、いつかは何か良い物をくれると思っていたのかな、もしかして。
でも、私達がスーパーの袋を下げていても、決してそこへ鼻面を寄せたりしなかったおっさんなのである。
そしてほとんど吠えなかった、物静かなおっさん。

転勤が決まってドタバタとする中、最後にもう一回会いに言ったら、
庭で家の人達との遊びに夢中だったおっさん。
今も達者なのかな。
それとも、もう天寿をまっとうしたんだろうか。
今となってはよくわかる。
実際に犬を飼うってとても大変なことだ。
予防注射に連れて行ったり、病気になったら病院へ通ったり、毎日散歩させたり、粗相の片づけをしたり。
私達はそういう面倒ごとの責任をいっさい背負わずに、おっさんと楽しむことだけをさせてもらった。
だから今は、あの時あの場所で、おっさんと出会えたことへの感謝でいっぱいだ。
おっさんと過ごした楽しい時間を思い出せば、
今でも幸せに胸が詰まって泣きたくなる(大真面目な話)。
犬の幸せを祈るなんて変な話だけれど、だから私はおっさんのその後の幸せを祈らずにはいられない。
天使だったんである。彼は。


朝:ゆで卵、野菜炒め(タマネギ、ブラウンマッシュルーム、赤ピーマン)
  サラダ(サニーレタス、トマト、きゅうり、ブロッコリー)
  フランスパン2切れ、オリーブオイル、りんご、甜茶
昼:ブリの塩焼き、みそ汁(豆腐、わかめ)、納豆、ローズヒップティー

   思いつきで納豆をみそ汁の中にひとかたまり入れてみたら・・・・・・・・・・・・・
    汁の中で分離してえらいことになってしまった・・・・・・・。大・失・敗。

1月22日(火)


年が明けて早22日。
月日の経つのは本当に早いもので、もうすぐそこに2月がやって来ている。・・・ああ〜・・・。
我が家は夫婦揃って、もう10年近くスギ花粉症患者である。
あ〜・・・・・・・、
と言うわけで、2月から4月いっぱいまでは、スギ花粉対応のなにかと面倒な日々。
毎年のこととは言え、やっぱし面倒なものは面倒なのであった。

さて、昨年あたりから、この時期になると盛んに
<花粉症には甜茶>という言葉が、雑誌やTVなどで見られるようになった。
そんなに効くのかいな?????
と、眉に唾をつけながらも、先週ドラッグ・ストアで20袋入りのティーバッグを試しに買ってきて飲んでみた。
もんのすっごく甘かった。
甘いお茶です、とは聞いていたけれど、ここまで甘いとは・・・・・・・・・・・・・・。
ちょっと絶句する甘さだ。
ネットで調べてみたら、あるHPではこの甘さを<砂糖の75倍>と記してあり
またあるところでは<しょ糖の100倍の甘さ>などと書いてある。
どれが本当なのかはさっぱりわからないけれど、とにかくものすごく甘い!ということだけは確かなようだ。
ただ、これほど甘くてもカロリーはほぼゼロなのだそう。
・・・とは言っても、甘いものを食べない身には<気色悪い>甘さである。
これは・・・・・・・・セッセと飲むのは・・・・・・・・ちと無理かも・・・、とすでに私は弱腰。
夫はOKのようなので、毎日魔法瓶に入れて会社へ持って行っている紅茶を
先週から甜茶に変えて通勤しているところだ。
モルモットには夫になっていただこう。
さて、甜茶。
無事効果があらわれるかどうか???

ところで、甜茶を初めて飲んでみた時、この甘さと、香ばしいような独特の後味に、
子供の頃近所のお寺(初詣に行ったY寺である。もちろん、まだ訪れる人も少ない
地味ぃ〜〜なお寺だった頃のY寺である。)の4月8日の花祭りで飲ませてもらった<甘茶>を思い出した。
そうそう、この味!
あ、じゃあお釈迦さんにジャージャーかけていた甘茶って、甜茶だったのか??
てっきりほうじ茶か番茶に砂糖をぶち込んだものだと思っていたけれど・・・・・・。
そうかぁ、中国のお茶だし、そういうことだったのね!
と、思いつつ、念のためネット上で検索してみたら、
「え??????」
と思うような事実が次から次へと出てきた。

「え??」な事実のまず一つは
甜茶とは中国では甘いお茶をまとめてこう呼び、甜茶にもいくつもの種類があって、
花粉症に効くのはこの中の
<バラ科キイチゴ属の 甜茶懸こう子(てんちゃけんこうし)>というお茶だけだということ。
つまり、あやしげな健康食品会社が<甜茶>と主張して売っている物の中には
<別の>甜茶もあるかもしれない・・・・・ということ。
皆さん、気をつけましょうね。

