蛸〜タコ 速玉男命(福岡神社)のタコ(蛸) |
速玉男命ハヤタマオノミコト(福岡神社)のタコ(蛸) 福岡神社の祭神、速玉男命(ハヤタマオノミコト)は、大蛸に乗ってこの地にやってきたという。 伝承に因んで、蛸舞式(神事)がなされ、蛸像が奉納されている。 タコ(蛸)を神使とした。 |
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福岡神社の祭神、速玉男命(ハヤタマオノミコト)は、熊野灘で嵐に遭ったとき、「大蛸に助けられ、蛸に乗って海上を渡来し、吉備国(きびのくに)に上陸して、この地に至った」と伝えられる。 (熊野三社の一つ熊野速玉大社の祭神は速玉男神なので、熊野から勧請したということか?) 俗称、「タコさん」「蛸大明神」と呼ばれて慕われている。 |
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蛸舞式(神事) 伝承に因んだ神事が毎年10月の第3日曜日に行われている。 中でも「蛸舞式」は、褌(ふんどし)姿の裸の氏子一同が、藁(わら)の蛸を捧げる一人を神楽ばやしに合わせて何度も担ぎ上げて蛸舞を演じ、その後、丸梁(まるはり)に抱きついた一人を一同で回転させる、という奇祭だとのこと。 鳥取県の無形民俗文化財に指定されている。 |
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タコ(蛸)の像
伝承に因んで、境内には、タコの石像が奉納されている。 タコは神使といえるが、このタコ像を「神使像」として扱ってよいものかどうか迷った。 拝殿前に置かれて左右対で阿吽している通常の神使像ではない。 高さ45cm位の小さな像で、二匹のタコが並んで一つの台座に載ったものである。 置かれている場所も拝殿の脇、奉納年など詳細は不明。 しかし、石造りのタコは他では見られない。シンプルな像だが飄々とした味がある。 タコ(蛸)の奉納板絵
タコの板絵が奉献されている。 拝殿の外板壁に打ち付けてあるが、板絵の蛸は、まるで生きていて、 水中で動いているような感じさえする。 鳥取県西伯郡伯耆(ほうき)町福岡 JR伯備線、伯耆溝口(ほうきみぞぐち)駅下車、タクシー15分 |