◆出血部位と症状
1)被殻出血
出血と反対側の片麻痺と感覚障害が認められます。優位半球であれば、失語、非優位半球では、失行、失認などを呈することがあります。病側を向く共同編視が特徴的です。

2)視床出血
出血と反対側の感覚障害が主となる症状です。血腫が内包まで及んでいなければ片麻痺も認められます。内下方を向く共同偏視も特徴的です。

3)脳葉出血
発症部位と一致した症状を呈します。頭頂葉には最も多く、反対側の感覚麻痺と頭痛を認めます。後頭葉では同名半盲、側頭葉では感覚性失語、視覚障害、前頭葉では反対側の上肢に強い運動麻痺と下肢および顔面の軽度運動麻痺を認めます。優位側であれば、運動性失語も出現することがあります。また、出血量が少ない例ではけいれんにて発症するものもあるようです。

4)小脳出血
頭痛、悪心・嘔吐、めまい、歩行不能などで発症します。一般に発作直後は意識障害を呈する例は少ないです。神経症状としては対抗反射の保たれ縮瞳、病側の注視麻痺、四肢の失調、抹消性の顔面神経麻痺などが見られます。片麻痺は見られないのが普通です。

5)橋出血
非対称性の四肢麻痺、脳神経麻痺が起きます。また、縮瞳(pin-point puoil)、眼球浮き運動(ocular bobbing)という特徴的な眼運動があります。血腫量が大きければ重篤な意識障害を呈し命にかかわることがほとんどです。

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