「え??」な事実その二は、甘茶が甜茶とは全然別のものだったと言うこと。
いや、その前に
お釈迦さんの誕生日を祝う<花祭り>、
これが実は江戸時代に始まった、
日本独自の風習だったなんて??????????!
うっそぉ・・・・・
と、言いたいけれど本当のようなのだった。うっそぉ・・・。
だから、甘茶というのは当然日本産。
ユキノシタ科のヤマアジサイの変種だそうで、これがまたお茶にすると
しょ糖の400倍!?!だかの甘さを持つようになるんだとか。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はぁ〜〜・・・・・・・・。

なんだか、英語だ英語だと信じていた言葉を、英語圏の人間に
「あんたそれ和製英語やで」と言われたくらい、驚いた。
<クイズ日本人の質問>並に目から鱗の落ちる、本日のネット検索の旅だった・・・・・と思う。

朝:ゆで卵、水菜と油揚げの炒め物、サラダ(サニーレタス、トマト、ラディッシュ)
  フランスパン2切れ、オリーブオイル、みかん、甜茶
昼:ブリの塩焼き、みそ汁(豆腐、わかめ)
  水菜のサラダ(水菜、タマネギ、ラディッシュ、ちりめんじゃこ)、野草のブレンド茶
夜:野菜の粕汁(大根、人参、長ネギ、こんにゃく、油揚げ)

1月18日(金)

この半年、デブリンな高橋であります。

中年期だからね。
仕方ないよね。
とはいえ、このままではいずれ洋服を全て買い換えなくてはならない日が来てしまう・・・
それは困る!!と言うわけで、生活を見直すこと一週間。
徐々にではあるけれど体重が減ってきた。ほんとに、わずかずつではあるけれど。
一日に食べていた食事を、3食で10取っていたところを、8〜9くらいに押さえてみたのだ。
・・・・・・・やっぱしね。
食べ過ぎになってたんだよね・・・。
加齢分、食事の量を見直さないとダメな時期だったようだ。やはり。

が、問題の<加齢による新陳代謝の衰え>は、まだ解決していないのだ。
これを早くアップさせねば。ねば!ねば!ねば!
と、思っていた所へやって来たのが宅急便。
来た。来た。来た!!
アシッ◎スの鉄のゲタ・・・じゃない
シェイプアップ靴だ。

シェイプアップ靴。
1月10日の日記に書いた、アシッ◎スのトレーニング用の靴である。
靴底が<かかと部分が低く、つま先が高く>なるよう作られているため、
平地を歩いていても坂道を登る効果が得られる!というふれ込みの靴。
宅急便の箱に貼ったラベルには<Sアップ靴>と書かれてあったけれど、
これはカタ◎グハウス側の配慮かな?
シェイプアップ靴!!!と、モロに書いてあったら、もし私が宅急便のお兄ちゃんなら
受け取りに出てきた奥さんの顔・姿をマジマジと見てしまうかもしれないものね。
「ほぉ〜、この人、シェイプアップ靴を買ったんかぁ・・・・・・・ぷぷっ」って。
ちなみに、シェイプアップ靴とは、カタ◎グハウスが<通◎生活>誌上でこの商品に使っている名前。
アシッ◎ス側の正式商品名は<サルティストレーニング>であります。

さ、それはともかく、試し履きをしてみる。
見るからに底の分厚い、頑丈そうな作りの靴である。
履いてみた感じ、サイズはOKそう・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、
でも、あれ??
「あれ??このくつの履き心地、・・・知ってる?!?」
そう、それは登山靴の履き心地とそっくりなのだった。
登山靴というのも、底がものすごく堅くて頑丈で、そしてつま先部分が少しだけ上を向いている。
だから山道を歩くのは良いけれど、普通の道を行くのはかなり歩きづらい・・・。
なんだ!!じゃあ、登山靴でシェイプアップすれば良かったんじゃないか!
と、一瞬思って、すぐそれを打ち消した。
だって、年がら年中登山靴を履いて近所のコープへ出没していたら、
<登山靴おばさん>として有名人になってしまう。
それじゃまるで<ブルマーおばさん>ではないの。ダメダメダメ!
         (ブルマーおばさんについては後述します。)

というわけで、とにかくこれを履いて歩きに出てみた。
実際に歩き出すと、登山靴とは全然違うのがわかる。
胸を張ってサッサと歩くと、お尻・太股の前・すねの外側などに力が入っているのがわかる。
不思議な感じ。
さて、明日になって筋肉が張っていなければいいけれど・・・・・・・・・・・・・・・・
と思いつつ、ついでにコンビニで代金も振り込んだ。あああ、これが一番痛いっ。


