館長挨拶

　当道場は、平成１５年に道場連盟に加盟したばかりのまだ歴史の浅い道場であります。しかし、地域の剣道の歴史は長く、諸先輩・諸先生方のご努力により、この地の剣道の灯火を絶やすことなく伝承されてまいりました。我々もその指導・教育により育ってまいりました。
剣道はわが国独自の伝統文化であります。我々はこの日本の伝統文化である剣道を正しく理解し、その修練で多くを学び、諸先輩・諸先生方の意思を継承していかなければならないと思っております。未来を担う子供達が、剣道を通して、心身共に「清く、正しく、たくましい」人間に育つことを強く願い、日々指導に取り組んでいかなければならないと思っております。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　止善堂（しぜんどう）という道場名は、現在の小学校の前身である、明治７年に設立された”止善学校”の名前から”止善”の2文字をいただきました。この”止善”の意味は、中国の古典「大学」の一節に由来し、次のような意味を持っております。

　１．全ての人は、天から授かった立派な”徳”（人間的な魅力）を持っている。だから、常に
　　　その最善を尽くしつつそれを磨いていきましょう。

　２．更に、自分の周りの人に思いやりの心を持ってその姿勢を及ぼしていきましょう。

　３．そして、理想に向かって共に歩み続けるその姿勢を常に心に持ち続けましょう。

我々は、この”止善”に、正々堂々の願いを込め”堂”の１文字を加え、「止善堂」と名付けました。
　設立当初は、新堀小学校スポーツ少年団剣道部、酒田第四中学校剣道部を軸に活動を進めてまいりましたが、今では新堀地区に限らず近辺各地より入門いただき一緒に剣道に励んでおります。当道場では、剣道を再開したい方、剣道を通して心と体を鍛えたいと思っている方、年齢、男女を問わず入門を歓迎しております。是非一度、道場へ見学を心よりお待ちしております。
　”最善を求めて止（や）まず、そして正々堂々とした行い”を合言葉に皆様と共に剣道を通し、励み、清々しい汗を流し、新しい歴史を刻んでいきたいと思っております。
　今後とも、尚一層のご指導、ご鞭撻を賜りますことを願いまして、ご挨拶とさせていただきます。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　平成２２年　７月　吉日

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　止　善　堂　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　 館　長　　　加　藤　　純