犬〜イヌ(1) 弘法大師(空海)の和犬−5 |
境内の御修行・弘法大師像の前の阿吽の和犬 |
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即成院は真言宗泉涌寺派の寺である。
本山の泉涌寺は、寺伝によれば、平安時代に弘法大師によって営まれた草庵を創起とする。 弘法大師は、高野山を真言密教の霊地とし、根本道場とすることを決めたが、その際、大師を高野の地へ案内したのが、山中で出逢った狩場明神の二匹の和犬だったと伝わる。 |
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境内の「御修行・弘法大師」像の前に、大師を高野の地へ案内したとされる、二匹の和犬像が置かれている。 信者からの奉納とのことだが奉納年などの銘などは見当たらない。
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境内の丹生明神社と狩場明神社 |
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犬飼山転法輪寺」の略縁起 弘法大師(空海)は唐から帰朝する時、「真言密教普及の霊地に落ちよ」と願って三鈷杵を日本に向かって投げた。 帰国した大師が、三鈷杵を探して高野山に近いこの地に至った時、白黒二匹の犬を連れた狩場明神に出会った。 二匹の犬の案内で無事に三鈷杵を発見出来た弘法大師は、高野山を「真言密教の地」として開創、根本道場とすることにを決めた。 犬飼山転法輪寺は高野山の麓の五條市犬飼町に建つ社で、弘法大師が犬を連れた狩場明神と出会ったこの地を霊場として建立されたと伝わる。 高野山真言宗の寺で、弘法大師を本尊とする。 |
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境内には、1300年前と推定される明神古墳を背景に、室町時代の作とされる春日造りの明神社二社(平成6年に補修、彩色復元)が左右に並び、丹生明神と狩場明神が祀られている。 両社の前中央には白黒二匹の和犬の像が丹生・狩場明神の神使として置かれている。 奉納 昭和57年(1982)10月吉祥日 施主 妙寺 石匠 坂田博 奈良県五條市犬飼町124 JR和歌山線大和二見駅歩15分 |