◆血圧管理(脳梗塞では血圧を下げないのはなぜか?)
脳血管には自動機能と呼ばれる機能があり、血圧が上下してもある範囲内であれば、血管を収縮・拡張させることにより、脳循環を一定範囲内に保つことができます。
しかし、脳梗塞に陥った部位の脳血管では、この自動調節機能が破錠しているため、脳循環が血圧に左右されるようになります。
脳梗塞急性期の場合、閉塞した血管の支配領域周辺には、まだ梗塞には至っていないペナンブラと呼ばれる領域があります。
ここでは、細胞の活動は停止していますが、細胞は障害されたおらず、血流の回復と共に細胞の機能も回復する可能性が残っている領域です。
このペナンブラへの血流は、血圧をある程度高めに保つことによって供給されますが、不用意に血圧を下げると、脳灌流圧が低下してペナンブラ領域への血流が保てなくなるので、脳梗塞の範囲が広がってりまいます。
したがって、脳梗塞の発症直後は、無理に血圧を下げないほうがよいです。
ただし、あまり高すぎる場合には出血性梗塞の危険があるので、収縮期血圧で140〜150mmHgくらいにコントロールしたほうがよいと言われています。
出血性梗塞のについて予測し、血圧が高い場合には血圧コントロールの値について、Drに確認をしていく事が大切です。

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