〜リュウ (6) 昇龍・降龍の鳥居(阿吽の鳥居)…(参考) 
鳥居の龍は神域を守護する目的を持ち、山門の仁王像や獅子、狛犬と同様である。
昇龍・降龍は、「上求
提、下化衆生」という仏教の教義を意味するとされる。
昇龍・降龍の鳥居
鳥居は、神社の象徴であり、門の一種として神域と俗域の境界を示すものとされている。
その語源は「通り入る」、また、鶏の止り木の「鶏居」であるといわれる。
鳥居の中には昇龍・降龍を刻んだものもあるが、これらは多分に仏教的色彩の濃い鳥居で、神仏習合したともいえる。
龍は寺社の柱、欄間、天井、門扉などでもよく見かけるが、「鳥居に刻まれた龍」は、神域を守護するものとして、山門の仁王像や獅子、狛犬と同様の役割を担っている。

昇龍・降龍は、「上求菩提、下化衆生」という仏教の教義を意味するとされる。
上求菩提とは、悟りを求めて厳しい修行に励むこと、下化衆生とは、慈悲を持って他の衆生に救済の手を差し伸べることを意味し、これら両方を合わせて修得すべきこととされている。

  
品川神社
大正14年(1925)

東京都品川区北品川3-7-15
京浜急行・新馬場駅、歩3分

高円寺(稲荷社)              馬橋稲荷神社
奉納年不明

東京都杉並区高円寺南 4-8-11
JR中央線高円寺駅南口、歩5分

昭和7年(1932)

東京都杉並区阿佐谷南 2-4-4
JR中央線阿佐ヶ谷駅南口、歩7分