<余談:  ブルマーおばさんについて>

ブルマーおばさんとは、今はどうなのかわからないけれど、数年前まで高松市の商店街に出没していた
文字通り<ブルマー姿のおばさん>のことである。
夫からこの人の存在を聞いた時、私が頭に思い描いたのは、
50歳前後の小太りのおばさん。上はセーターかトレーナー、下はダブッとしたルーズなブルマー姿。
足は健康サンダルかなんかで白いソックスを履き、買い物かごを下げて歩いている・・・・・・
てな、シュールかつちょっとお間抜けな姿だった。
が、後日、偶然商店街で目の当たりにしたその姿は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

めっちゃくちゃスタイルのいいおばさんなのだった!
年の頃は、顔つきからして50歳前くらいだと思うけれど、
なにせ足がものすごく美しい。
あなた、モデルさん?それとも踊り子さん??
と聞きたくなるくらいの脚線美だ。
確かにブルマーをはいているのだけれど、そのブルマーも、
全日本の女子バレーボール選手がはくみたいなピチッとしたもの。
今にして思えばダンスのレオタードだったのかもしれないな。
なにせ、素晴らしいおみ足だった。
けれど、おばさんは明らかに妙ではあった。
真冬なのに身につけているのは、綿素材のような透かし編みのセーター、
それも襟ぐりが胸元までガバッと開いたやつ一枚きり。
下半身はもちろんブルマーひとつ。もちろん、美しいおみ足は素足。足元はかかとの高いサンダル・・・・・・
と、見ているこっちが
「さむーーーう!!」と叫びたくなるような格好だったのだ。
そんな格好で、おばさんは商店街をスタスタ歩いたり、道の端に立って周りを眺めたりしていた。
思った。
きっとおばさんは、昔からものすごぉ〜〜〜〜〜〜く足が自慢の種だったんだろうなって。
そう確信するくらい、デートリッヒよりも、もっともっとずっとスラリとした足だった。
しかしまたこの一件で、つくづく思った。
何事も、それを自分の目でちゃんと見なければ、わからない。
おばさんの姿は、私の貧弱なイマジネーションなんかはるかに飛び越えてそこに存在していたから。

・・・・・・・・・・・・・・でも、ほんとに、今どうしているのかなぁ・・・。


1月16日(水)

ここのところ、香川県は非常に気温が高い日が続いている。
全国的に高いそうだけれど。
おかげで、この季節に私を悩ませる<窓の結露>を気にしないですんでいる。
<窓の結露>
そして<風呂場のカビ>と言えば、機密性の高いマンションの2大悩みの種である。
雑誌やTVの家事アドバイスのようなコーナーにも、この二つはしょっちゅう登場する。
当然、私もこれを解決する方法はよ〜〜く知っているのだ。
そう、
1. 室内を乾燥させる
2. 湿気を溜めない
3. そのためには、風呂の湯は、使い終わったらすぐ抜く

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ええ、わかっちゃいるけれど・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

風呂の湯をおいておくかおかないか。
結構難しい問題ではなかろうか?
以前は私も、少なくとも翌朝には抜いていた。
朝、前日の残り湯で洗濯をし、それからバイバイしていたわけだ。
でも、もうそれはできない。
7年前の大震災以来。
防災上、いやいや、もっとはっきり言えばトイレの水を確保しておくためにも、この残り湯は捨てられない。
次に風呂に湯をはるまでは・・・・・・・・・。
と、思う。
我が家は海から200メートル。
いざとなれば海から海水を汲んできて流す、ということも考えたんだけれど
大地震の後、余震がボンボン来てる時に、
海へ潮汲みに行くバカなおばあさんはいないだろう。昔話にだって。
というわけで、海水案は却下。
カビと防災、カビと防災、カビと防災・・・・・と、呪文のように唱え続けたあげく
風呂の湯を残し続けることになった次第である。

しかし、TVの家事相談などは、相変わらず
「カビるからお風呂のお湯は溜めておかない方がいいですね〜」なんてことを言っている。
いいんだろうか?
他のおうちは、これを守って、カビのない美しいお風呂ライフを楽しんでいるんだろうか??否??

と、悩んでいても仕方がないので、先日防カビの強力な味方を手に入れた。
<ユーカロール>。
ユーカリの天然成分が持つ強力な殺菌力でカビを防ぐ、という防カビスプレーだ。
これを定期的にスプレーすると、かなりカビが防げる!という。
そう通◎生活に書いてある。(あああ、また・・・。)
先日通◎生活のカビ落とし剤<カビチェック>では惨敗した高橋だけれど、
この商品への期待はまだ残っているのだ。
成果が確認できるのは、カビが爆発的に増える5月以降だと思うけれど、
どうかどうか今度は効果がありますように!

