血管の中を流れるヒトの血液は一見すると液体のように見えますが、実際は赤血球や白血球といった細胞成分と血しょうという液体部分に分けられます。
血管の中では通常血しょうが豊富なため、血液はよく流れます。
しかし卵巣過剰刺激症候群ではそのうちの血しょう成分が血管外に逃げてしまうため、血液の流れが悪くなります。
これはちょうど川の流れに似ています。血しょうが水で、血球が藻やゴミに相当します。
水量が多ければ川はきれいでよく流れますが、水量が減ってくると川はよどみ、流れなくなってしまいます。
きれいな川のような血管は体の各部に十分な酸素や栄養を運びます。
よどんだ川のようにつまった血管は体の各部に酸素を運ぶことができません。その結果、
心筋梗塞
といった命に関わる症状を起こすのです。