蓑神社(祭神:大山祇神ほか)
ある年、雨が昼夜何日も降り続き、農作物などに大きな被害が生じた。
この地方の国造、知知夫大彦命は、農民とともにこの山に登って祈晴祭を行い、
長雨を晴らし、農民の困窮を救った。
その際、命が松の木に蓑をかけておいたことから、
この松を蓑懸松
(みのかけまつ)、山を蓑山(みのやま)と呼ぶようになった。
後に、畠山重能がこの蓑山の由来を聞いて、蓑懸松の傍らに大山祇神・大己貴神・高おかみ神を
合祀した祠を建てたのが、蓑神社の起こりとされる。
今では「美ノ山公園」とよばれている。
顔をひねって空模様を見ているようなオオカミ像の一対がある。

オオカミ像;明治23年(1890)10月

埼玉県秩父郡皆野町皆野美ノ山公園
西武秩秩父線皆野駅下車、ハイク1時間30分「蓑山」

岩根神社(祭神:大山祇神)
第十代崇神天皇の御代(西暦前92年)に創立されたと伝う。
四道将軍の一人である武沼河別命
(タケヌマガワワケノミコト)が東山道十二ヶ国平定のため
この地を通った時、濃霧のため道に迷った。
この際、大山祇命のお使いである巨犬がいづこともなく現れ、命を導いてくれた。
命が神思に奉謝して、大山祇命を祀ったのがこの社の創起だという。

オオカミ像;昭和17年(1942)4月

埼玉県秩父郡長瀞町井戸
秩父鉄道野上駅下車、ハイク1時間30分「岩根山-つつじ公園」

沢井 大山祇命の祠
軍畑駅を出て、電車の進行方向の沢井方面へ線路沿いに行き、踏切を右に渡って進むと、
右手の山側に狭くて急な石段が山中にのびている。
大山祇命(山ノ神)を祀る小さな祠がある。
山仕事や家の安全を願う素朴な祠である。

オオカミ像;大正10年12月(1921)

東京都青梅市沢井1丁目
JR青梅線軍畑(イクサバタ)下車、歩8分