2001/8/1〜8/31 

 

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8月31日(金)

テ、テテテテテテテテレビが壊れかけている・・・。
画面がユラユラゆれている。画面の下の端が切れている。
掃除機が壊れて2ヶ月。
き、来たのか?ついに次のが、来たのか??

買って丸11年のテレビ。
直すか、買い換えるか、直すか???あなたならどっち???

掃除機と違ってテレビは、ないならないで過ごせるものだけれど
(ラジオだって新聞だってあるし、今は何よりパソコンだってあるし・・・。)
でも来年のワールドカップの時テレビがないのはちとつらい。かなりつらい。相当つらい。
・・・と言うわけでまた、チマチマ貯金を始めることになった高橋です。
毎月5000円握って郵便局へ・・・。
でもこれ、いつまで続くの、そして今度は何が壊れるの??????

8月31日。過ぎゆく夏を思ってしっとり日記を書く予定だったのに。
何とも暑苦しく見苦しくうろたえた一日でした。ああ、情けなや。

朝:いつもの通り
昼:大根とこんにゃくの炒め物(大根、こんにゃく、厚揚げ、しいたけ、緑ピーマン、にんにく)
  ナスとシソのサラダ、どくだみブレンド茶
夜:りんご、トマト、フランスパン2切れ、オリーブオイル、豆乳

8月27日(月)

週末の土曜の明け方、高松ではものすごい雨が降った。
雨音で目が覚めてしまうほどのモーレツな降りだった。
ベランダの手すりにバチバチいって雨があたり、部屋の中にまでそいつは吹き込んできた。
あわてて窓を閉めに行った。それくらい土砂降りだった。香川には珍しく。
さて・・・・・・・・。

その豪雨のおかげで、台風明けに磨いたばかりの窓ガラスがまたもや泥んこに!
お〜〜の〜〜〜れ〜〜〜〜〜〜ぇぇ〜〜〜!!!
・・・・・といつもの私なら天を恨むところだが、今日は大丈夫!
今日の私には<あっちこっちふきん>があるから!!

通◎生活の<あっちこっちふきん>である。
ピカイチ事典を見つつ、脳細胞が500万個死滅するくらい考えに考えて購入を決意したそれが、
昨日届いたところなのだった。ナイスタイミング!!
通◎生活の口上書きによるとこうだ。
<洗剤を使わずに水だけで汚れが落とせる掃除用クロス>のピカイチ。
市原市の読者の感想は<特に感動したのが窓ガラス。サッと磨くだけでピカピカに。
雑巾のようにスジやケバが残らないんです。>とか。
いいじゃないかいいじゃないか。カラ拭きしなくていいんじゃないか〜。

というわけで、張り切って窓ガラス拭きに取り組む。うふふのふ♪♪

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
ちょっと。
残ってるじゃないの!?拭きアト!!
バッチリじゃないの!!!!!
え?使用時は固くしぼって使えって・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
しぼったわよぅ!!ちゃんと!
私のしぼり方が足りないっつーーの?!
だって私漫画家なのよ!!力士じゃないんだから!!!
握力ないんだから!!

え〜〜〜〜〜〜い、ちくしょーーーーーっ。

・・・・・というのがコトの顛末。
ただし、<あっちこっちふきん>の名誉(?)のために書き添えておきますと、
レンジ周りの油汚れなどは、焦げついたものでもない限りきちんと落ちました。
洗面台の汚れもちゃんと落ちてます。

しかし・・・・・・・あの市川市の読者って、どんな握力してるんだろ・・・・・??

8月26日(日)

私の夫は親切だ。

夢枕獏さん原作・谷口ジローさん漫画の<神々の山嶺(かみがみのいただき)>という
素晴らしい登山漫画があるのだが、
以前これの単行本第一巻を図書館で借りて読んで以来
<2巻はまだか〜。2巻はないのか〜。>とわめき続ける私をあわれんで
本日市内のM書店本店にて第2巻と、それからついでに1巻も買ってきてくれた。
2巻は8月18日に出たばかりだったという。