そう・・・・・・・・・・
本当は、「もういいや!」と、風呂の湯をバッと抜いてしまったら簡単なのだけれど、
そうしようと思うたびに、7年前のTV映像がよみがえる。
「こんなに困っているのに役所はなんにもしてくれないんだ!!」と、
TVカメラにむかって怒りをぶつける人達の顔。顔。顔。
あれを見て、なんの教訓にも出来なかったら私はバカだ。

かくして本日も我が家の湯船は水を溜めたまま。
自宅以外の所で被災してしまったら、何にもならないのは承知だけれど・・・。
明日は阪神・淡路大震災から7年目の日。

朝:ゆで卵、キノコの炒め物(ブラウンマッシュルーム、エノキダケ、油揚げ)
  サラダ(サニーレタス、トマト、オレンジピーマン、大根)
  フランスパン2切れ、オリーブオイル、みかん、紅茶
昼:ブリの塩焼き、大根の浅漬け
   けんちん汁(大根、人参、白菜、厚揚げ、油揚げ、こんにゃく)
   野草のブレンド茶

1月12日(土)

さっきまでNHKのTVで、<デザイナー川久保玲の挑戦>というドキュメンタリーを見ていた。
川久保玲のコム・デ・ギャルソンが、パリコレに登場したのが1981年。
まさに私が大学生の、多感な時期だった。

ドキュメンタリーを見ながら、つくづく思った。
ああ、そうだ。
この人がこういう服とこういう価値観を世の中に示してくれたおかげで、
この後の世界は変わったんだ。

女には二通りの女のあり方がある。
男の人から見て素晴らしい女と、
男の人の価値観には関係なく素晴らしい女と。
どちらでもいいんだよ、と。

酔っぱらって見ていたせいもあって、
胸が熱くなっちゃった。
ありがとう。ありがとう。ありがとう。川久保さん。
女らしい女になれなかった私も、あなたのおかげで元気です。
なんとかこの年まで、自分を徹底的に嫌いにならずに生きてこられたのです。ありがとう。


朝:昨夜の残り物の白菜の中華風炒め
  (白菜、人参、赤ピーマン、緑ピーマン、シイタケ、にんにく、鶏肉)
  コーヒー
昼:ラテンダンスを踊る男前のおっさんが麺を打つ♪セルフのうどん屋<一平>にて
  かけ小100円、かき揚げ天ぷら100円


図書館へ行ったら、<GO>で昨年の直木賞を受賞した、金城一紀さんの新作
<レボリューションNo.3>が、新刊の棚にちょこんとはさまって残っていた!!
この後本屋へ行って買おうかと思っていた本なのだ。ラッキーーーーー!!!
神サマありがとうございます!!!(金城さん的にはラッキーじゃないだろうけれど)。
あああ、そういうわけで、本日は小吉!!!

1月10日(木)

一昨日、用事で出かけた先で、偶然Penpenさんとお会いしちゃった高橋です♪♪

さて、Penpenさんとお会いするのは、昨秋よりこれで3度目である。
一度目より二度目、二度目より三度目・・・と、
お会いするたびにPenpenさんはほっそりと美しくなられている!
ほんとです。
これが私の気の迷いでないことは、ご本人のHPの掲示板にて、
「確かに痩せました」とのお答えをいただいているので、確かなこと。
なんと聞いてくださいな。この二ヶ月で5キロもスリムになられたとか。
んまぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜、うらやましぃぃ!!

一方ワタクシ高橋は、この半年間というもの、太り気味で身体がなんとも重い。
理由は簡単。
身体が老化しているから。
身体の新陳代謝が年をとって衰えて、以前と同じ物を食べ同じ生活をしていても
ズンドコズンドコ太っていくようになったから、です。


<身体の老化で人間は太る>ということを、身をもって初めて知ったのは6年前のことだった。
同じ食べ物、同じ生活、特に間食をしているわけでもないのに
体重がジワリジワリと増えていく。
これは・・・・・どうしたもんか?????
と悩み始めていたところへ、やって来たのは、
今もお付き合いが続いている持病(たいしたあれではないんですよ)。
この時この持病の症状を静めるべく、食生活を徹底的に見直した・・・・・・・・・・・・・・
ら、おまけの効果として体重がスルスルと減りだした・・・のにはびっくりしたけれど。
とにかく、その時は、結果的に5ヶ月で7キロ体重が減って
<太る>ということに関してはことなきを得たのであった。怪我の功名と言うかなんと言うか・・・。

