〜 ヘビ(2)  八立龍王大明神の蛇(龍)
往古境内の池から昇天された龍王、八立龍王大明神の龍。
一体になって阿吽をしている蛇(龍)像がある。

八王子神社の末社「八立龍王大明神」

八王子神社の末社「八立龍王大明神」は
「往古境内の池から昇天された龍王として崇敬され
殊に災難除、家業発達の守護神として古くより崇められている」
と、八王子神社略記に載る
宝珠を抱えて、一体になって阿吽をしている蛇像がある。
祠の前の真ん中に置かれている。
「神使像は、左右に分けられた一対」との常識を覆され、意表をつかれた。
大きさは、直径30-35cm

大阪市東成区中本4丁目2-48
地下鉄中央線緑橋 南西500m

(参考)

同様のヘビ像は「弁財天の蛇」にもある。

成田山横浜新栄講(横浜市西区宮崎町)
末社福満弁財天(池の中の島)

阿吽の蛇が一体となっている。

<この項のみ阿由葉>

追 記
蛇は500年経つと鱗が出てきて、さらに1000年経つと鱗をもつ蛟龍(コウリュウ)になる。
この蛟龍が雲を呼び「龍巻」を起こして天に昇るが、このとき初めて龍に角が出来、鋭い爪のある四脚が生える。
このときの龍は、昇龍または登龍と呼ばれるが、この門出の門が「登龍門」である。
立身出世の門とされる。
ここの双頭の蛇もまた、往古に昇天した龍と同じく、龍王となる日を待っている。
どんな龍になるのだろうか。