Webパワードールの物語
2282年 無人探査船により発見された「惑星オムニ」は、地球からの移民の受け入れを行った。その後、惑星オムニはオムニ政府を樹立、人口は19億人に達し、2535年地球政府軍に対して独立戦争を仕掛けた。
オムニ独立軍は国力で圧倒的に劣っていたが、装甲機動歩兵「パワーローダー」を運用する特殊作戦部隊を編編制、戦局を優位に導き、地球からの独立を勝ち取ることに成功する。
従来の戦力では困難な「敵中降下による強襲作戦」、「要人の救出」、「要地確保」等にさまざまな特殊任務を遂行する。女性の兵士のみで編成されたこの特殊作戦部隊は、DoLLS(Detachment of Limited Line Service)と呼ばれ、オムニ軍最強の部隊として知られることとなった。
DoLLSはこの後に起こる戦争でも編成され、高い作戦遂行能力でオムニ軍を勝利に導いてきた。
2605年には人口が100億人を突破、大都市のスラム化や失業率の増加等の問題を抱えることになった惑星オムニでは「サイフェルト州」が共和国として独立を宣言。オムニ軍に対して戦争を挑んできたが、ここでも再編成された特殊作戦部隊「DollS」の活躍により、またもオムニ軍の勝利に終わった。
戦争が終結し、惑星オムニにはしばらくぶりの平和が訪れたはずだった。
しかしサイフェルト軍の残党はいまだ世界各地に残っており武力衝突が繰り返される状況が続いていた。治安の早期回復に追われるオムニ軍は、頻発する戦闘に迅速かる効率的に対処するため大掛かりな体制変更に踏み切った。
「DoLLS」をモデルにした女性の兵士のみで構成された作成部隊を主力とする基地を各地に設立、これらの部隊も「DoLLS」と呼ばれた。そして、その基地単位に従来では考えられないほどの裁量権を与え、あたかも独立した一個の軍隊であるかのように自由に活動できるようにしたのである。
こうしてオムニ軍は、サイフェルト残存勢力の掃討作戦を実施することに決めたのであったが・・・。