さてそれから6年。
どうやら再び私の身体は老化を始めたようだ。
毎年、冬場に少し増えた体重が、夏場に下がる・・・・・・・・・・・・という身体の状態が続いていたのに
この夏、人5倍汗かきの私がドバドバと汗をかいているにも関わらず、
体重はほとんど下がらなかった。
あれれ???と思っている間に、秋が来て冬が来た。
体重は減らないどころか、ジワジワジワジワと増え続け、もう勘弁ならん!!
というところまで来てしまっている。
もはや限界。
再び、身体の老化に合わせて、食事や運動量を見直す時期がやって来たらしい。
が・・・・・・、
食事はまぁ見直すにしても、問題は<運動>の方である。
毎日買い物がてら1時間から1時間半はウォーキングをするように心がけているし、
週に一回は山登りかアスレチックジムへ行くようにしているし・・・。
正直な話、同年代の他の人に比べて、運動不足なのか・・・・・・・・?
と言われれば、そうでもないような気がするのだけれど・・・・・・・・・。
それでももっと運動が必要なのだろうか?
ウォーキングを2時間にする??でもそれは一日が25時間にならないと難しい!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・困った。

という所へ、届いたのが、かのカタ◎グハウスの<通◎生活>の最新号である。
ここに載っていた
アシッ◎スの<シェイプアップ靴>
これに私の目は釘付けになってしまった・・・・・・!

アシッ◎スのシェイプアップ靴。
読んで字のごとく、歩くだけでシェイプアップされてしまうというウォーキングシューズである。
そう書いてある。
靴底が、平らではなく斜めに作られている。
前方が9度分高くなっていて、そのため平らなところを歩いても坂道を上がる状態になるという。
足腰の筋肉がバッチリ鍛えられる靴なのだそうだ。
この商品自体は、一年くらい前から<通◎生活>誌上に登場していたと思う。
が、当時の私は傲慢にも
「私はいらないわ」
などと、この靴様を無視していたのであった。あああ、バチが当たった。

ともあれ、運動時間が同じままで運動量を増やすには絶好の靴ではあるまいか?!
欲しい!!
と思いつつ、取りあえず一晩寝た。気を落ち着かせるために。
翌日、まだ欲しい!!と思ったけれど、もう一晩寝てみた。
本日、起きてもまだ欲しかったので、意を決して申し込んだ!
お届けには一ヶ月ほどかかる場合がございます、とのお断りが紙面には書いてある。
なるほど、人気商品。・・・・・・・・・・苦しんでいるのは私だけではないのだ、どうやら。
それはともかく、申し込んでしまった以上、先々靴が届いた時に
これ以上体重が増えていないようになんとか頑張らねば!
・・・と考えつつ、思う。

・・・やっぱりこの靴って・・・
ようは、昔のスポ根少年漫画によくあった、特訓用の鉄のゲタ・・・?

1月9日(水)


<サイクリングパンツは水着と同じで、素肌に直接着る。>

と、先日日記に書いたら、NORIKOさんより「でも水着では天下の公道は歩かないし・・・」
との書き込みを掲示板にいただいた。
そうそう、そこが違うところよ〜。
だから度胸がいるんだよなぁ。最初、あのパンツをはくのって・・・・・・・・・
と、うなずきながら、ふと思い出したことがある。
そう、この常識にも例外があったということ・・・・・・・。

大平原関東には自転車の専用道路がたくさんある。
荒川の土手、利根川の土手、江戸川の土手、武蔵野の公園の中などなど・・・。
中でも、川の土手上にあるコースは見晴らしも良く、距離も長くてとてもいいコースが多い。
映画<フーテ◎の寅さん>で、寅さんがいつも歩いている川の土手の道、
あれを思い浮かべていただければよくわかると思うけれど、
ああいう感じで平たい関東平野が遙か彼方まで見渡せて、それはもう気持ちのいい道だ。
自転車と歩行者のみの専用道路なので、車を気にせず、とても爽快に走れる。
私がよく走りに行っていたのは、家から5キロくらいのところにあった、荒川の自転車専用道路。
埼玉県浦和市(現さいたま市)から埼玉の奥にある武蔵野の丘陵地帯まで
荒川の土手を行く全長100キロほどのコースで、自転車愛好家にも特に人気の道だった。
いつ走りに行っても、派手派手のサイクリングウェアでバッチリ決めた
自転車野郎や自転車姉さんに何人もすれ違い、その姿を見るだけでも楽しかったっけ。

さて、とある年の初夏のこと。
この道を気持ちよくツーリングしていた私と夫は、
前方からやって来るバイク(自転車)野郎にギョッギョッ!!となった。
だって、素っ裸の男がバイクをこいで突進してくるのである。
へ、変態!!??!!!
の二文字が頭の中をはね回った。
が、猛烈な勢いで近づき、すれ違ったそいつは
ベージュ色の競泳用パンツひとつを身につけた男だったのだ。
・・・・・・・・・・・・・・トライアスリート・・・・・・・・・・・・・・・・。
ぼう然とそいつの後ろ姿を見送った。
そう、トライアスロンの選手は、スイムの次がバイク。バイクの次がラン。
TVで見ると皆、海パンいっちょうもしくはセパレートの水着いっちょうで自転車をこいでいるし、
それが終わればそのままの姿で公道を走る。考えてみれば大胆な人達なのだった。

