排卵障害は視床下部・下垂体・卵巣というホルモンの命令系統のいずれがおかしくても、起こり得ます。
1. 視床下部型の排卵障害はLH-RHテストに対しては正常型に反応します。
2. 下垂体型はゴナドトロピンの分泌がうまく行かないので、LH-RHテストでは無反応です。hMG-hCG療法での排卵が期待できます。
3. 卵巣型はいわば閉経型とも言え、LH,FSHとも高値を示すのが特徴です。カウフマン療法と排卵誘発の組み合わせが必要です。
原始卵胞の確認が行われることもあります。
4. 多胎妊娠や卵巣過剰刺激症候群など現在最も問題になっている、また、頻度の高いのが多嚢胞性卵巣型です。LHとFSHのうちLHのみが高値を示す独特のパターンになります。