私は気付いてるんです
貴方がどんなに優しい人か
そしてその眼が誰を見つめているのかも
知っているんです

でも貴方は優しい
そして貴方は何でも見抜く
だから貴方の前で
貴方をこちらに向かせようとすると
貴方は冷めた目で私から離れてしまう
そんなことも知っていた

ただ貴方が何もせず
離れていくのが恐かった
だからあたしは素直でなくなった
だって素直に見せようとすればするほど
心の中には塀ができる

それでも貴方は優しいから
呼べばちゃんと振り向いてくれる
それはきっと誰でも同じようにしているのだろうけれど
私だけに振り向いてくれないよりも
そのままでいいのです

流れ星に願い事をかけたって
それは何億年も前の光
叶うはずはないだからあたしは
いろんな方向に祈り続ける
いつか叶いますように・・・

見えない流れ星が
瞬いているのを信じて・・・

泣かないで・・・
泣かないで・・・
貴方のその瞳から落ちるものを
この手で
すくい取ってしまいたい・・・

涙が傷を
癒してくれるのは知ってる
だけど貴方だけは　
泣かないで
この傷は消えない・・・

声を聴かせて
聞こえる声を聴かせて
私の耳元で
そっと囁いて・・・

その唇から
こぼれ落ちるものを
この手で
すくい取って
飲み干してしまいたい・・・

希望という名の種により
ふくらみ続けるつぼみの中へ
語り継がれる血の記憶

無限の愛に育(はぐく)まれ
幼い命の鼓動は巡る

旅立ちの、朝の光を体に浴びて
輝き出した小さな瞳

開き始めた小さなつぼみは
いつもみんなに微笑みかけて
澄んだ心のあるがまま
自分の花を咲かすだろう

決して枯れることの無い、綺麗な花を咲かすだろう
みんなの心の片隅に・・・

初めての小さな小さなぬくもりを
両手で感じたあの日から
幾度の季節が過ぎたのだろう

流れ続ける時間(とき)の中

大人になって忘れた何かを
小さな体は教えてくれた

気持ちの奥に隠れた何かを
小さな笑顔が見つけてくれた

幼い心はいつの日か
無限の夢を紡ぎ出し
希望に満ちた未来へと
翼を広げて旅立つだろう