一次判定について

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一次判定について

一次判定は主にコンピュータ(一次判定ソフト)による判定になりますが、確定は要介護認定審査会にて決定されます。
一次判定ソフトによる結果と認定調査の特記事項や主治医意見書などの資料を比較検討して、一次判定が確定されます。

○一次判定ソフトについて
一次判定ソフトで得られる結果には、要介護度、要介護認定等基準時間、8つの行為区分毎の時間、認知症加算(必要時)、中間評価項目得点、日常生活自立度認知機能・状態の安定性の評価結果などが表示されます。上記の項目の中で、審査判定の中心になるのが要介護認定等基準時間になります。要介護認定等基準時間を推計する方法として、樹形モデル図が利用されています。この方法を手作業で行うには、手間や時間がかかるため、厚生労働省がソフトウェア化しました。このソフトが一次判定ソフトになります。
一次判定は対象者の状態をより反映できるように、その都度改善が図られています。

○現在使用されている一次判定ソフト
平成21年の4月(21年度)以降に使用されている一次判定ソフトの1分間タイムスタディ・データは、平成19年に改めて調査したデータに基づいています平成19年(2007年)1月〜3月に、介護保険施設60施設に入所されている、3519名の高齢者を対象にした「高齢者介護実態調査」が実施されましたこの調査の分析や検討などが行われ、新たな調査項目が追加されました。
新規調査項目についてのデータ収集の為、平成19年(12月〜翌年2月)に、第一次要介護認定モデル事業が実施されました。
対象者34,401人のデータが集まりました。これらのデータを基にさらに分析や検討などが行われ、一次判定に関する新しい理論が構築され、一次判定ソフトの改良がなされました。最新の一次判定理論の信頼性と実行性を検証する為に平成20年の9月〜10月に第二次要介護認定モデル事業が実施されました。従来の一次判定ソフトと新しいソフトを併用して行われました。対象者30,817人のデータが集まりました。
見直し前のデータと見直し後のデータを比較検討し、新一次判定の一部手直しをして、平成21年の4月から新しい一次判定ソフトが使用されるようになりました


実態調査やモデル事業の経緯に関しては下記をご参照ください。
要介護認定項目の見直しの主な経緯


◆メ モ◇ 〜〜〜〜〜〜〜
◎主治医意見書について
一次判定は認定調査(基本調査)項目を中心に行われますが、認知機能の評価や認知症高齢者に対する基準時間の加算の判定の際に,主治医意見書が利用されます。一次判定の確定は介護認定審査会で行われます。
審査会では一次判定(コンピューターによる判定)が適切に行われているか確認します。
認定調査の特記事項や主治医意見書と整合性がとれているか確認します。必要があれば修正し、問題がなければ、一次判定が確定し、二次判定に進みます。
審査対象者が第二号被保険者の場合は、特定疾病の確認が必要になります。主治医意見書に基づいて判断されます。
二次判定では、介護の手間にかかる審査判定や状態の維持・改善可能性にかかる審査判定の際に利用されます。
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