やれうれしや。
私は漫画家谷口ジローさんが大好きなのである。
理由の一つは、絵がものすごく上手いから。
とても同じ人間とも、同じ漫画家とも思えない(情けない)。
もちろん、漫画って絵だけじゃないから、谷口さんの語り口とか、全体に漂う品の良さとか
色んな面でとてもとても好きなのだ。
いやいや、本当にありがとう。夫。
じゃあ、仕事、もうひと踏ん張りして、寝る前に少しだけ読んで寝るわね。

・・・・・・・・・・・・・・・え?
お金?
・・・・・・・・・・・・・・・私が払うの??2100円。

8月25日(土)

・・・・・・・・・日記のネタがない。
・・・・・・・・・毎日机にへばりついて、ろくに外にも出ていないから・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


仕事のことは、愚痴がでるとイヤだから、極力ネタにしないつもりだったんだけどな・・・。
HPの中では、明るく元気なオバサンでいたいから・・・・・・。
・・・・・・・。
・・・・・でも、ま、・・・とほほネタならいいかな。他にネタないし・・・・・・・。


というわけで、毎日机にへばりついている高橋である。
仕事がいっぱいきたわけではなくて、単に私の仕事のピッチが遅いのである。
さぼってるんじゃなくて、必死でやって、遅いのだ。
理由は簡単。私の絵がド下手だから。デッサン力ないから。
ちょっとややこしいポーズだと、見本がなきゃ全く描けないから。
こういう時アシスタントさんとか助っ人さんとかいれば<ちとポーズを頼む>てなことが出来るのだが
なにせ家内制単独工業だから。ぜ〜んぶ一人でやってるから。頼む相手もいないから。
だからどうするかってぇと
机のすぐ脇に姿見を置いて、わからないポーズはいちいち自分でやってみるわけだよ。
かっこ悪いよ。人には見せられない姿だよ。売れない漫画家なんて実に情けないもんだよ。
それでも自分じゃどうにもならないポーズ、てのもある。
土下座とかお辞儀とか、頭のてっぺんに目でもなきゃ自分で見られないポーズ。
その場合は、夫の登場。
させるよ。土下座。
そこをバシバシ写真に撮るよ。相当へんてこな光景だよ、これ、よその人が見たら。でも仕事のためだもん。
夫だって情けないとは思うよ。でも、結婚した相手が漫画家だった・・・・・・・と言うより
結婚してしばらくしたら妻がいつの間にか売れない漫画家になってたってことだけれど、
そういう男のサガだと思ってこらえてくれよ。いつか売れて恩返しするからさ。
などと言いつつやっているので、とにかく仕事は遅いわけだ。
それでも、大島弓子さんという偉大な漫画家の名言に
<描いてればいつかは終わる>というのがあり、
くじけそうになる時などはそれを心に念じて頑張るわけだ。
ちっともかっこよくないけど、ズバリ情けない有様だけど、でも仕事なんて、
いつだって地味でかっこ悪いもんだよね。  (とほほほほほ。)

朝:リンゴ、フランスパン2切れ、オリーブオイル、豆乳
昼:ゴーヤと人参の酢の物、きゅうり、チーズ、フランスパン2切れ、オリーブオイル
  どくだみブレンド茶、コーヒー
夜:ゴーヤチャンプルー(ゴーヤ、赤ピーマン、シーチキン、卵)
  サラダ(サニーレタス、タマネギ、きゅうり、トマト)、寄席豆腐

8月24日(金)


台風の雨風をモロに受けた南側の窓ガラスがとても汚い。
汚い。汚い。汚い。・・・・・・・・・・・・・・・・。
いよいよ汚いので、仕方なく掃除をすることにした・・・・・。
掃除した後の台風でなくて良かったよ。つくづく。

それにしても、雨のしぶきのアトの汚さ。いやそれよりも、網戸をザッふいてそのものすごい汚れにゾッとした。
雨ってこんなに汚れているんだ・・・・・・・・。
どこの汚れだろう。大陸か?いや台風だから、東シナ海の・・・・・・???????

