王子稲荷神社
祭神:宇迦之御魂神(ウカノミタマノカミ)
   
宇気母智之神(ウケモチノカミ)
   
和久産巣日神(ワクムスビノカミ)

東国三十三ケ国の稲荷総司と崇められてきた社である。
現在の社殿は文化5年(1808)建立されたもの。
大晦日
の晩に、東国三十三ケ国の狐が集まって、装束稲荷の大榎(えのき)の下で装束を整えてから、「王子稲荷」に参詣するとの伝説がある。 

この伝説に因み、毎年大晦日には装束稲荷から王子稲荷神社まで、王子「狐の行列」が行われている。

東京都北区岸町1-12-26

この項について、「王子・狐の行列の会」事務局さまより貴重なご指摘をいただき、訂正しました。(2008.1.28)
  ・王子の狐物語(狐行列) 正しい王子の歴史のために
  
王子・狐の行列の会

ここには、江戸期建立のキツネが4対いる

参道入り口

台座にも注目を!
奉納年
宝暦14甲申年4月吉日(1764)
石 工
八丁堀 大郎助
奉 納
中通甚九朗・安五朗

参考〜今月の狛犬No.11

奥の末社への参道

末社への参道入口側  享和2年7月吉日(1802)

奥の末社前
奉納年
明和元甲申歳11月吉祥(1764)
石 工
上総屋治助
奉 納
奉納者名多数列記あり

横参道入口

奉納年
文久3年9月吉日(1863)
奉 納
飾職中

小さな稲荷祠の初午(はつうま)
京都の伏見稲荷神社の稲荷神が鎮座したのが
旧暦二月の初の午の日(初午・はつうま)だったとされることから、この日に全国で稲荷社を祭る。

この日には「田の神」も山から下りてくるという。

栃木県河内郡上河内町
高○(たかお)神社境内

<○=雨冠に口3つに龍>

この小さな稲荷祠では、祠の四隅に笹竹を立て、紙四手を垂らした細縄(注連縄)で張囲み、中を神域として初午祭が行なわれる。

神使の狐に、稲藁(わら)で作った稲束風のものを、振り分けに背負ってもらい、今年の五穀豊穣などを祈る。

素朴な農耕神としての雰囲気が感じられる。