清潔

入浴の湯の温度は40〜43℃が適当だとされるのはなぜか? 一般には、40〜43℃の温度が、温熱作用として皮膚や筋肉の血液循環を盛んにし、新機能を亢進させて全身の代謝を高めるためです。
★入浴の全身への影響

1)温熱作用
・循環促進:脈拍の増大
・血圧の変動
・神経感受性の低下:リラックス、鎮静

2)静水圧作用
・新陳代謝の促進
・循環促進:抹消の血管への作用と温熱効果との相乗作用
・腹部圧迫により横隔膜挙上:呼吸運動が活発になる

3)浮力作用
・筋肉の負担軽減:疲労回復
・関節可動範囲拡大:運動機能回復

入浴は食直前、食直後は避けたほうがよいのはなぜか? 入浴により皮膚の血管は拡張し、そのため内臓の血流量が減少して消化に影響しやすいため。
患者の入浴時間は、5〜10分くらいがよいのはなぜか? 患者の体力消耗を少なくし、入浴効果を上げるため。
 下肢を清拭するとき抹消から中枢に向かって拭く理由。 心臓に向かって求心性に清拭しているので、血液の循環が促進されるためです。
★抹消から中枢に向かって拭く

 抹消から中枢に向かって拭くということは、静脈血およびリンパの流れの沿っており、心臓に向かって求心性に清拭していることになります。その結果、血液循環が促進されるために、マッサージ効果も生まれます。

★清拭(セイシキ)効果

 清拭は、入浴できない患者にとって、体を清潔にする唯一の手段です。入浴のように湯につかることはできませんが、温熱と水分を含むタオルや洗剤効果で、身体の清潔がはかれます。また、エネルギーの消耗による疲労感は入浴よりも少ないため重傷患者にも適応できます。
 また、清拭は患者と看護者のコミュニケーションをはかる機会となったり、患者の全身の観察もごく自然にできます。

〜清拭時のポイント〜
@患者に疲労感を与えないように、体位変換を行う。
A洗面器にはできるだけ熱い湯を準備する(50〜54℃)。
B保温力を高めるために、タオルを数枚重ねて用いる。
Cウォッシュクロスを手に巻いて使用する。(爪がかくれ、拭く面に厚みがでる、クロス端が患者の皮膚に触れない)。
D筋肉の走行に沿って拭く。
E拭いた直後は必ず水分を拭き取る。

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