それで思い出したことがある。
私と同じ年代かそれ以上の人には覚えがあると思うけれど、
私が幼い頃、中華人民共和国が国内で水爆実験をした、そうだ。
その放射能が大陸から来る雨に混じっていると言うので、周りの大人達は
<雨が降ったらすぐ傘ささないかんので>
<雨に当たったら、髪の毛が抜けるけんな!!>とさんざん言いまくり
幼い私をビビらせてくれたものだった。
幼かったため、<なぜ>雨に濡れてはいけないのかの理由が理解できないまま
私はその後ずっと、かなり大きくなるまで<雨に濡れたら髪が抜ける>
と信じ込んでいたのけれど。
私より下の人にはないだろうな、こんな記憶。

信じ込む・・・・・・と言えば、私の知人に、幼児の頃、カ◎ビーの<かっ◎えびせん>が好きで好きで
毎日モリモリ食べまくっていた人というのがいる。
幼児だから自己規制がきかないのだが、そんなに食べれば当然晩ご飯が食べられない。
それが続いたある日、年の離れた高校生のお姉さんが一計を案じて彼女にこう言ったそうだ。
<◎◎ちゃん。あのな・・・・・、かっ◎えびせんにはな、
エビラーゼいうもんが入っててな。
・・・ほれその、赤いんがところどころにポチポチついてるやろ?それがエビラーゼや。
でな、それはちょっと食べるんやったらええんやけど、毎日毎日食べてたらな、体に毒がたまって
病気になって死んでしまうこともあるんやで>
<・・・・・・ほんま・・・・・??>
<ほんまやで> と、ここで遊びに来ていた高校の友達に <なぁ?>
友達すかさず <ほんまやで。◎◎ちゃん。私なんか小さい時そればっかり食べて
もうちょっとで危なかった>
<・・・・・・・・・・・・>
幼児ってたわいない。知人はすっかりびびって長い間かっ◎えびせんを食べられなかった、と言っていた。
そして世の中には<エビラーゼ>という毒素があるってことも信じて・・・。
この話を思い出すたびに、もうすぐ一歳の甥に、
なにか素晴らしい大嘘をつけないものかとワクワクしてしまうけれど
未だ思いつけないのが、残念、無念。


8月16日(木)

すっかり忘れていたが(こればっかり)
我が家はサマージャンボ宝くじを買っていたのだった。
夫が<なにか予感がする・・・>などと言って、珍しく買ってきたのだが、
時たま夫にやってくるこの<予感>、今までに当たったことなどない。

さて、旅行などでドタバタしているうちに、世間では当選番号の発表があったらしい。
夫が<忘れとった、忘れとった>と、当選番号の新聞の切り抜きを持って本日帰宅した。
やがて、<うわっ>、<あああああ、すごい!>
などという声が、私の仕事部屋までひびいてくるではないか。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
<・・・・・・なんぼ当たっとったん?>
と、さりげなく聞きながら、私の頭の中には、
大学時代年末ジャンボで10万円当てた女(知っている中での最高額当選者
の姿が点滅する。
<なんぼ?>
<6等!!3000円!!!>

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・さよですか。
よかったですね。
つまり、10枚買って、元は取ったわけだ。元本割れせず良かったのぅ、だ。
これを元手に、グリーン宝くじでも、totoでもやって、わらしべ長者を目指して下さい。
もっとも、ギャンブルにはまる人って、最初はこうやってはまっていくのかもしれない。いや、きっとそうだ。
私、高橋はギャンブルはいっさいしない。
宝くじもパチンコも、なんにもしない。しません。
なぜなら売れない漫画家なんて人生そのもの、毎日がギャンブルだからだ。
生活態度くらいは、コツコツと地道に堅実でありたい!

朝:目玉焼き、サラダ(カイワレ、トマト、きゅうり)
  フランスパン2切れ、オリーブオイル、オレンジ、紅茶
昼:昨夜の豆の煮込みの残り
  リンゴ、どくだみブレンド茶
夜:冬瓜の煮物(冬瓜、オクラ、焼き豆腐、梅肉)
  ニンニクの芽と干しエビの炒め物、豆乳


簡略・夏休み日記  8月4日〜8月12日

8月4日(土)

旅行出発に当たっての心配事は、ゴーヤの水。
以前TVで見た通り、ビニール袋に水を入れ、一カ所をセロテープで補強。
補強箇所に針で小さく穴をあけたものをプランターの土の上に置く。
すこ〜〜しずつ水が出て、一週間は持つはず・・・・・・・。頑張ってくれよぅゴーヤ。
と祈りつつ愛車キューブにて出発。
目指すはまずは奈良県の大台ヶ原山中。標高1600メートル。
高松→徳島→(フェリー)→和歌山→奈良・五条→大台ヶ原
午後7時、大台ヶ原の大台荘という宿に到着。夕食は7時までなのでこれは事前にキャンセル。
ああ、ああ、しかし遠かった。