しかし、トライアスロンの会場でそういう姿を見る分にはどってことないのだが
こんな・・・・・・・海から50キロも離れた内陸の自転車道で、
いきなり海パンいっちょうにサングラス、という姿で現れられると・・・・・・・・・・・・・。
見慣れないとやはり異様な感じだった。
本人はそういう姿で人前に出るのに慣れているんだろうけれど・・・・・・・・・
何というか、銀座の歩行者天国とかJRの新大阪駅のホームで海パンの男を見た!
くらいに違和感があったのだ。

いやそれにしても、この全長100キロもある自転車道。
途中に何カ所かトイレの使える施設はあるけれど、
あの男性、もよおしてきたらあの姿のままトイレへ行ったのだろうか?
サングラスにベージュの海パンひとつ、足元はサイクリング用の靴。
この靴が、また底に特殊な器具が付いたスパイクで、コンクリートやタイルの上を歩くと
カチャカチャカチャカチャそりゃあもううるさいのだけれど・・・。
あああ、トイレはまだしも、
途中で飲料水が足りなくなってコンビニなんかへあのまま入って・・・・・・・・・・・
行ったら、さすがにそれは公然ワイセツ罪になるかもね?
よく鍛えたいい身体していたけれど、それはそれ、これは、これ!
やっぱりせめてTシャツくらいははおっていただかなくては・・・・・。(・・・かえって変態っぽいかしら)

ところでトライアスロンの大会のバイクコースは、
自転車ロードレース(ツール・ド・フランスみたいなの)のコースに比べれば
山を越えたりするわけではないので、かなり平坦。
とはいえ、ものすごく長い距離をこいでこいでこぎまくって進むのは確かなので、
お尻やお股にパッドもない水着姿で自転車に乗るあの人達、
そういう意味で、とっても鉄人だと私は思っているのです。

朝:野菜入りスクランブルドエッグ(人参、緑ピーマン、ブラウンマッシュルーム、卵)
  サラダ(レタス、きゅうり、トマト、オレンジピーマン)
  フランスパン2切れ、オリーブオイル、りんご、紅茶
昼:ゴーヤのンブシー(ゴーヤ、オレンジピーマン、厚揚げ、豚肉)
  湯葉のお吸い物、野草のブレンド茶


1月6日(日)

新聞の折り込みチラシを眺めていたら、デパートもファッションビルも、もうバーゲンの宣伝の嵐。
一月しょっぱなからバーゲン!
以前はもう少し後、そう、せめて初売りが終わってからバーゲンをやっていたと思うのだけれど。
福袋と<50パーセントOFF!!>の赤札が一緒に並ぶのが最近の情景なんだなぁ・・・。

ところでこの福袋。
<一生涯買うことなく人生を終わる派>と<大好き!派>に
ハッキリと分かれる商品ではなかろうか??
私は前者、<買わずに人生を終わる派>だ。
なぜならギャンブルが苦手だから。
以前日記も書いたけれど、人生そのものがギャンブルなので
他の部分はせめて堅実にコツコツと・・・・・・・・・・・・・行きたいと願うから。
が、夫はこれが<大好き!!派>。
今はもう買わないけれど、
大学時代はバイト代を5000円残しておいて
正月にブランド物の洋服屋の福袋を買うのが、もうそれはそれは楽しみだったらしい。
・・・・・けどねぇ・・・、絶対着られないデザインのジャケットとか、似合わない色のセーターとか
そういうのが出てくるんじゃないの???
と聞いてみたけれど、買う時のワクワク感のほうがはるかにそれに勝る!!と言う。
・・・・・・・・・???そういうもんなんだろうか・・・???
結局ケッタイなデザインの服達は、みんな義母に引き取られて行ったと言うのに・・・。

結婚してから一度だけ、夫の<福袋衝動買い>につきあったことがある。
関東に住んでいた時代のこと。
買い物の場所は、確か渋谷のロフトのスポーツ用品売り場。
自転車用のウェアの福袋を買ったのだった。

