小脳
@ 左右小脳半球と小脳中部に分けられる。
小脳の外観と断面
A 機能
平衡維持・身体の位置や姿勢調節、筋緊張調節などに関係する。
種々の刺激や指令が小脳を経由することによって、運動の円滑性や統一性が得られる。
B 小脳虫部→前庭器官や延髄と密接な関わりがある。
 障害 
・躯幹失調(立位や座位でふらつく)
・歩行時の動揺
・構語障害
・眼振
★上肢の運動障害はほとんど見られない。
C 小脳半球→大脳半球と密接な関係がある。
★通常一側性で同側の患肢に症状が出現する。
(右小脳半球障害では、右側上下肢)
小脳半球障害による姿勢維持障害や歩行障害は、虫部に比べると軽い。
D 小脳性構語障害断綴性発語(スキャニングスピーチ)
爆発的であったり、ゆっくりとしたり、抑揚に異常がみられるなどの特徴的な話しかたになる。
E 小脳性運動障害小脳性失調
協調運動障害
変換運動
(手首をくるくると回すように、交互に回内回外させる運動など)障害
企図振戦
筋緊張低下深部腱反射低下を伴う
この場合、麻痺は見られないが、運動の円滑性が障害され、ぎくしゃくとした動きになる。
F 小脳は高血圧性脳内出血の後発部位のひとつです。
上小脳動脈の末梢の破錠によるものが多く、小脳半球内部の歯状核周辺に多い。
小さな出血では意識障害はなく、小脳症状と頭痛、嘔吐が主症状となる。
小脳出血→めまい・嘔吐が強く、麻痺がないのに歩けないという特徴がある。
麻痺がないことから、クモ膜下出血と間違われる場合もある。
★血腫が大きくなると脳幹を圧迫して意識障害をきたすようになる。
★第4脳室や中脳水道の通過障害を引き起こして、水頭症をきたす場合もある。
小脳は脳幹と同じ椎骨動脈から血流を受けるため、脳梗塞の際には脳幹と小脳が同時に障害される脳幹・小脳梗塞として発症することが多い。
小脳は側副血行路が豊富であるため、末梢枝の閉塞のみで脳梗塞をきたす事は少ない。そのため、徐々に血流が低下して脳梗塞に至る脳血栓症よりも急激に主幹動脈を閉塞する脳塞栓症の割合が多く塞栓源としては、心臓由来のものが大部分をしめる。
G 小脳腫瘍
小児→髄芽腫→小脳虫部に好発
   →星細胞腫→小脳半球に好発
成人→血管芽細胞腫→小脳半球に好発

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