朝:フランスパン2切れ、オリーブオイル、オレンジ、コーヒー
昼:ローソンの野菜サンドイッチ、わかめのサラダ、トマトジュース
夜:五条市内のスーパーで買ったベーコン入りのフランスパン(エピ)、リンゴ
  持参のドリップコーヒー(モンカフェ)

8月5日(日)

日本一の多雨地帯、大台ヶ原。だが、朝から良い天気。
もっとも朝の天気などは当てにならない。
昨年ここに来た時は、午前中快晴でも午後からとんでもない雷雨になっていたのだから、
2日とも。
天候が安定しているうちに山歩き。ポピュラーな東大台ヶ原は昨年歩いたので
今年は西大台ヶ原へ。ほとんど人とも出会わず静か。静か。
東には野生の鹿がワンサといるのだが、こちらにはなぜか姿を見せない。
そのかわり鳥多し。アカゲラというでかいキツツキがやたら飛び回っている。
しかしアカゲラとかクマゲラとか、なんであんな頭のてっぺんに真っ赤なベレー帽
みたいな羽が、丸く生えているのやら。そうそう丹頂鶴もそうだっけ。
目立ってしょうがないと思うのだが、自然の中ではあれがいいのかしら??????
霧が出ると迷うそうな樹海の中を歩いて、本日の歩行数は
1570歩・・・・・・・・。ちょっと物足りない・・・・・・・。

朝:アジの干物、みそ汁(中身は忘れた。・・・・・わかめの切れ端・・・?)
  漬け物、焼き海苔、持参のクラッカー(バランスオン・ハーブ味)、持参のコーヒー
昼:大台荘の食堂で山菜うどん680円!!
  (山の上だから、怒ってはいけない)

午後から和歌山県の熊野山中の湯の峰温泉へ移動。
旅館に着いての第一声は<洗濯機ありますか???>。
山歩き旅行は、どこでどう洗濯しながら旅をするかで毎年頭が一杯になる。
今日着て歩いた服はもうすでに汗でドロドロだ。こんなものを一週間も持って歩けるわけがない!
幸い<あります、どうぞ>と言ってもらえたが、心の内では<ない>と言われたって
拝み倒して宿の洗濯機を借りる決心をしていたのだった。
洗濯干し用ロープ、洗濯ばさみ、洗剤、持参。無事洗濯を済ませてホッとする。
部屋の中は・・・・・・・・・そりゃ見苦しいけれども。

夜:いわゆる旅館のごちそう
  ただ、このAという旅館は、量がやたら多くなくて助かった。
  それでもこのうえ<ご飯>を食べたら、食べ過ぎになるだろう。私は<ご飯>抜きなのでまぁOK。
  夫はあきらかに食べ過ぎ。

8月6日(月)

朝6時半に旅館の仲居さんが、<起きてますかぁ〜〜?>と奇襲をかけてくる。
朝食を7時に頼んでいるので、さっさと布団を上げたいのであろう。
そう、この旅館は布団の上げ下ろしを自分では出来ないタイプの宿なのであった。
あわてて温泉へ朝風呂をしに。
湯の峰温泉は2回目だけれど、ここのお湯は本当に良い。
スーパー歌舞伎<オグリ>で有名になった<小栗判官>もここで病を治したそうで・・・・・・・。

さて、お湯から出て部屋に戻ると朝食が並べてある。
朝晩、仲居さんが布団の上げ下ろしをし、食事を運び、食事を下げ・・・・・・・・・
文字通り<上げ膳据え膳>の待遇なのだが、やがてこれは我々を疲れさせることになるのだった。
・・・・・・・気が休まらないのだ。
部屋に寝っ転がって本を読んだり、ダラダラダラダラとしていられないのだ。
いつ仲居さんがやってくるかと思うと、気の小さい私なんぞは・・・・・・・もう・・・・・・。

