◆バイタルサイン、看護ポイント
1、呼吸のチェック
舌根沈下や吐物による気道閉塞などの呼吸障害の有無をみます。 舌根沈下による換気不全で、発する音を単なるいびきとして放置してはいけません。 ただのいびきも舌根沈下で起こりますが、これは睡眠中であって意識障害ではありませんので、刺激を加えることにより覚醒するので容易に鑑別できます。 呼吸障害による低酸素状態は脳損傷をさらに悪化させるため、気道を確保し、補助呼吸、レスピレータ装着などの迅速な対応が必要となります。

2.血圧のチェック
再出血による血腫の増大を予防するために、血圧を下げてコントロールします。では、どのくらい血圧を下げればよいのか?高血圧性脳出血の患者さんはもともと血圧が高く、また、血腫による頭蓋内圧亢進のため、搬入時収縮期血圧200mmHg以上の高血圧を呈する症例も少なくありません。だからといって、むやみやたらに血圧を下げればよいというわけではないのです。高血圧性脳出血の患者さんたちは、自動調節機能が障害を受けているために血圧を下げれば脳血流量が低下し脳虚血を引き起こし、脳浮腫をきたす可能性があります。
脳出血では、収縮期血圧180mmHg以上は150mmHg以下に降圧薬でコントロールし再出血を予防します。

【血圧上昇に対する処置】
1)降圧剤投与(持続点滴にて急性期管理)
2)止血剤投与
3)脳圧降下剤投与
4)酸素療法

★経過観察中、目標としている血圧が維持されない場合、また急激な変動がある場合はすぐにDrへ報告する必要があります。

3、脈拍のチェック
心疾患を併発していることも多く、頻脈、徐脈、不整脈などの有無のチェックが必要です。急性期には突然、脈の不整を生じたり、心停止に至る事がありますので、持続心電図モニターによる管理が必須です。

4、体温のチェック
急性期では発熱は、感染徴候がない場合でもしばしば遭遇するバイタルサイン異常の1つです。発熱を呈する代表的な疾患として、クモ膜下出血、脳幹出血、脳室内出血、椎骨脳底動脈系の梗塞などがあげられます。

【急性期看護ポイント】
1)頻回なバイタルサインチェックにより血圧値がコントロール内なのか確認。
★血圧コントロールがうまくいかない場合はドクターへ報告。
2)瞳孔不同、麻痺の出現の有無。
3)ベッドアップによる脳圧降下。
4)吸入、吸引のより気道閉塞防止。
5)排便コントロールにより腹圧を下げる。
6)褥瘡予防。

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