近い将来、世界の情勢は資源確保のための領土紛争と、民族と宗教を守るための内戦により悪化の一途をたどる。
米国、ロシアを始めとする強大国の紛争地域への軍事介入は継続され、強大な経済力を基盤に急浮上した中国もやはり、利権を狙ってパワーゲームに同参することとなる。いわゆる新たな冷戦(A New Cold War)の到来だった。
米国は秩序と勢力を維持するための新たな軍事的パラダイムの必要性を感じ、EUを始めとした外交的に親交を結んできた複数国家を一束にして、既存の平和維持軍(PeaceKeeping Force)と形を異にするMAF(Military Alliance Force)を創立する。
危機感を感じたロシアと、米国と外交的対立の姿勢を取った南米軍事同盟と中東国家を連合して、反米同盟AUA(Anti-US Alliance)を結成するに至る。
彼らは対外的に世界の平和と世界の均衡発展を唱えたため、公式的な軍事行動は不可能であった。しかし各国は、自国の利害打算と自国民の保護のため、多方面に渡って複雑かつ多様な作戦を遂行できる軍事組織を必要とし、これはそのまま、各国が保有する特殊部隊の役割となった。