ともかく、食事をすませ、本日は奈良県の十津川村へ、温泉にでも浸かりに。
朝、熊野は雨だったが十津川へ着くと晴れた。
でもまたきっとそのうち大雨になる・・・・・と思っていたら案の定午後3時ごろ
ものすごい雨が降ってきた。ちょうど温泉に浸かっていた時だ。
露天風呂から皆がドヒャ〜〜〜〜〜〜と言いながら逃げてくる。気の毒だけれど可笑しい。
この辺を旅行するのは、一昨年、去年に続いて3年目だけれど、相変わらず雨が多い。
日本最小降雨地帯・香川県に住む高橋などは、毎年感心してしまうほどだ。
近畿地方も今年は雨不足と聞いているが、ここ紀伊半島の山中にいる限り
<ホンマかいな??>という感じである。
それでも地元の人は、今年は雨、少ないですよぉ、と言うのだが・・・・・・・。

朝:いわゆる旅館のごちそう、持参のコーヒー
昼:十津川村のこざっぱりしたレストランできつねうどん650円!
  (ここもものすごい山の中だから、おさえて、おさえて)
夜:またしても旅館のごちそう

8月7日(火)

目覚めると本日も土砂降り。とっても熊野らしい一日の始まり。
今日は、仲居さんの奇襲攻撃を受ける前に、とっとと朝風呂へ。
リラックスできているんだか、よけい緊張してるんだか・・・・・・・。

私の膝の調子が良くないので、予定していた<熊野古道>歩きは中止して
熊野山中を車でウロウロする。
今年は行く予定ではなかった、和歌山県新宮市や那智山へもまた行って
熊野三山を参る。
新宮市・・・・・・と言えば、私はけして熱心な読者ではないのだが、
やはり作家・中上健次(字、あってるかな?)の故郷、である。
しかし、新宮市にとっては<詩人・佐藤春夫>の方がメジャーらしく、
今年はとうとう、市立佐藤春夫記念館まで出来ていた。ほぇ〜〜〜だった。

朝:旅館のごちそう、持参のコーヒー

・・・・・・・・・・・ああ、もうもう我慢できない。
いくらなんでも<うどん一杯に650円>なんてぇ生活!!
というわけで、本日は倹約!

昼:スーパーで買ったリンゴ198円、トマトジュース105円
  持参のクラッカー(バランスオン・ハーブ味)を二人で分ける。
夜:またしても旅館の・・・・・・・・・・・。ああ、ああ、野菜が足りない!!!!!!

8月8日(水)

今日も雨の朝。
そして、この旅館での最後の朝食。
良いお湯、優しい人々、洗濯機も貸してくれたし・・・・・・・・・。
でも、でも、私はもうこりた。
こういうのは、もう金輪際止めましょう!・・・・・と心に誓った。
上げ膳据え膳、布団まで上げ下ろしてくれる、いわゆる旅館というやつは、である。
本当に緊張した。気が休まらなかった。とほほほほほほほ〜〜であった。
私は荷物を投げ散らかし、畳に寝っ転がって本を読み、あげくに大の字で眠りこけたかったのにぃ。

午後から紀伊半島を縦断して、和歌山県紀伊田辺市へ。
厚生年金の宿泊施設ハートピア紀伊田辺へ。
着いてさっそく、<洗濯機ありますか?>。
あった。あるとは予測していたけれど、ホッとした。思う存分洗濯。
部屋にロープを張り巡らして干す。
余談だが、私と夫はあらゆる旅行のたびにこれをやっているので
干場のない部屋になんとかかんとかロープを張って干場を作り出すプロである。
さて!!ここは食事は食堂へ食べに行く方式なので、安心して荷物を部屋に散らかす。
やったぁ〜〜〜〜〜〜やったぁ〜〜〜〜〜〜やったぁぁ〜〜〜〜〜〜っ
てな感じだ。
好きな時に布団もしける、この自由!!

朝:旅館のごちそう、持参のコーヒー
昼:???ど忘れしてる
夜:またまたごちそう
  
あぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜野菜プリーーーーーズ!!! 

