〜ゾウ (3) 長福寿寺の象
長福寿寺は延暦17年(798)に桓武天皇の勅願により
伝教大師最澄(天台宗の宗祖)によって創建された古刹。
『三途河頭極楽東門蓮華台上阿弥陀坊太平埜山本実成院長福寿寺』
という日本一長い勅号を賜っている。
長福寿寺
室町時代の末期、当長福寿寺の十七代目の豪仙学頭が護摩修行をしていると、
火炎の中に一頭の象が舞い降りてきて
「私の足を撫でれば必ず幸せになれる、そのことを人々に伝えよ。」
と告げたと伝わる。
近年その象の存在は忘れ去られていたが、人々の幸せを呼び願いを叶えてくれる、この吉象が復活された。
社前の象は、御影石の一刀彫で、日本一の大きさとされる。
右の牙があるのがオスで「吉(きち)ゾウくん」、左の牙がなく冠を戴くのがメスで「結愛(ゆめ)ちゃん」と名付けられている。


                 千葉県長生郡長南町長南969
            JR外房線「茂原駅」下車、小湊バスにて愛宕町下車徒歩3分