PSO
−閑話休題−
(注:画像表示に少し時間がかかるかもしれません。御了承願います)
登場人物紹介
(PSO、PSO Ver.2で私が使っていたキャラ達です)
SYAKAO | AMMO | Lily |
HUmar | RAcast | FOnewearl |
REDRIA | YELLOWBOOZE | VIRIDIA |
私の最初のキャラ。 一番活躍し、 一部の人達から「サンタ」などと 呼ばれた事もあったが、 後半、中々レアが出ない事から 「不幸の赤」と呼ばれる(哀) |
チビキャラにショットガンを 持たせたい。というコンセプトから 作られたキャラ。 ちょっと邪悪な面もある(爆) |
フォース系を使おう! と安易に作られたキャラ(爆) でも、いつの間にかSYAKAOに 次ぐお気に入りキャラに。 |
Aqua | KOU | Seres |
HUnewearl | RAmar | FOmarl |
SKYLY | GREENIL | PURPLENUM |
初代DC昇天後、 SYAKAOの代わりに Ver1からVer2にかけて メインで頑張ったキャラ。 誕生して2日でレベル30に達した ある意味化物(オイ) |
結構悩んで作り上げたキャラ。 それなりに気に入っているのだが、 アイテムロスト2連発を食らうなど、 不幸な運命の持ち主。 |
インフェルノバズーカを入手&装備 するために作られたキャラ。 が、結局入手出来ず。 更に、あまりにも外見が似ている人と よく組む事になったので、 後々髪型と服の色を変える事に。 結構不幸な境遇かも。 |
※更に詳しい彼等の活躍を知りたい方は同HPのLIKINGにある
PSO日記、PSO日記’、PSO Ver.2日記をご覧ください。
(かなりの量があるのでご注意を・・・(^^;)
パイオニア2内のシティ―――
とあるビルの会議室。
ここにかつて惑星ラグオル探索において多大なる貢献をした6人のハンター達が集まっていた。
Aqua「今日集まってもらったのは他でもない―――」
静かに口を開いた銀色の髪を腰まで伸ばしてる長身のハニュエール・・・Aquaに皆の視線が集まる。
Aqua「惑星ラグオルに新たに未知の場所が発見されたらしい」
ざわ・・・
室内に動揺が走る。
Lily「それは―――つまり―――」
赤毛のフォニュエール・・・Lilyが鋭い目つきになる。
その視線に答えるかのようにAquaは一枚の手紙を出した。
Aqua「ここに、総督直々の要請書がある」
AMMO「また、ボク達に探索に行けと?」
やたら背が低いレイキャストが戸惑いの表情を見せながら―――硬い金属の顔で本来表情など分からないが、なんとなく雰囲気で―――呟いた。
Aqua「いや」
AMMO「?」
AMMOの呟きを否定し、少し間を置いて・・・
Aqua「”達”では無い。先発隊には私達6人の中から1人だけだ」
ピキーーーーン
一瞬にして室内が凍りつく。
Lily「へぇぇ・・・つまりぃ・・・」
Lilyの顔がどこかゆがんだ愉悦に満たされていく。
ハンター達にとって、未知への探索は危険も大きいが、それだけ・・・いや、時には想像以上の見返りがある。
特にその一番手となると己の腕次第で如何様なる見返りがあろう事か・・・
Seres「・・・富も名声も独り占め・・・」
透き通るようなプラチナブロンドの髪を三つ編みにしたフォマール・・・Seresの一言で場の気温は更にバナナで釘が打てそうなくらいにまで下がる。
と、同時にAqua、Lily、Seresの間にラゾンデ級の雷が落ちたかのような錯覚に陥る。
Lily「そぉねぇ・・・まあ、あんたのような中途半端な強さの精神力しか持たない低能なヒューマンじゃ、途中で野垂れ死ぬのが関の山だろーけどね」
Seres「・・・玩具のような武器しか持てない貧血持ちのニューマンに言われたくないですね・・・」
ぶちっ
Lily「言うじゃない・・・」
KOU 「ままま、二人共抑えて・・・」
気の弱そうなオールバックのレイマー・・・KOU が咄嗟に二人の間に入りなんとかなだめようとするが・・・
Lily「あんたは黙ってなさいっ!」
罵声と共に突き出した手のひらが赤い光に包まれ・・・
Lily「ラフォイエ!」
ごうんっっ!!!
