◆意識レベルの評価方法
意識状態の推移は、神経症状の変化とともに、患者さんの状態を把握するのに必要です。脳神経外科領域の意識障害は、ほとんど視床、視床下部、中脳など脳幹上部の圧迫によって発生しますが、それらはこれらの部位に意識を維持するために必要な上行性網様態賦活系があるからです。圧迫が進行し、橋、延髄など脳幹下部にまで及ぶと生命の危険にさらされることになります。意識障害の評価は、誰にでも行えるように簡易的で、客観的である必要があります。
Glasgou Coma Scale(GCS)
グラスゴー・コーマ・スケール
観察項目 評価法 スコア
開眼(E)
Eye Opening
自発的に開眼する
呼びかけで開眼する
痛み刺激で開眼する
開眼しない
最良言語反応(V)
Best Verbal Response
見当識の保たれた会話
会話に混乱がある
混乱した発語のみ
理解不能な発声のみ
なし
最良運動反応(M)
Best Motor Response
命令に従う
疼痛刺激部へ手足をもってくる、
四肢を屈曲する
逃避する
異常屈曲
進展する
全くなし
3つの項目のスコアの合計を求め、重傷度の評価尺度とする。
最も重症・・・3点、
最も軽症・・・15点

●失語症や気管内送管をしている患者さんの場合
患者さんのジェスチャーなどで意識レベルを確認できる場合もあります。 そのような方法で判定した場合には、清明(失語)、送管中(T)と記録することが良いです。
Japan Coma Scale(JCS)
3-3-9度方式
1桁:刺激しなくとも覚醒(開眼)している
1 意識清明とはいえない
2 見当識障害あり(時・人・場所がわからない)
3 名前・生年月日が言えない
2桁:刺激すれば覚醒(開眼)する
10 呼びかけで容易に開眼する
20 痛み刺激により開眼する
30 かろうじて開眼する
刺激をしても覚醒(開眼)しない
100 痛み刺激に対し、はらいのけるような動作をする
200 痛み刺激で少し手足を動かしたり、顔をしかめる
300 痛み刺激に全く反応しない
Japan Coma Scale(JCS)
【付記事項】
R:不穏
I:尿失禁
A:自発性喪失

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