〜イヌ(3)  目黒不動の「子連れ和犬」
目黒不動には、仏門(密教)の和犬や地主神の和犬のほかに、
目黒不動・瀧泉寺独自の「子連れの和犬像」がある。
目黒不動と子連れ和犬

 目黒不動には、弘法(密教)の和犬も、地主神の和犬も置かれているが、これらとは別に目黒不動ローカル、目黒不動独自の意図や考えから置かれたと思われる和犬像がある。
「子連れ」の和犬像である。
目黒不動はなぜか「子連れ」にこだわっているように見受られる。
仏の慈悲・慈愛とか、子孫繁栄とかいったものを象徴しているのかも知れない。
寺の社務所では、和犬像そのものも「特別な意味があって置いているわけではない」という。

◆目黒不動尊の子連れ和犬像
仁王門前の親子像
建立;文久2壬戌年正月(1862)
奉納;御手洗信七郎藤原正邦
この像の台座(上記建立年・奉納の銘)は、犬2.前不動堂前の
畏まって控える和犬」のものだとする優れた研究調査報告がある。
liondogさんのWeb ページ「狛犬探偵団」第1章参照
男坂階段上り口の左手上
三匹の仔犬を連れたレリーフ状像
狛犬の台座に彫られた
和犬の仔犬三匹
目黒不動「独鈷の瀧」池の両脇
建立;安永4年、弘化4年、そして明治17年の再建