子宮筋腫は一般にもよく知られた婦人科疾患ですが、不妊原因としても重要です。

 子宮筋腫は筋肉でできたコブで、一般に月経の量が増えたり、強い月経痛の原因になります。

 特に最近は女性の晩婚化、出産の高齢化で子宮筋腫の好発年齢と妊娠の年代が重なるようになって来ています。

子宮筋腫はそのできる位置により左図のように名称が変わります。

一般にその発生する位置が子宮の内腔に近いほど、つまり赤ちゃんの育つスペースに近いほど不妊原因として重要です。

粘膜下筋腫は小さくても不妊原因になりやすく、漿膜下筋腫は大きくても妊娠する方が多くいらっしゃいます。

つまり、子宮筋腫に対する治療はケースバイケースで個々の患者さんで考える必要があります。

この図はヘキスト社(東京大学 武谷先生監修)のものを引用させていただきました。