引っ越してみてびっくりしたけれど、
関東平野というのは、狭い香川県や海と山がせめぎ合うような阪神地域に暮らした私達の目には
ものすっごい大平原に見えた。
埼玉県のとある橋の上から、360度、まっ平らな風景を見渡した時には、正直感動したものだった。
そのくらい平らな土地なので、自転車に乗れる専用道路がたくさんあったし、
自転車の愛好家の姿もとても多かった。
この場合の愛好家とは、マウンテンバイクではなくてロードレーサーのほう。
<ツール・ド・フランス>のような、ああいう自転車競技をやる人がたくさんいたわけだ。
関西在住時代に自転車ツーリングをチョコチョコ始めていた私と夫は
この土地の平らさと環境に、すっかり舞い上がってしまった。
もうそれは熱心にツーリングをやるようになった。
が・・・・・・、乗るときの服装は、以前としてジャージのままで・・・。
なんでかと言いますと
・・・・・あの、サイクリング用のパンツ(ツール・ド・フランスの選手の姿を思い浮かべてくだされば
わかりますね)・・・・・・、
あの、下半身のラインがバッチリ出るパンツ。
水着と同じく、下着なしで、直接はかなくてはならないパンツ。
・・・・・・・あれをはくには・・・・・・・・・・・・なんというか・・・・・・
やっぱし<心理的な垣根>を越えなくては無理だったから。
が、一方でスポーツというのは、やはり専門のウェアが必要なもので、
サイクリングパンツなしでツーリングをしていると・・・・・・・・・・・・・・痛い。
・・・・・そう、お尻と、それから・・・・・男女の身体のビミョ〜〜な部分が、そりゃもう痛くなる!!
プロの選手だってこの痛さに苦しんでサドルを色々変えたりしているくらいなのだから、
ほん〜〜とうに痛くってつらい!
というわけで、いつかはお股とお尻の部分にパッドの入ったサイクリングパンツを買わねば!
と思っていたところで前述のロフトの福袋、<サイクリング用ウェア Lサイズ一式>というやつを見たのだ。
かくして、夫は意を決してこれを買う。

さて、<Lサイズ一式>というところで、もうお気づきの方もいらっしゃると思うけれど、
当時夫は太っていた。
もともと結婚当時から太り気味だった男が、
関東に転勤して通勤時間片道2時間往復4時間、という生活になってしまい
晩ご飯の時間がいよいよ遅くなる。
&慣れない土地での仕事のストレスも加わって・・・・・・・・
そりゃぁもう醜く太っていった。
一番太っていたその時、身長170センチで体重が82キロあったんじゃなかろうか?!?!?
家の中にハンプティ・ダンプティがいるようだった。見るのも苦しかったよ!はっきり言って!!
そういう男があのサイクリングパンツをはくとどうなるか???と言うと・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

・・・3流のレスラーにしか見えなかった。
夫自身、家で試着して鏡で見たおのれの姿に
思わずファイティングポーズをとってしまったほどだった・・・。
情けなかった・・・・・・・・・・。

しかしこれで、ついに夫も目が覚めたのだった。
この後、夫は生活を見直し、節制を始める。
具体的には毎日会社へ着くと飲んでいた缶コーヒー(甘いやつ)をミネラル・ウォーターに変え、
会社で出るお菓子類を食べるのを止め、
かつ醜い体を世間にさらしつつも、さらに熱心に自転車に乗るようになった・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
結果、かなり時間はかかったけれど、14キロの減量に成功したのである。
ああ、それでも、もとが骨太体型なので、ほっそりしたわけではない。
ガッチリ筋肉質なので、サイクリングウェアに身を包んだツーリングの最中に、いったい何度
「兄ちゃん競輪選手???」
と聞かれたことやら・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
とは言え、福袋のおかげで、夫は成人病予備軍から少しは遠ざかることができたのであった。
博打のような福袋がこういう結果を生むこともある。
・・・・・・・・・んだけれど、やっぱし私は買えないと思います。今年もきっと、福袋。

1月4日(金)

朝からモデムが不調。
電源を落としてスイッチを入れ直しても復活しない。
ネットにつなげないばかりか電話までつながらない!!
携帯電話を持っていない私は進退きわまってしまった。
ついに外の公衆電話から、職場の夫に電話までしてしまう。
朝、確か夫はパソコンを立ち上げていたはずだ。
なにか心当たりはないか??
と電話で聞きつつ、今時公衆電話のボックスに入ってる人間も珍しいかも・・・
などと考える。

結局夫にも心当たりはなかったのだけれど
午後、もう一度モデムの電源を落としてスイッチを入れ直したら
今度はなぜか直っていた・・・。
・・・なんだったの・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?

