血圧

血圧を上腕で測定するのはなぜか? 単純にほかの場所よりも測定が容易であることと、もう1つは、臥位でも心臓と同じ高さになるからです。
同一側で血圧を測定するのはなぜか? 本来、血圧には左右差はないのですが、健常者でもときには左右の腕で血圧に差が見られることがあるからです。
血圧計を心臓の高さと同じになるように置くのはなぜか? 血圧は心臓の高さで測定するとことが原則で、心臓より高かったり、低かったりすると、正確な値が得られないためです。
マンシェットの幅が年齢や体格などから決まっているのはなぜか? 腕の太さとマンシェットの幅および長さが合っていないと、正確な値が出ないからです。
マンシェットを巻くとき、指が1〜2本入る程度の強さで巻くのはなぜか? あくまで、これは目安ですが、マンシェットのまき具合で血圧値が変わってしまうからです。
マンシェットのゴム嚢の中央が上腕のやや内側で、下縁が関節の2〜3p上方になるように巻くのはなぜか? 上腕動脈の走行に合わせるためと、肘関節部分をあけて、そこに聴診器をあてるためです。
血圧測定時、袖を肩までまくるなどして上腕の圧迫をさけるのはなぜか? 圧迫されることによって、上腕動脈の血流量が少なくなるからです。
予想される収縮期、または聴診法で得た値よりも30oHgくらい加圧して測定するのはなぜか? 上腕動脈の血流量を完全に止めて、最高血圧時の血管音を正確に聴取するためです。




血管音の層

第1相は小さな音で始まり、スワン(またはコロトコフ)の1点と呼ぶ。

第2相は低い振動性の濁(雑)音で始まり、スワン(またはコロトコフ)の2点と呼ぶ。

第3相は強い叩音で始まる。濁音は消失し、スワン(またはコロトコフ)の3点と呼ぶ。

第4相は急音弱くなり、くすんだ弱い叩音で始まる。スワン(またはコロトコフ)の4点と呼ぶ。

音の消失する点をスワン(またはコロトコフ)の5点と呼ぶ。

 

POINT

WHO(世界保健機構 (World Health Organaization)では、血圧を表1のように定めています。

・測定器具としての血圧計は、リバロッチ型水銀血圧計アネロイド式水銀血圧計電子血圧計などが使用されていま  す。

・聴診器は、聴診器の採音部(チェストピース)の形によって、ベル型膜型ベル-型があります。

・血圧の測定方法には、直接測定法と間接測定法(触診法および聴診法)があります。前者は臨床ではめったにおこないません。触診法は、聴診器を使わず、動脈を触診しながら最高血圧値を知る方法です。聴診器法でのコロトコフ音が聞こえない場合や、聴診法で測定する場合の最高血圧値を予測するためなどに行います。聴診法は聴診器を用いて、コロトコフ音を聞くことにより最高血圧値を測定する方法です。聴診法が触診法よりも、数mmHg高い値になりますが、前もって触診法で最高血圧値がわかっていれば、次の聴診法でマンシェットを必要以上に加圧して患者に苦痛を与えなくてすみます。

 

1999年の世界保健機関/国際高血圧学会委員会の高血圧管理指針委員会(WHO/ISH、1999年2月)
分類 収縮期(oHg)   拡張血圧(oHg)
       
至適血圧 120未満 かつ 80未満
正常血圧 130未満 かつ 85未満
正常高血圧 130〜139 または 85〜89
高血圧      
高血圧(グレード1)(軽症) 140〜159 または 90〜99
サブグループ:境界域血圧 140〜149 または 90〜94
高血圧(グレード2)中等症 160〜179 または 100〜109
高血圧(グレード3)重症 180以上 または 110以上
収縮期高血圧 140以上 または 90未満
サブグループ:境界域収縮期高血圧 140〜149 かつ 90未満
収縮期血圧と拡張期血圧が異なる分類に該当する場合、高位の分類を採用する。

 

血圧を測定するとき、しばらく安静にしてから測定するのはなぜか? 精神興奮、運動などによって血圧上昇をきたしためです。
体位により血圧値が変わるのはなぜか? 循環血液量の変化と体位血液反射がはたらくためです。
血管」には、性差、年齢などがあるのはなぜか? 血管の弾力性が異なり、男性高齢者ほど動脈硬化が強くなるためです。
運動、入浴、食事などで血圧が上昇するのはなぜか? 循環血液量が増加したり(運動、食事)血管の収縮(入浴)によって血圧が上昇するからです。
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