卵巣型の排卵障害を理解するには次のように考えて下さい。

正常のたとえをまだご覧でない方は、”排卵をたとえると”をまずご参照下さい。

視床下部

～本店

　本店は正常に経営されています。

Gn-RH

（LH-RH）

～計画書

　計画書は送られています。
下垂体

～支店

　支店は工場に指示をどんどん送りつけます。

ゴナドトロピン

（LHやFSHなど）

～指示書

　指示書は山積み。しかし、なかなか利用されません。
卵巣

～工場

　工場は大さぼり。

なし
エストロゲン

プロゲステロン

～配達

　配達するものはありません。
子宮内膜

月経・妊娠

～商品

なし

　商品が手元に届くことはありません。

　卵巣型は排卵障害の中でも最も重症なタイプと言えるかも知れません。それは排卵や、月経を起こす源の女性ホルモンを出すのが卵巣だからです。

　まずは大量に送りつけられた指示書（ゴナドトロピン）を減らしてやり、卵巣に少しずつやる気を起こさせ、一気に強い指示書を送りつけると、うまく排卵することがあります。

　これはいったいどういうことでしょうか。たとえるとこういうことです。