ともあれ、
本年も<びんぼうCG倶楽部>をどうぞよろしくお願いいたします。

実生活のことは一週間先のことも考えられない高橋ですけれど
ネット上のことなら考えられる。
というわけで、本年の目標は、掲示板をなんとかかんとか作ること!!
・・・もちろん、ゆっくりと一年がかりでやることになると思いますけれど・・・・・。
とりあえず、自分を鼓舞するためにもここで宣言しておきます。
それからなんとかGIMPで描いたCGをここへアップしたいものだけれど、
これは夫のLinux征服!の目標達成待ち・・・ということで。

1月1日(火)

我が実家へ夫と年始の挨拶に行く。
そう、先日大掃除をしに帰って惨敗した実家である。
大阪から兄の家族、そして千葉から叔父の一家も年始に来ていてとてもにぎやか。
お年玉もにぎやかに我が手を離れて行く。おおぅ〜〜。

実家の近所には、<厄除け>にかけては県下でも有名なお寺<Y寺>がある。
夫が今厄年の最中なので、今年もここへお参りに。
が、なにせ有名な寺なのでものすっごい人出である。
このお寺、私が通っていた小学校の隣にあるので、幼少の頃からよく知っているのだけれど、
・・・以前はものすごく地味で人もあんまし来ないお寺だった。
地味で、古くて、ちょっと怖いような・・・・・・・・・。
このお寺の今の住職さんのお姉さまという方が、昔このお寺の中でピアノを教えてらして
私も小学校の1〜6年の間、習いに通っていた。
だから外見だけではなくってこのお寺、
中身も相当古くて怖〜〜い感じだったのをよく覚えている。
古いお寺でピアノ・・・・・・・・。
なんて、それだけでもなんとなくホラーな状況なのに、
ついでに書くと、ここにはさらにこれをあおるような物があった。古い漫画の本である。

ピアノを教えて下さっていた先生の、高校生くらいの頃の愛読書だと思うけれど
ピアノ室の隅には古〜い<週間マーガ◎ット>や<少女フレ◎ド>などが山と積まれていて、
レッスンの待ち時間に私はそれをむさぼり読んでいたのだった。
で、そこに載っていたのだ。
梅図か◎お先生や古賀新◎先生の、
いわゆる<少女恐怖漫画>が。


・・・・・・・これは・・・・・・・・・・本当に怖かった。
レッスンの順番を待っている間に読むのはまだ良かった。が、
レッスン開始より早めに行って(漫画読みたさに早く行きますわな)
だ〜れもいない古い寺で、シーーーーーーーンとした中読む<恐怖漫画>!
なにせ読んでいる場所が
日当たりのとってもとっても悪い、寺の廊下(部屋の外にある縁側みたいな廊下ね) 。
廊下の板はなぜかいつも湿っぽくて苔むしているし、
廊下の下にはそれは広い床下の暗闇が待ち受けているし、
廊下から降りたら足元の土はこれまた思いっきり苔むしているし、
隣の本堂には子供心にはものすごく怖そうなものが山とあるし、
人がめったに来ないお寺はとにかくシ〜ンとしてるし・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
ああ、そういう状況でこんな漫画読んでたら・・・。
       だったら読まなきゃいいんだけれど、そこは子供の怖い物見たさで、やっぱり。

私はホラー映画がとてもとても苦手だ。
ものすご〜〜く素敵な、好みにバッチリあった男性がデートに誘ってくれたとしても、
そのデート先がホラー映画なら絶対に断る!!
と言うくらいに苦手だ。
今にして思えば、この小学校時の体験が私を怖がりにしているのでは・・・・・・・・・・・・・・・?

などと考えつつ、夫の厄除けをしていただく。
それにしてもこの寺の繁盛ぶり。
今の住職さんが頑張って宣伝した結果だ。
色々言う人もいるだろうけれど、私はこのなじみ深いお寺が廃寺にもならず、先細りにもならず、
自力でここまでにぎやかになったことが嬉しい。
時々「あのピアノ室、どないなってるんかな〜?」などと思うけれど
住職さん達の生活する本坊は、随分前にすっかり改築されていたので
ピアノ室はもうなくなっていることだろう。
あのおどろおどろしいお寺のイメージは、もはや私の記憶の中にだけあるのかもしれない。
<へび少女>などの、おっそろしい漫画の記憶とともに。

さて、お参りの後は、お寺に隣接している公園へ、ダリの彫刻を見に行く。
そう、2年期限で町が借りているダリの彫刻である。
実家の窓からも、<シェー>をしているような作品が小さく見えていたけれど、
今日はやっと近くで見る。
全部で9体・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・の、はずなのだけれど
何度数えても8体しかなかった。Why??あと1体はいずこに??!!???
ともあれ、シュールなシュールな、いかにも<ダリでっせ!>というような作品が楽しかった。
子供の頃見ていたら、どんな風に感じたかな??
などと思っていたら、頭の上にものすごく大きな虹が出た。
朝から小雨が降ったりやんだり、日が差したり・・・とめまぐるしい天気だったのだけれど
この時サッと日が差してでっかい虹が現れたのだった。
高台にある公園だったから、虹の根もとから根もとまでしっかり見えた。
<ダリの彫刻に囲まれてでっかい虹を見る>。
おお、なんかすんばらしい新年の幕開けではなかろうか!



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