〜サル(2)  庚申信仰の猿 … 庚申塔、庚申塚
B:猿田彦神を祀る(神道)

巣鴨猿田彦大神庚申堂

神道系の庚申信仰の本尊、猿田彦神を祀る。
庚申塔は明暦3年(1657)に再建されたもの。
この巣鴨の庚申塚は、江戸時代、中山道の板橋宿の一つ手前の
立場として栄えた。
庚申信仰が道祖神信仰と習合したケースでもある。
猿田彦命は道祖神ともされる。

一対の猿像が三猿の刻まれた台座に載る。

東京都豊島区巣鴨4-35
JR山手線大塚駅〜都電荒川線庚申塚駅下車1分



藤崎・猿田彦神社
猿田彦大神を祀る庚申信仰の神社
日頃は参拝者もほとんどいないような小さな閑散とした神社だが
初庚申の日には鳥居の外まで参詣の長い行列ができ、
露店で名物の厄除け猿面や猿の福笹を求める人達で賑わうという。

入り口の鳥居の前の左右にある高い円柱上に、神使の猿像の一対がある。
足元を気にしていると見過ごしてしまう。
建立年は円柱が破損していて読み取れない。

福岡県福岡市早良区藤崎1-1-41
福岡市営地下鉄空港線「藤崎駅」下車すぐ

C:帝釈天を祀る

岡山市 大林寺

宇喜田直家が城の鬼門の守護として帝釈天を祀った(天正元年、1573年)。
現在の帝釈天堂は享保16年(1731)築とされる。

帝釈天はその手先である「三尸(サンシ)の虫」をひとりひとりの人間に派遣して、60日ごとに各人の罪状を報告させ、その罪状に応じて人の寿命を縮めるという。まさに庚申信仰の主役(主仏)である。左右一対で三猿(サンエン)になる像が奉納されている。

岡山県岡山市西川原155
JR岡山駅より藤原団地行バス「東川原」下車、徒歩3分