〜ニワトリ(2)  天照大神(アマテラスオオミカミ)(神宮)のニワトリ(鶏)
伊勢神宮(「神宮」)は、皇祖・天照大御神(アマテラスオオミカミ)を祀る神社である。
主祭神、天照大御神(「神宮」)の神使は「鶏」とされている。
伊勢神宮 内宮の祭神は天照大御神、外宮の祭神は豊受大御神

神宮の絵馬(平成17年酉年)

伊勢神宮は、皇祖・天照大御神(アマテラスオオミカミ)を祀る最高位の神社である。

「鶏」は、天照大御神が隠れた「天の岩屋戸」の前で鳴声をあげて、大神を迎え出し、闇を払い、再び光(太陽)を取り戻す役割を担った。

天照大神の再現を知らせる、鶏のときの声が、暗闇の中で、はびこっ ていた邪や災いを霧散させることになった。 (鶏1天宇受売命の項参照)

主祭神、天照大御神(「神宮」)の
神使は「鶏」とされている。
神宮の諸 神事に鶏が登場する。

鶏が、「神鶏」として境内で飼われている。
(写真左)


三重県伊勢市宇治館町1

鶏鳴三声(ケイメイサンセイ)
 20年毎に行われる「神宮」の式年遷宮(シキネンゼングウ)
の際に、「鶏鳴三声(ケイメイサンセイ)」という、遷宮を象徴する儀式がある。
「カケコー」という鶏の鳴き声が三回唱えられ、つづく勅使の「出御(シュツギョ)
」の声とともに、神が新宮に遷(移)られるという。
「天の岩屋戸開き」を彷彿(ホウフツ)とさせる儀式である。

高知大神宮 祭神:天照大御神、豊受大御神、猿田彦大神

明治維新の政府方針、大教宣布御発布に添って、高知は、明治12年に新たに社殿を建立して、伊勢「神宮」の御分霊を御奉斎した。
高知大神宮は、高知における伊勢信仰の中心神社である。


金色の鳥居を通ってすぐの所に、主祭神、天照(皇)大神の神使である鶏の石像(雌雄一対)が奉納されている。
平成17年の酉年に建立された。


     
建立:平成17年正月
     奉納:宮司、禰宜、総代、崇敬者など
     石工:三代目竹内石材



境内の鶏小屋には多数の「神鶏」が飼われているが、放し飼にもされている。
(左)天照皇大神の像


             高知県高知市帯屋町2-7-2

下川・神明宮 主祭神:天照大御神

神明宮は、天照大御神を祀る、下川地区の邨社(ソンシャ)
拝殿前に、神使のニワトリの一対が奉納されている。


拝殿前に置かれた対のニワトリにはなかなか出会えない。
石の大輪の中に三つ巴を彫り抜いた(巴太鼓?のような)凝った台座に乗っている。
立派な石鶏である。(左像は嘴が破損)


     
             昭和50年(1975)1月吉日奉納
     
                  愛知県岡崎市一色町字下川21
          名鉄名古屋本線「東岡崎」駅より大沼行きバス「大柳」下車、歩25分

平群(へぐり)神社

延喜式内社。
主祭神は平群氏族の祖神である木莵宿禰
(ずくすくね)、並びに天照皇大御神。
(配祀)建内宿根命 大己貴命 須佐之男命 大山津見命 倭建命 。
倭建命(日本武尊)の足跡地と伝わる。



天照大神に因んで、境内に神使の鶏の像が奉納されている。

     
             昭和13年(1938)1月
                   寄付 瀬戸市 加藤左久衛

     
                  三重県桑名市志知3,693
          近鉄・JR桑名駅より、桑名西高方面行き八風バスで30分「平群神社前」下車すぐ