創世記 〜世界の創造〜
女神アルテアが創造した世界。そこは二匹の守護竜によって守られた「慈愛に満ちて調和の取れた美しい世界」だった。
永遠に続くかと思われた平穏は、もう一人の女神ペスティネルの悪しき感情によって突如として奪われた。
ベスティネルの計略によりアルテアは「目覚めぬ悪夢の病」によって苦しめられ、その影響はアルテアが創造した世界へも広がった。美しかった世界は徐々にその調和を失い色褪せていく。
ベスティネルが放った邪竜と二匹の守護竜との間ではじまる壮絶な戦い。死闘の末に邪竜を退けたが、二匹の守護竜も深く傷ついた。
一匹は傷を癒す為に深い眠りへ。もう一匹の守護竜はその身を七つに砕かれ、力ある宝玉「オーブ」となって世界の各地へと散っていった。
古の時代 〜黒龍の誕生と賢者の予言〜
悪しき感情を持った古代の人々は己の欲望のために「守護竜の残したオーブ」に目をつける。発見した「黒色のオーブ」に自らの力を加える事で破壊をもたらす悪しき存在、黒龍「ブラックドラゴン」を生み出した。
ブラックドラゴンはその強大な力で地上とそこに住む生物達を次々に蹂躙し支配していった。
破壊の限りを尽くすブラックドラゴンに対して、立ち向かう一人の賢者とその弟子達が現れた。賢者の生命を賭した魔法の力によってブラックドラゴンは深く傷つきその姿を消した。
賢者は弟子達にいくつかの予言を伝える。
「世界の危機は去っておらず、更なる危機が訪れるであろう。始まりを告げるのは、暁の預言者と呼ばれる存在の誕生であろう。」
過去 〜六英雄〜
そして時は流れ・・・賢者との戦いで負った傷を癒したブラックドラゴンが再び世界の脅威として再来した。
己の欲望のままに世界を破壊するブラックドラゴン。悪しきドラゴンの討伐を目的に六人の戦士が立ち上がった。
傭兵バルナック、エルフの使者ネルウィン、魔導師カーラ、聖職者テラマイ、流浪の剣士ジェイレイント、そして王国の騎士ベルスカード。
彼らを筆頭に結成された人間とエルフのドラゴン討伐隊は多くの犠牲を払いつつも、ブラックドラゴンの討伐に成功した。
現代 〜物語の始まり
ブラックドラゴンの討伐から数十年。古き賢者の予言通り、ついに星の輝きが「暁の預言者」誕生を告げた。世界各地で活性化していく闇の勢力と魔物達。
「王都セントヘイブンから遠く離れた辺境の地プレーリーでのモンスターによる少女誘拐事件。」
「雪に覆われた街マナレージでのモンスターによる護送物の強奪事件。」
遠く離れた地で起こった二つの事件は、やがて大きな禍となって一つに数速していく。
こうして「暁の預言者」を巡って物語は再び動き始めた。