手のひらより出現した紅蓮の火球は一直線に飛来し、KOU を捕らえた瞬間、火球は激しく四散する。
Seres「・・・こんな所でテクニックを行使しても無駄よ・・・」
Lily「ふん!分かってるわよ、そのくらい」
シティ内・・・特に公共の場、重要な人物、物などがある場所においてはテクニックによる犯罪を抑止するため、アンチ・テクニック・フィールド(ATF)が常時作動している。
(注:これは私が勝手に作った設定なのであしからず(^^;)
当然、この会議室にもこのATFが設けられているが、それほど重要な場所ではないため、その効力はさほど高いものではない。
それでも、攻撃系テクニックの威力を十分の一ほどまで抑える事を可能としている。
激しく睨み合う二人の間で真っ黒こげになったKOU が力なく倒れる。
本来の十分の一しか威力が出なくても、フォイエ系最上級テクニックであるラフォイエの直撃を食らったのだ、無事であるはずがない。
が、無事ですまなかったのはKOU 一人だけではなかった。
Lilyは術者として自らの放ったテクニックに対して防御フィールドが自然に働いていて、Seresは咄嗟に自らAFTを発動させ身を守ったのだが・・・
少し離れた位置に居たAquaは・・・熱風に煽られ、顔を煤だらけにして、とても・・・とても冷静な表情で氷よりも冷ややかな視線をLilyとSeresに放っていた。
そして、視線はそのまま、スッと立ち上がる。その手に見慣れた小型のフォトン発生装置(グラディウスらしい)を携えて・・・
その様子を戦々恐々と遠巻きに観ていた二人・・・
AMMO「SYAKAO。一応キミが年長者なんだから止めに入らないと」
SYAKAOと呼ばれた銀色の髪をポニーテールにしているヒューマーは机の下で、机を支えている壁のような”足”を背に体操座りの格好のまま悩んでいた。
SYAKAO「いやぁ・・・どうもこういった争い事は苦手で・・・」
何故かちょっと照れた顔をしてみせるSYAKAO。
AMMO「キミはそれでいいのかもしれないけど、ほら、KOU が・・・あ、また踏まれた」
見ると対ダークファルス戦でも見たことないような激しい戦闘がこの決して広くはない会議室内で行われていて、そのど真ん中で未だ復活しないまま3人に代わる代わる踏みつけられ・・・時には攻撃系テクニックを受け続けているKOU が居た。
SYAKAO「うーーーーーんーーーー・・・」
AMMO「むう、あのKOU の上に浮かんでいる光球ってひょっとして・・・」
暫し、横たわるKOU の上に浮かぶ、見てると何故か目の前が真っ赤に染まる感じにおそわれる光球を静観する。
SYAKAO「・・・・・・・・・・・・・・・なあ・・・AMMOくんはムーンアトマイザー持ってるかい?」
AMMO「・・・いや、流石にシティ内で持ち歩くヒトってのは中々居ないだろう・・・と、いうかキミはリバーサー習得してなかったっか?」
SYAKAO「一応、ここもATFが作動してるからねー。いやー、残念残念」
AMMO「・・・・・・・・なんか嬉しそうだな・・・・話しの切り替えしも早かったし・・・・」
半眼で(アンドロイドなので雰囲気でしか分からないが)SYAKAOを見つめるも、当の本人は軽く明後日の方を見ている感じだ。
AMMO「(現実逃避してるな・・・)」
ふと、太股の格納スペース(特殊に改造した)に手を入れ、中身を取り出す。
出てきたのは護身用としていつも持ち歩いているアレストロックガン。
AMMO「(武器のランクでいえば、今、Aquaが手にしているグラディウスとは比べ物にならないくらい低いものだが・・・)」
このアレストとはエレメントと呼ばれる武器の特殊能力の一つで、相手に麻痺の効果をもたらす系列で最高のものである。
AMMO「(このエクストラアタックを3連発して、3人同時に動きを止める・・・)」
そう考え、ロックガンのセーフティーを外す・・・が、すぐに元に戻す。
AMMO「(でも・・・通常攻撃(アタック)に対して、エクストラアタックの命中率はその約半分・・・3人連続でヒット出来る確率は・・・)」
AMMOは思考回路は過去のメモリーと数値上だけの演算などを統合し、導き出された結論は・・・
死。
とりとめなく自分の黒いボディが冷えていくのが分かる。
この感じ、前にもあった。
確か、まだ駆け出しで、実力がついてないもかかわらず無謀にも遺跡に挑み、デルセイバーに追い掛け回され死を覚悟したあの時。
その光景が脳内で何度も何度も映し出される。
ここは危険だ。ここはキケンだ。逃げろ。にげろ。ニゲロ。
AMMOの思考回路である英断が下された。
”触らぬ神にたたり無し”
AMMOはそっと、セーフティのかかったままのロックガンを元の 場所に戻した。
AMMO「KOU ・・・成仏してくれ・・・」
未だ激化し続ける修羅場の元、永久に眠るKOU にそう言い手を合わせる。
AMMO「さて・・・」
もうここに居る理由は無くなったので(←外道)、唯一の出入り口である扉を確認し、そこへ向かってほふく前進を始めた瞬間―――
ごうんっっっ!!!!
