〜イヌ(6)  高お(たかお)神社の和犬
大宮神社
神社名は「大宮神社」だが、拝殿の正面には「正一位大宮高お大明神」の神額が架かる。(写真左)
高おかみの神を祀る社である。

和犬像が、拝殿前の参道両脇、地面に直接置かれている。(写真下)
左右の像は向き合っている。
左像は阿像だと思われるが、顔は破損している。 また、尻尾の向きから判断すると像の置かれ方が左右逆か?

和犬像
奉納:明治38年(1904) 楠沼善八郎

拝殿の後方両脇にある先代像
前足が破損して丸石の台に支えられている。
独特の像である。

栃木県塩谷郡塩谷町大宮2325
宇都宮駅から関東バス、玉生行き、大宮上町下車すぐ
高尾神社(上阿久津)
左掲の神社の由緒書から、「高尾神」とはまさしく「高おかみの神」のことで、高尾神社は高お(たかお)神社と同意であると判る。「高尾神」は、古来より鬼怒川と関係の深い水神(龍神)だといわれ、農耕や河岸など水と関わりのあった上阿久津の守護神として信仰されてきた。なお、神社への奉納額の中には「高尾神社」ではなく「高お神社」と記されたものもある。
拝殿前の石組の高台座の上に、山犬風の和犬像がのっている。
奉納 大正8年(1919)10月

栃木県さくら市上阿久津上町
JR宇都宮線氏家駅より南へ3km