パンドラサーガの物語
遥か昔、魔法を基礎とする優れた技術を持つ帝国が存在した。
帝国は巨大な力を背景に世界の全てを手に入れるかに見えたが、永遠の栄華を誇る前にあっけなく滅んでしまった。
人々は口々に滅びの理由を噂したが、いつしか興味も薄れ、全ては歴史の流れに飲み込まれてしまう。
その後、しばらくして3つの国が興る。
信仰に重きを置く国、自由を求める国、絆を礎とする国。これらの国々は諍い事を起こしながらも均衡を保っていた。
均衡は長く続き、このまま何事も穏やかに過ぎ去っていくかと思われたその時、失われた帝国の領土、力、栄光、それら全てを我が物にせんとする男が現れ事態は急変する。
その男の名はブラーム。
彼は自らの野望を果たすために悪魔と契約を取り交わす。その対価として悪魔が糧とする人間の怨嗟や苦痛を差し出そうと世界を犠牲にすることを選んだ。
人々を嘲笑うかの様に張り巡らされた奸計により諍いが憎しみを生み、ついに戦争が起こる。
そんな折、中立領アスティアで事件が起こる。
ブラームの策により各国がアスティアに覇権を求めて侵略したが、巨大な閃光と共に地域一体に駐留していた各国の部隊はほぼ壊滅する。
中には一命を取り留める者達もいたが、皆記憶を失っていた。
彼らはどこの国にも属さない冒険者となり、失われた記憶を取り戻すために、そして今はまだ判りもしない未来の目的を達成する為にmアスティアを拠点とする長い旅路につく・・・。
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