| 番外編 黒猫が行く |
|---|
| 「番外編 黒猫が行く」とは!? |
|
白猫の絵〜オニキスさんから |
|
第1話 お天気雨 第2話 素顔のままで 第3話 月光 |
|
|
|
|
|
― 管理人Dinkからの挨拶 ― 管理人DinkよりあなたのHPのタイトルにちなんだストーリーを作って、 掲載の了解を得て初めて更新致します。 もしも、あなたのHPへ黒猫が遊びに行った際には、どうぞ宜しくお願いいたします。 既に、掲載されているストーリーは各々のHPの管理人様に御了解を得て掲載しております。 御協力頂きました管理人様まことにありがとうございます。 又、ご協力頂ける管理人様ご連絡頂けると幸いです。(ストーリーの思いつく限りですが…) タイトルをお借りした管理人様へ―そのストーリーの同時掲載して頂けると幸いです。 |
黒猫は自動車の下で昼寝をしていた。
止まった車のエンジン熱が気持ち良かった。
自動車の下は誰にも邪魔されることはない。
黒猫にとっては格好の場所だった。
深い眠りに落ちていた黒猫は、体の下のひんやりとした感覚で目を覚ました。
外は雨で、地面が水浸しになっていた。
雨が嫌いな黒猫は憂鬱な気持ちで、タイヤの側に移動した。
その時、突然雨が止んだ。
黒猫は車の下から出ようと恐る恐る、車の下から顔を出そうとした。
すると、雨が降り出したのでまた濡れない所へと隠れた。
黒猫が隠れるとまた、雨が止んだ。
黒猫は、何度も何度もそれを繰り返した。
しばらくすると、雨が止んで黒猫が顔を出した。
外は雲ひとつない天気で、黒猫は空を見上げて首をかしげた。
車の後ろの方では、人間が蛇口を閉めてホースを片付けていた。
黒猫は水溜りになった地面を避けるようにして帰っていった。
白猫はめずらしくお化粧をした。
猫にとってのお化粧は、花畑を走り回ること。
体中まばらについた花や花粉が白猫にとっての最高のお化粧。
なにより、花の匂いが香水だ。
白猫はそのお化粧した姿で他の猫達の溜まり場に行った。
他の猫達に見せるためではなく、母親代わりである子猫たちに見せるため。
溜まり場にて沢山の猫達が白猫を見て一斉に注目した。
子猫達も白猫を見て動きが止まる。
白猫は猫達の反応に嬉しそうに子猫達のもとへと近づいた。
子猫達は相変わらず身動き一つしない。
他の猫達は子猫達の前に割って入って道を遮る。
白猫は他の猫達の反応に恐怖を感じて動きを止めた。
その時、子猫達はミャアミャアと鳴いて逃げ出した。
驚く白猫に他の猫達は喜んで白猫に飛びついてきた。
逃げ回った白猫はとうとう川へ飛び込んだ。
白猫のせっかくのお化粧はすっかり取れてしまった。
やっとの思いで川から這い上がると、白猫はぶるぶると水気を飛ばした。
それを見た子猫達が白猫の元へとすり寄ってきたのだった。
暗い道、月の照らす夜だった。
黒猫は闇に紛れてさっそうと歩いた。
誰もいない静まり返った公園に溶け込むように入っていく。
夜の公園は黒猫にとっての楽園だった。
公園の隅にいるクマに、まずは挨拶。
優しくにっこりと笑うクマに、黒猫の表情もやわらいだ。
いつものように、クマの腕を軽く噛んだままクマのお腹へともぐりこむ。
クマを背中に乗せたままブランコへと向かった。
クマの頭をくわえるとぴょんとブランコへ飛び乗る。
黒猫とクマを乗せたブランコは、その勢いでブランブランと揺れていた。
ゆっくりと揺れている周りの景色を、黒猫とクマは楽しむ。
空を見上げると月が比較的低いところに浮かんでいた。
公園を囲んだ木々の輪郭に月が出たり隠れたりする。
ブランコが前に揺れれば月が隠れて、後ろに戻れば月が出た。
黒猫はクマにも良く見えるようにと一生懸命に首を上げる。
月を見たクマが両手を挙げて万歳した。
公園の隅でクマに別れを告げると、黒猫は帰っていく。
月明かりに照らされた黒猫の毛は銀色に光っていた。
光 咲夜さんのHP『月光』はこちら→