●脳神経
@ 脳神経は、主として頭頸部の筋肉皮膚特殊知覚器(鼻・目・耳)に分布している。
A 脳神経は脳底から出て頭蓋底の孔を通る。したがって、脳底・頭蓋底の疾患に際して侵されやすい。また、脳底頭蓋底の病変はどの脳神経に麻痺があるかによってその部位を知る事ができる。
B 脳神経は12対からなり、その障害による主な症状は以下の表の通りである。
脳神経 性質 核の部位 障害による症状
第T(嗅神経) 知覚   聴覚障害
第U(視神経) 知覚   視野・視力障害
第V(動眼神経) 運動 中脳 複視、内転障害、眼瞼下垂、調節障害、散瞳、対抗反射消失、開眼困難
第W(滑車神経) 運動 中脳 上斜筋の障害、(下方視、内方視で複視)

第X(三叉神経)
1枝(眼)
2枝(上眼)
3枝(下顎)

混合 橋中部 顔面(角膜、舌の前2/3等を含む)の知覚・温痛覚障害、咀嚼筋筋力低下
第Y(外転神経) 運動 外直筋の障害(眼球内転と複視)
第Z(顔面神経) 混合 顔面表情筋の障害、角膜反射低下、味覚低下、聴覚過敏、涙分泌低下、閉眼困難
第[(内耳神経) 知覚 橋下部〜延髄 めまい、耳鳴り、聴力障害、平衡感覚
第\(舌咽神経) 混合 延髄 咽頭、口蓋反射障害、球麻痺、嚥下障害
第](迷走神経) 混合 延髄 咳、嚥下障害、嗄声
第XU(副神経) 運動 延髄下部 胸鎖乳突筋と僧帽筋
第XT 運動 延髄 舌の萎縮・攣縮

◆外眼筋の作用と神経支配

右目

支配神経 障害時
上直筋

下直筋

内直金

下斜筋

動眼神経支配 内転障害が起こる
上斜筋 滑車神経支配 下方視・内包視になる
外直筋 外転神経支配 眼球内転する

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