8月9日(木)

本日田辺市は、良い天気。
紀伊半島の西側って天気いいのだなぁ。
紀伊半島は、潮岬から東と西、そして内陸部でそれぞれものすごく天気が違う。
というより、天気が良く<南国>って感じなのは西側だけなのではないのか???
白浜なぞがあるのもこっち側で。
他は日本一の多雨地帯。
そういうわけで、天気予報で和歌山市の天気なんか見ても、
実はあまり役には立たないのであった。

さて、本日は好天の田辺市で遊ぶ。
田辺市と言えば、世界に誇る粘菌学者<南方熊楠先生>が晩年に住んだ地。
その住居が今も残っているというので見にゆく。・・・・・・が、
田辺市って江戸時代の武家屋敷みたいな家がやたらと残っている街なのだった。
由緒ありそうな家を見ては<これか!?!>と走り寄るが、
普通の会社の事務所だったり、一般の家だったり(すごい固定資産税だな)。
ようよう見つけた先生の家は・・・・・・・・・。
・・・今も子孫の方が住んでいるそうで・・・・・・・、なんか、色々補修されていて・・・・・
かえって普通の家のようだった。まぁ・・・・・・・仕方ないけれど。
午後は天神崎というところで磯遊び。日本最初のナショナルトラスト運動で買い戻した土地だそう。
とっても日に焼ける。歳なんだけれど。

朝:取り放題のサラダが出た!!!
  ほとんどキャベツだったが、砂漠で井戸を見つけた遭難者の気分で、3回おかわりをした。
  本当は5回したかったんだ!!
昼:田辺市内でおろしそば600円
夜:相変わらずごちそう

8月10日(金)

5時起床。6時には宿を出て、熊野古道の<中辺路(なかへち)>を歩きにゆく。
天気予報では、西日本全体が天気悪し・・・・・紀伊半島全域も雨というが・・・・・。

2年前の夏、初めて熊野古道を歩きに来たのだが、その年は地元の人も
<今年は雨が多いですわ>というほどの気象で、かなりすごい思いをしたものだった。
最大の難所といわれる<大雲取越え>というコースを行ったのだが、
これが、晴れのち土砂降りのち晴れのち土砂降りのち晴れのち濃霧、
などというガッツを試されているような天気で、こんな中7時間かかって那智の滝のある
那智大社までたどり着くという経験をしたのである。
この経験のおかげで、<熊野はムチャクチャ天気が悪い>と刷り込まれた高橋。
そういうわけで、今年は最初から雨の中じゃ・・・と腹をくくって登山口まで出かけたのだが・・・。

予想に反して、登山口にたどり着くと、空には青空さえ見え始めた。
かといって油断する気にはならないが、とにかく歩き始める。
本日のルートは熊野古道中、もっともポピュラーなルート、とはいえ、ガイドブックを見ると
7時間くらいかかる道なので、気合いを入れて、さっさと行かねばならないのだ。
でないと、帰りのバスの便がなくなってしまう。
さて、歩くにつれて天気はどんどん良くなるが、積乱雲が現れてくると逆に雷雨がくる証拠。
昼食をすませたあたりから、空のかなたでゴロゴロと音がし始める。
雨は我慢するが、雷はまずい。
パラパラと雨が降り始める中、あせりつつ先を急ぐ。
なんとか、かんとか、熊野大社本宮へたどり着いたのは、午後一時半。
ガイドブックはかなり余裕を持たせて時間を書いてあったらしく、休憩を除けば5時間で到着した。

お参りをすませた後、
本宮大社そばの、立て替えたばかりのりっぱな町役場へさりげなく行き、トイレで着替え。
なにせ下着からなにからぜ〜〜〜〜〜んぶ着替えなくてはならない汗まみれなので
できればこぎれいなトイレでそうしたい。おばさんとは言え、女としては。
よって、以前からこの新しい役場のトイレには目を付けていたのだった。
申し訳ないけれど、でも、観光客として、ちゃんと町にお金落としてますから・・・・・ごめんねっ。
さて、本日の歩行数 29920歩 ・・・・・・・・お、惜しい!!
思わず役場のロビーで80歩、足踏みしそうになった高橋だった。

朝:早朝出発のため宿の朝食はキャンセル
  前日買っておいたチーズ入りフランスパン、ロースハム、トマト、野菜ジュース
昼:フランスパン、チーズ、リンゴ、お茶
夜:またまた旅館のごちそう

