虎〜トラ(2) 加藤清正の虎 |
戦国時代の武将、加藤清正といえば、「清正の虎退治」の話は有名である。
清正公を祀る寺社に、清正に縁故のある虎の像が置かれている。 |
加藤清正は、関白豊臣秀吉による文禄の役(1592)で朝鮮に出兵したが、このときの虎退治が話題とされる。 しかし、この話が普及したのは江戸時代の「絵本太閤記」以後のことである。 朝鮮の威鏡道に陣していたとき、大虎に清正の小姓が食い殺された。 怒った清正が虎狩りをやって、十文字槍で突き伏せたところ、槍先を噛み切られて片鎌となったが、かまわず清正はその片鎌の槍で大虎を退治した、という武勇伝。 以来,片鎌槍が清正のシンボルとなったという。 |
参道階段 「胸突き雁木(ガンギ)」の阿吽のトラ |
|
本妙寺は、慶長16年(1611)に没した初代熊本藩主、加藤清正公の菩提寺として知られる。
公の廟所、浄地廟がある。 「胸突き雁木(ガンギ)」と呼ばれる急な参道階段の途中に、 清正公と縁故のある虎の石像が奉納されている。 昭和31年(1956)正月5日 熊本市横手町吉田源八謹作 |
|
同じく「胸突き雁木」に、小ぶりの孟宗竹を背にした虎の浮き彫り像もある
熊本市花園4-13-1 |
覚林寺は、寛永8年(1631)、熊本藩の中屋敷の跡地に日延上人が開いた寺で、熊本藩主だった加藤清正を祀る。 日蓮宗の寺。 例年5月4・5日は清正公祭で、虎退治の清正人形が飾られ、清正公の武運にあやかって、葉菖蒲入りの勝守が領布される。 清正公堂内の祭壇の左に、ケースに入れて奉納された虎像一体があった。 |
|
東京都港区白金台1-1-47 |