突然の爆音と共に、特殊合金製の扉は室内に吹き飛んできて、その先に居たAMMOを巻き込みつつ会議室内の壁にめり込む。
???「ちょっと待ったぁ!!」
もうもうと立ち上がる煙の中、高々と右手を上げる姿が映る。
???「捜索隊一番手を決めるにあたって、我々を忘れてもらっては困るな!!」
意気揚々と名乗りあげたのは見慣れぬ3人組・・・
そう、最近ハンターズに新たに登録されたフォーマー、ヒューキャシール、レイマールの3人である!
Aqua&Lily&Seres「やかましいっっ!!!!」
どぐぅんっっっっ!!!!!!!!
見事にハモった罵声と共に放たれたラフォイエの3重奏。
さしものATFでも、これほどの威力は抑えきれず、素の威力のまま開放されたラフォイエ×3は術者の防御フィールドなどまったく無視した凶悪なまでの破壊力をふるい、術者、対象、その他もろもろを巻き込んで全てを吹き飛ばしつくす。
そして―――
SYAKAO「・・・ーる、はれたー、ひーるさがりー・・・」
死屍累々の瓦礫の中、未だ体操座りのまま一人何故かドナドナを口ずさむSYAKAO。
SYAKAO「・・・ドナドナドーナー・・・ん?」
異様な静寂に気付き、やっと視線を明後日から現実に戻し、あたりを見渡す。
目に映るのは無数の瓦礫と、大きく開いた・・・というか壁ごとなくなっている廊下への扉。
背中には机を支えていた壁のような”足”がかろうじて残っていた。どうやらこれが全ての災厄から守ってくれたらしい。
後・・・KOU (永眠中)の上にあったのと同じ光球が7つほど増えていたがさして気にならなかった。
しいていえば、6つの光球の下にはそれぞれ倒れた人が居るのに、1つだけ鉄板と壁にサンドイッチされている物体の上にある光球が少々気になったくらいである。
と、ふと焼け残った紙切れが目に入る。
SYAKAO「総督からの要請書・・・か」
ふうっ、とため息をつき、紙を拾う。
SYAKAO「いやはや、こんな紙切れ一枚に・・・人の欲とは醜いものだねぇ・・・」
なにやら悟りきったような顔付きになったかと思ったら、そのまま手に持つ紙を素知らぬ顔で懐にしまう。
SYAKAO「うんうん。皆の達せられなかった願いは私が叶え・・・」
そこまでだった。
彼が言葉を発せられたのは。
彼から言葉を奪ったのは何者でもない。
恐怖。
目の前にその化身が居た。しかも3人。
Lily「なーーーにかなーーー?その懐にしまったモノはーーー」
目がすわっている。
Seres「・・・是非とも拝見したいものですね・・・」
声にドスがはいっている。
Aqua「こちらに渡してもらいましょうか・・・SYAKAO」
血まみれの顔で。
SYAKAO「ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっっっっっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
3人はそれぞれ手に持っていた使用済みのスケープドールをほおり投げその手に、ある者はフォトン発生装置を握り締め。ある者は精神の力を宿らせ、静かに・・・静かに歩み寄ってくる。
宴は始まったばかり。
南無南無(チーン)
完(合掌)