風呂の後、体重を量ってみたら、前日より1キロ減っていた。
ぜ〜〜んぶ汗だ。

8月11日(土)

紀伊田辺→和歌山→(フェリー)→徳島→高松

徳島に着いた時、あまりの天気の良さと空の広さにあっけにとられた。
高松に向かう途中も、ずっとあっけに取られっぱなしだった。
香川県てやっぱり天気が良すぎる。山が低くて、空があまりにも広い。
<東京には空がない>と、高村光太郎の妻智恵子は言ったそうだが
いったい昭和初期の東京のどこを見て、空がないなどど思ったのか。
今の感覚では不思議でしかないが、
熊野や十津川には、あきらかに空がない。ただただ深い高い山がある。

さて、無事家に着き、玄関を開けたとたん、二人してベランダのゴーヤへ突進したが、
幸いにして無事スクスクと伸びていたのだった。ヤレヤレヤレ。

夜:にんにく山ほど×山ほどのペペロンチーニ
  サラダ(サニーレタス、トマト、きゅうり、緑ピーマン、生ハム)
  チーズ、ワイン

今回の旅行の全走行距離はほぼ1000キロメートル。
普段一年に3000キロメートルしか走らない我が愛車キューブには、
地獄の一週間であったと思われる。ご苦労であった〜。

8月12日(日)

本日は何があろうとも、
台風が来ようとも、槍が降ろうとも、
絶対にうどん屋に行くのだっ!!!

・・・というわけで・・・・・・

昼:近所の<春日町市場>にてセルフのうどん
  かけ小150円、てんぷら2個で160円

・・・・・・・・・・・・・香川県って・・・・・・・・・・・・・。
ああでも、このまま雨が降らなきゃ、うどん屋が休業してしまう。神サマ!!


8月1日(水)

おおっ!
これがユングの言う<シンクロニシティ>かいな??

と、思わず膝をたたいてしまった。
今朝の朝日新聞を見て。

朝日新聞の社会面にこういう記事が載っていたのだ。
<おりょうさんではありますまいか>。
おりょうさんというのは幕末の志士坂本龍馬の奥さんである。
で、このおりょうさんのと思われる写真が新たに見つかった・・・・・という記事の内容。
何が<シンクロニシティ(意味ある偶然の一致)>かと言うと
ちょうど今、司馬遼太郎さんの<龍馬がゆく>を私が再読中だったからだ。

司馬さんの書いた新撰組の物語を少し前に読んで、
そこから無性に<龍馬がゆく>も読み直したくなったのであった。
あの青春文学の傑作を。
・・・・・・が、我が手元にその本はない。
なにせ文庫本で全8巻もある話なのだ。
片付け魔の高橋には鬼門のような冊数の物語ではないか。
・・・・・読みたいのは山々だけれども、今回も本を買ってまで読むのは・・・・・・・・
と、思いつつ市立図書館へ行ったら、
奇跡のように<龍馬がゆく>が書架に並んでいたのである!!
信じられなかった。
さすがに全巻ではなく1.2巻は貸し出し中であったが、残り3から8巻まで
美しく棚に並んでいたのだ。
司馬遼太郎さんの本が、読みたい!!と思った時にちゃんと図書館に残っているなんて
滅多にあることではない。
もうこれは神サマが<読みなはれ>とおっしゃっているとしか思えない。
というわけで、残っていた全部の巻をガシッとつかんで貸し出しカウンターへ突進した高橋。
6冊も独り占めして他の市民に悪い・・・・・・・とチラリとは思った。思ったが、
こんな奇跡をむざむざ見逃してどうする?!?である。
かくして、2週間後には返しますゆえなにとぞご容赦、と借りてきたのであった。
で、
まさに今日、読んでいた部分でおりょうさんが物語に登場してきたところなのである。
そこへこの新聞記事、だ。
おおおおおおおお、と思っても仕方ないと思う。

ただの偶然やんかぁ〜〜・・・・・・・と思う人も世の中にはいるだろうが、
私はこういう時、
<ウッキャーーーーーー!これがシンクロニシティなんやね〜〜〜>

と小踊りしてしまうたちなのである。
そのほうが、毎日がきっと多分、楽しいと思うから。



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