◆脳浮腫 種類
【虚血性脳浮腫】
最も強い脳浮腫は脳梗塞の時にみられ、塞栓領域の脳組織が、完全に低吸収域の脳梗塞になります。脳腫脹は3〜7日頃が最も強く、脳ヘルニアをきたすことも少なくないです。「血管原性脳浮腫」「細胞毒性脳浮腫」の混在したものです。

【血管原性脳浮腫】
血管壁が損傷して血漿成分が細胞外腔(細胞間質)に漏れ出ることによる浮腫です。しかし、脳組織にはリンパ系がないため、漏れ出した蛋白成分の処理ができず、細胞外腔の浸透圧が上昇して水分を引き出して溜め込んでしまいます。腫瘍周囲の浮腫や頭部外傷で見られる浮腫はこのタイプです。

【細胞毒性浮腫】
脳血流の低下や低酸素血症による脳低酸素からくる脳細胞の障害による浮腫です。水分は神経細胞やグリア細胞内に見られます。脳梗塞に伴なう脳浮腫は、この細胞毒性浮腫に血液脳関門の破錠の結果生じる血管原性浮腫が加わることによって生じると考えられています。

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