◆診断・治療
【診断】
診断はCTにて行われます。
血腫は発症から1週間以内であれば、高吸収域(白く見える)で、その後は淡い白色になり、最終的には1ヶ月以降は等吸収域ないし。低吸収域(黒く見える)になります。

【治療】
「保存的治療」→時間がたてば血腫は徐々に吸収されます。
・血圧のコントロール
  (ペルジピン、ヘルベッサー、ミリスロール点滴靜注)
・止血剤投与
・早期リハビリ

「外科的治療」
・開頭血腫除去術
・CT誘導定位血腫吸引術
・内視鏡的血腫除去術
・脳室ドレナージ術

【治療選択について】
保存的治療か、外科的治療かを選択する時にその適応は状況により多少異なります。意識レベル、血腫の部位、血腫量などから総合的に判断し手術適応が決まります。 手術の際には動脈瘤やAVMといった血管病変の有無が手術法の選択に大きく影響するために、脳血管撮影が必須となります。近年では3D-CT angiography やMRIといった機器の進歩により比較的容易に血管病変の描出が可能となったため患者さんに負担をかけずに検査を行えるようになりました。

1)被殻出血
血腫量が31ml以上で血腫による圧迫が内包前脚・後脚に及ぶものや脳周囲槽が変形している。(=脳ヘルニアを起こしている)症例が手術適応になります。

2)視床出血
出血部位が脳深部にあることから開頭による血腫除去術を行うことはほとんどありません。しかし、視床は第3脳室に接しているため血腫による圧迫や出血の脳室刺破により急性水頭症を起こすことが少なくありません。この場合は、意識障害や生命の危険を引き起こすことがあるので、水頭症の改善を目的に脳室ドレナージが行われます。

3)脳葉(皮質下)出血
以前は皮質下出血と呼ばれていた出血です。脳葉出血は他の部位とは異なり高血圧性の脳出血の割合が低下し、農道静脈奇形や海綿状血管腫、脳腫瘍、アミロイド血管障害などが原因となることが増えてきます。このため、脳葉出血を手術する時には脳血管撮影が必須となります。手術適応は血腫量が31ml以上、神経症状や意識障害が認められ、正中偏位が1cm以上であることなどが挙げられます。しかし、出血原因が脳動静脈奇形や海面状血管腫、脳腫瘍であった場合にはその出血源に対する根治手術が必要になります。

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