3.排泄は連続した日常生活で成り立っている
(1)排泄に組み込まれた日常生活動作

排泄に必要な機能は、

 

@尿意・便意 ★→大脳の機能

●→運動機能

▲→膀胱・尿道の機能

Aトイレ・便器の認識
B移動
C脱衣
D便器へのアプローチ
E排尿・排便
F後始末
G着衣
H移動
排泄動作はこれらを連続してスムーズに行える高次な機能によって成り立っている。したがって、この機能のどれか一つでもできなくなると、排泄に問題が起こる可能性が高くなる。

また、移動、更衣、保清、食事、補水および環境整備がうまくいかないと、排泄トラブルを抱えることになり。逆にいうと、排泄にしっかりと関わることは、日常生活全体が向上するし、廃用性の問題を防ぐことにもつながる。

 

(2)排泄動作の障害とその原因

表1 排泄障害とその原因

  障害 原因
 尿意・便意を感じない

 尿意・便意が正しくない

@ 神経損傷(脊髄損傷、骨盤内の手術、糖尿病、神経難病)など

A 廃用性(安易なオムツ、バルーンカテーテルの使用)

B コミュニケーション不足

C 重度の認知症など

 トイレ・便器を認識できない @ 視力障害(白内障、糖尿病など)

A 認知症

B トイレや便器がわかりにくいところにある など

 移動ができない

 腰上げができない

 寝返りができない

 座位保持ができない

 横移動ができない

 立位が取れない

 歩行ができない

 拘縮、麻痺、筋力低下、疼痛、バランス不足 など

 視力低下

 段差や階段などの住宅環境の不適合

 福祉用具の不適応

 衣服の着脱ができない @ 手先の麻痺、拘縮、振戦

A 厚着、きつい服、複雑な服など衣服の不適合

B 認知症 など

便器を使用できない @ 膝関節の問題 A バランス不足 B 手先の巧緻性の問題

C 便器の不適合 B 認知症 C 尿線の不正確 など

排尿・排便障害 蓄尿・排尿障害 膀胱・尿道の障害

切迫性尿失禁 

腹圧性尿失禁 

溢流生尿失禁

頻尿・排尿困難

蓄便・排便障害 直腸・肛門の障害

便失禁

下痢

便秘(弛緩性、直腸性、痙性便秘)

 後始末ができない

 拭けない

 流せない

 その他

手先の巧緻性の問題、拘縮、手が陰部に届かない、バランス不良、筋力低下、視力低下、認知症、住環境、福祉用具の不適合

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